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※これら掲載の記事はすべて実際の事件・団体等に関係の無い架空の物です。
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警視庁メールマガジン第41号

==警視庁メールマガジン第41号==
                                   発行日:03/01/17



目次
[〜お知らせ〜警視庁広報課より]
●非通知携帯の強制表示システム導入へ
●広域指定第1412号事件について

[捜査一課業務報告  明智管理官の見た事件]
●犯罪心理学とにわか心理学者

[大阪からコンニチワ〜西の探偵服部平次や]
●こんな探偵は信用したらあかん

[防犯ミニ知識]
●ストーカー被害に遭っている方へ

[ほんの一口〜読者の声]
●キャッチセールスに捕まらないようにしたい

[トクトク裏ワザ〜肩の力を抜こうヨ]
●ストッキング、伝線はお断り!

[内部密告コーナー]




[〜お知らせ〜警視庁広報課より]


●非通知携帯の強制表示システム導入へ

 皆さんは、移動式電話(携帯電話及びPHS、自動車電話)で通報した経験がありますか?おそらく十分の一くらいの人は、警察でなくとも119番やその他緊急の通報をしたことがあるのではないでしょうか。
 その際番号通知がされていればいいのですが、いたずら電話や防犯目的で日頃非通知にしている人だった場合、警察への通報も非通知でかかってきます。家の電話や公衆電話のような固定電話の場合は直ちに番号を検索することが出来ますが、移動式電話にはまだ対応しておらず、そのため通報者が現場を離れてしまった場合や、いたずらの場合は対処できないのが現状でした。
 この移動式電話からの通報が、警察官の現着を大幅に遅らせる原因となっており、そのため平成15年度より、全国40都府県にて非通知電話の番号を、必要時に強制的に表示させるシステムを導入することになりました。
 これはすべての非通知電話に適用するものではなく、通報を受けた側が、必要性があると認められた場合に限ります。例えば、通報者が極めて危険な状態であり、緊急の保護を必要とする場合や、早急の現着を特に必要とする場合などです。
 110番通報は全国で年間約880万件に上っており、そのうちの52%が移動式電話からの通報です。警察の現場到着時刻は平均7分と、3年前に比べ1分遅くなっており、これは移動式電話からの通報比が増えたためと思われます。
 もし皆さんが移動式電話で通報する状況になった時は、避難誘導または危険がある場合を除いてはなるべく通報場所から移動されないようにお願いいたします。

 
●広域指定第1412号事件について

 先日1月6日、警視庁に広域指定1412号事件で指名手配されている1412号(通称KID)が現れるという事態が発生しました。KIDはこれからの犯行予定について予告しており、該当者についてはただちに警視庁より捜査員を派遣しています。近隣住人の皆さんも十分ご注意下さい。
 尚KIDの犯行予告内容につきましては愉快犯、模倣犯を出さないために公式には公開しておりません。個別に相談されたい方は、警視庁刑事部捜査第二課、中森までご連絡下さい。
 また、KIDの犯行予告について有力な情報をお持ちの方もご連絡をお待ちしています。


 


[捜査一課業務報告  明智管理官の見た事件]


●犯罪心理学とにわか心理学者

 何年かに一度、心理学ブームというものがやってくるようです。今はそれほどでもありませんが、昨年はややこういったものが注目された1年だったような気がします。
 凶悪事件が発生するとワイドショーなどでも有名な心理学者が登場し、犯人の心理について生い立ちや周囲の評価などを見ながら解説しますね。例えば「両親が忙しくて親の愛情があまり注がれなかったため、こういった残忍な犯行の出来る人間になってしまった」ですとか、「普段からキレやすく、何をしでかすかわからなかった」など。
 それはある意味正しくもあるのですが、間違いでもあります。何故なら、犯罪の発生するきっかけや動機は、一概に特徴づけられるものではないからです。上の理論で行くと、両親が共稼ぎだった人は軒並み犯罪を起こす傾向にあるということになりますし(私の両親も共稼ぎでしたが)、普段からキレやすい子供はすべて犯罪予備軍ということになってしまいます。数学的に説明すると、、命題「A(事件の容疑者)が犯罪者ならB(容疑者と同じ因子を持つ集団)も犯罪者である」が成立している必要があります。そんなことはありえませんね。
 犯罪心理学を語ると長くなりますから一旦置くとして、ではこれが現場にどう影響してくるのかというと、ワイドショーでこういった報道がされたあとの聞き込みは決まってやりにくくなってしまうのです。特に、まだ犯人が逮捕されていない場合はそれが顕著に見られます。
 例えば、ある殺人事件で聞き込みに行った時は「犯人はきっと若くして働いている人間だ。こういうことができるのは学が足りなく、貧しい家庭の人間に違いない。昨日テレビで言っていたから間違いない」という証言を聞かされました。我々が欲しいのは前日不審な物音を聞いていなかったか、何か目撃しなかったか、という情報であり、犯人についてのプロファイリングではないのです。(むしろそれはこちらの領分です)
 よく推理ドラマでは民間人の発した一言に刑事がハッと気がついてそこから犯人が浮かび上がる、という筋書きがありますが、実際にはそのようなことはありません。犯人像を結果から導いて推理してしまうのは非常にあやふやで、危険なことなのです。
 そうですね、例を挙げるとするならば、銀行強盗が拳銃を持っていたからといって必ずしもプロであるとは限らない、といったところでしょうか。ナイフを持っていれば素人、という人もいますがそうでもありません。
 このように、犯罪の犯人について無意識のうちに「○○だから××に違いない」という形式を当てはめてしまいがちです。しかし犯罪心理学はまず、その思い込みを突き崩すところから始まります。
 真面目な人が犯罪を犯したら、その人が「真面目」という枠組みから逸脱したのであり、真面目な人が全員犯罪予備軍ではありません。ワイドショーで情報を得るのもいいですが、あまりそれに左右されないようにしましょう。


