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警視庁メールマガジン第42号 |
==警視庁メールマガジン第42号==
発行日:03/01/31
目次 [〜お知らせ〜警視庁広報課より] ●インフルエンザ大流行です [捜査一課業務報告 明智管理官の見た事件] ●外国人犯罪者 [大阪からコンニチワ〜西の探偵服部平次や] ●たまには失敗談でも [防犯ミニ知識] ●地震の備えをおさらいしましょう ●ATM荒らし対策へのご協力を [ほんの一口〜読者の声] ●ゴミを荒らしている人物が!取り締まれませんか ●心療内科って行きにくい [トクトク裏ワザ〜肩の力を抜こうヨ] ●今日に限って残業!困るナァー [内部密告コーナー] |
[〜お知らせ〜警視庁広報課より] ●インフルエンザ大流行です 日本全国を異常な寒波が襲ったり、インフルエンザがいつもより早く流行したりと、ここ最近油断ならない状態が続いています。 インフルエンザについては何度か報道されていますから、皆さんもご存知だと思いますが、今年はインフルエンザにかかる人が非常に多く、ほぼすべての都道府県で警告の数を超えたという報告があがっています。ワクチンも不足気味で、すべての患者さんに投与できるか分からない状況になっています。 まだインフルエンザにかかっていない人は予防をしっかり行って下さい。予防に勝る薬はありません。 まず、外から帰ったら必ずうがいをしましょう。ウィルスは粘膜に張り付くと、20分ほどで細胞に取り込まれてしまいます。これを防ぐにはうがいは効果的です。しかし室内にいる場合は頻繁にするわけにはいきません。外から帰った時だけでも必ずうがいするようにして下さい。手洗いも同様です。 次に、保温多湿に勤めましょう。冬活動するウィルスは湿度にきわめて弱い性質があります。加湿器などで調整しましょう。データとしては、湿度20%室温20度では70%のインフルエンザウィルスが生存しているのに対し、湿度20%室温32度にすると17%、湿度50%室温20度にすると3%のウィルスしか生存していなかったという結果になりました。ただし、夏のウィルスは高湿度で活発に活動しますのでご注意下さい。 次に、規則正しい生活を送り、なるべく人ごみをさけることです。病気に強い体を作り、ウィルスの多いところには行かないように心がけましょう。 インフルエンザは一度発病すると長引くことが多く、季節・特徴的に感染しやすい病気です。どうぞご注意下さい。(協力・新出病院) |
[捜査一課業務報告 明智管理官の見た事件] ●外国人犯罪者 最近、外国人による窃盗被害が多発しているようですね。手口もかなり荒く家人を傷つけることにも躊躇がないため、早期解決の必要があるでしょう。 そういった、最初から犯罪が目的で日本へやってくる人間はさておき、この他にもグローバル化に伴い外国人による犯罪は年々多くなっています。殺人などよりも、窃盗や強盗など、金品目的の犯罪がことのほか多いように思います。私も何件か、この手で犯人を逮捕し解決した経験はありますが、彼らは一様に生活資金に困ってそういった犯行に走るようです。 日本は世界でも生活水準の高い国に位置づけられています。そして、海外からの留学生が多い国でもあります。留学生がやってきてまず苦労するのは、何に対しても保証人が必要なことだそうです。例えば大学への入学や、アパートの手配、場合によってはアルバイトなどにも保証人を要求されることがあるようです。その為家からの仕送りでは生活していけなくなったり、些細なトラブルでアルバイトをやめなければならなくなったりと、懐具合に問題を抱えている留学生は少なくありません。また、日本語に慣れておらず意思疎通がうまく出来なかったりと、留学目的で日本へ来たものの孤立してしまうこともあるようです。特に頼る人もいない場合、留学だけではなく、研究目的、生活資金のためなど居住先として日本を選んだ外国人に、残念ながら現実はそう甘くはありません。 日本は島国ということもあり、他民族には先見的な排除感があることは否めません。法律を見ても外国人居住者を十分保護しているとはいえず、どちらかといえば不備が目立つでしょう。 そういった中で職にもつけない外国人が生きていこうとすれば、おのずと選択は限られてきてしまいます。 居住している外国人すべてが犯罪者というつもりは毛頭ありませんが、生活の保証がないことに不安を抱きつつ暮らしている人は沢山います。 そういった根本的なことを改めない限り、外国人犯罪者による事件は減らないのかも知れません。日本人でも生活に困って盗みを働く人間はいますが、彼らの動機は大抵、ギャンブルによる借金です。 よく、外国人犯罪の増加により警察にさまざまな言葉の通訳が出来る人が必要、といわれます。その前に、役所などで外国人が自分が受けられるケアは何なのか尋ねられるよう、そちらの方に通訳をおくべきではないでしょうか。 |