 


[大阪からコンニチワ〜西の探偵服部平次や]


●こんな探偵は信用したらあかん

 この前、探偵の免許制の話したらいっぱい手紙とかメール来てびっくりや。「免許制度になったら自分も免許が取れれば探偵できますか?」っちゅーのが殆どやったかな。
 もちろん、できる思うで。資材やら何やらゴチャゴチャそろえとる奴よりは、身一つの探偵の方が、案外動きやすくてええかもしれん。まあ頑張ってな。
 そんで、探偵を目指しとる人にも反面教師という意味で、信用したらあかん探偵について今日はちょーっと話すんで。
 まずは金。弁護士は大分世間でもどれくらいかかるんか、っちゅーのが広まってきて、それほど高いモンでもないというのが分かってきとるけど、探偵に頼むとどれぐらいかかるかまったくもって見当もつかんという人は多いみたいやな。
 せやな、時と場合によるけども、10万くらいは最低限かかると思って間違いない。あ、俺はちゃうねンで。俺は商売やないから実費以外はもらわんことにしてるし。大体10万に実費、それとかかった日数が基本料金を超える場合は超過料金がかかるっちゅー具合かな。もちろん浮気調査で張り込みの必要があれば20万から30万はかかる。
 ただしこの料金形態っちゅーのは全国統一やないから、各社でバラバラや。そこでこの料金で怪しいかそうでないか見抜くには、きちんとした料金表があるかどうかを見ること。ちゃんとしとるとこは今までの依頼から料金表リストを作っとるはやずやし、オプションや例外、超過料金についても説明する。
 逆に口だけで説明したり、やたら安かったりその逆に高いところはちょっと避けた方がええかな。緊急を要する内容でなければ、何社か回って料金を聞いてみるのもええで。
 次に雰囲気や。料金が安そうに思えても、「ホンマにこれで仕事しとんのかいな」っちゅーほど生活感のない事務所や、逆に「何年掃除してないねや」というようなところ。後者はええとしても前者の場合は、「人件費がこれで車代がこれ…」と料金を説明してきたら「ほなら人と車確認したいから見せてや。あとそん人の免許証も」とゆーてみ。インチキ探偵社やったらあわててごまかそうとするはずやから。
 あとは「なんたら公認」とか「なんたら資格者常駐」だとかやたら肩書きとか資格にこだわるのは、公共団体や官公庁とかかわりがあるように見せかけてるとこやから。
 優秀な探偵っちゅーのはいきなり10日間とか1ヶ月単位で依頼を引き受けたりせんもんや。まずは週末だけ様子を見てみるとか、最小単位から始める。報告も早いしな。
 あ、都内で探偵たのもうっちゅー人は、米花町の毛利探偵事務所に行ったらええんとちゃうかな。おっさんはへぼやけど、なかなか優秀な見習いがおんで。
 



[防犯ミニ知識]


●ストーカー被害に遭っている方へ〜千葉県警生活安全総務課より〜

 つい先日長崎で発生したストーカー殺人事件では、事前に警察が犯人へ警告を行っていたにも関わらず被害者死亡という最悪の事態となってしまい、非常に遺憾であります。謹んで、ご冥福をお祈りします。
 さて、当県警では大手警備会社「セコム」と提携し、ストーカー被害に遭っている皆さんへ非常ボタン付き携帯端末を無償で貸し出す試みを始めています。
 このシステムは、非常ボタンが押されると、携帯電話の基地局で信号をキャッチし、オペレーションセンターを通じ、即時に当県警通信指令課に連絡が入ります。それと同時に、GPS(全地球測位システム)衛星が3点測量方式で位置を特定、こちらの情報は生活安全総務課に送られることになっています。これらは秒単位で行われ、位置検索の誤差は5〜10mの範囲内ですので、現場への急行にきわめて高い効果をあげると予測されます。
 もちろんこのような緊急の事態になる前に被害を防止するのがもちろんですが、今現在千葉県警内でこういった被害に遭われている方は、千葉県警生活安全総務課までご相談下さい。携帯端末をお貸しいたします。
 



[ほんの一口〜読者の声]

 
●キャッチセールスに捕まらないようにしたい
「町を歩いていると、よくキャッチセールスに声をかけられます。一度捕まると本当にしつこくて、すごく大変です。また、1人に捕まったら連続で何度も声をかけられたということもあり非常に困っています。それに、一度契約しても気に入らなかったらクーリングオフがあるからと言われるのですが、それは本当ですか」

 生活情報課からお答えします。
「まず、キャッチセールスに声をかけられないようにするには、声をかけられても立ち止まらないことが大前提となります。たまに『怪しいものではない、アンケートをとりたいだけ』と呼び止める人間がいますが、これこそがキャッチの手口です。無視して走り去る、という手もありますが、ついうっかり立ち止まってしまった場合は、「田舎から友達の家に遊びに来ていたんですが、今から帰るところです」「観光に来ていたのでもう帰るところです。バスの時間があるので失礼します」と観光客を装うとあっさりあきらめる場合もあります。腕などをつかまれて離してくれない場合は、遠慮なく大声で助けを求めてください。
 普段から、まっすぐ前を見て、胸を張って歩くことも大切ですね。キョロキョロしていたり、ボーっと歩いている人が声をかけられやすい傾向にあるようです。
 それからクーリングオフですが、何かと理由をつけて契約解除をさせなかったりするところもあります。相手の申し出には応じず、内容証明郵便などできっぱりと断りましょう。また、化粧品などの品物ならクーリングオフは可能ですが、エステの割引などサービスに対してのクーリングオフは出来ませんので十分ご注意下さい」




[トクトク裏ワザ〜肩の力を抜こうヨ]


●ストッキング、伝線はお断り!

 こんにちは!交通課の由美ですvvいよいよセンター試験目前ね。受験生の皆、頑張ってね。
 今回は、冬場の踵ガサガサで、ストッキングをはくのに伝染して困る〜!という人にオススメ。踵って今ケア商品出てるけど、うっかり忘れると翌朝大変なことになってるのよね。
 やり方はとっても簡単。ぬるま湯を用意して、手足を2〜3分つけておくだけ。手荒れがひどくて、手でストッキング持っただけで伝線しちゃうって人にもオススメよ。朝は忙しいけど、お布団からちょっと早く出て、ためしてみてね。
 それと、これは冬場にはあまり向かないけど、買って来たストッキングを一晩、パッケージごと冷蔵庫に入れておくっていう方法もあるわ。夏場なんかはヒンヤリしているからいいかもね。これは、繊維を冷やすと強度が増すという性質を利用したもの。試してみてね!
 
 


[内部密告コーナー]※警察官の日常の風景を紹介するコーナーです。

 捨てるゴミの分別について、このゴミ箱はこれを捨てる、という風に決められているのだが、ある時みたら「発砲スチロール」と書いてあり、誰が書いたのか今問題になっています。刑事ドラマの見すぎです。
 



[あとがき]

 今日、1月17日は8年前阪神大震災が発生した日ですね。町は復興したものの、地震によって県外への移住を余儀なくされた人は未だ多く、早く住み慣れた町へ戻れればいいなと願っています。また、このような天災が二度と起こらないよう祈りたいです。
 さて今週末はいよいよセンター試験。毎年発表される問題を職場に持ってきて、皆で解いたりしているのですが、なかなか現役からン十年経っている身では全問正解どころか問題の意味を理解するのも難しく、頭をひねっています。
 ともあれ、受験生諸君には頑張って欲しいものですね。
 それではまた。


[警視庁メールマガジン]
総編集長: 警視庁 警視総監  白馬
編集長:   警視庁 総務部    牛黒
発行: 警視庁
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