[大阪からコンニチワ〜西の探偵服部平次や] ●たまには失敗談でも 堅苦しい話が続いたんで、たまには俺の失敗談でも話そか。ゆーても俺がまだ中学生の頃の話やねんけど。 中学の頃も俺は探偵の腕を磨くための努力をしてたな。そんな時の依頼やった。他校生徒やってんけど、自分の彼氏がどうも二股かけてるくさい、調べてくれんかっちゅーんで、尾行と張り込みのええ勉強や思て学校が終わったあととかに、その彼氏の行動を調べることにしたんや。一応最初の3日間様子見て、何もなければ延長しようという話やった。彼氏と依頼者は別の学校やから、なかなか女の影がないか調べるのも大変や、ということで俺に頼みにきたらしい。 一日目。部活をしとるっちゅー話やったから、終了時間になるのを待って尾行開始や。校門から出てくるのを待ってついていこ思たら、依頼してきた子が一緒やねん。何や今日は一緒に帰るんかいな、それやったら別に俺が尾行せんでもええやんと思って、10分も経たずに終了。2時間くらいはかかるかな思てたからちょっと拍子抜けや。 二日目。小雨がぱらついててなんや部活が少し切り上げになったっぽくて、昨日より早く出てきた。おっしゃ、こういう時はどっか寄って帰るやろと思ってたらまたあの子やねん。せやから自分行動を見張るんやったら俺いらんやんとか心の中で突っ込みをしつつ、その日も尾行終了。依頼者が見張ってるんやったら俺が尾行してもしゃーないやん? 最後の日。昨日おとといと続いてんから、もしかしら今日は他の子と連絡とるかもしれん、思て部活終わるちょっと前に校内に入ってみたんや。したら依頼者が彼氏と腕組んで校舎に入っていくとこやってん。帰るのに着替えたりするんやろな…って、俺ホンマおる意味ないやろ! 俺はえらいバカにされたような気になって、翌日約束した時間に依頼者に会うてん。何か裏があるんかなとか考えてはみたけど全然考えつかんやったし。そんで依頼者に「自分会うんやったら俺いらんやん?」って話したんや。したら自分はこの3日間は風邪を引いていて学校を休んどったから絶対会ってない、それはおかしいて譲らんのや。 友達も、確かに依頼者は学校やすんどったと言うし、俺は俺で何も証拠持ってなかったから、もう1日だけ調査やらしてくれと頼んだんや。いやー恥もええとこやで。油断しきって写真の1枚も撮ってなかったんやからな。 そんで次の日はちゃんと写真とって(お約束に彼氏、依頼者とまた帰っとったし)急いで現像してもらって、翌日土曜日に依頼者に見せたんや。「ほらな、ちゃんと映ってるやん」って。 依頼者は写真見て真っ赤になってもーてな。あ、こら恥かかしたやろか、思たら次の瞬間、「これ、私の妹です」やて。 なるほど、灯台下暗しやな。えらいオチやけど。 |
[防犯ミニ知識] ●地震の備えをおさらいしましょう〜奈良県警生活情報課より〜 最近テレビを見ていると、地震速報を見かけることが多くなりましたね。大地震の前触れだとかよくない前兆だとか騒がれていますが、騒ぐばかりで準備を怠っていては意味がありません。 何度かこのメールマガジンで地震対策について触れられてはいますが、今一度おさらいをしておきましょう。それとともに地震への警戒を新たにしていただきたいと思います。 最近では研究も進み、広域にわたって莫大な被害が出ると考えられる地震がある程度予測できるようになってきました。そしてそのような地震が発生すると予測が出た時は、総理大臣名で正式な発表がなされることになっています。そんな日が来るとは考えたくないですが、万が一発表があった場合は外出を控え、いつでも避難できるように支度を整えるようにして下さい。 準備するものなどは改めて述べるまでもなく、さまざまな場所で紹介されているので割愛しますが、やはりあわてず冷静に行動することと、譲り合う心を持つことが重要になってきます。 テレビ番組でも放送されていますが、皆が逃げているからとそちらに一緒に逃げたり、人を押しのけて逃げる行為はいい結果にはなっていません。 家の中では、揺れたらどこに隠れれば安全か、家族で話し合って確認しておきます。トイレが安全な場所であるのは有名ですが、ゆれて隠れる時は必ずドアを開けたままにしておきましょう。お風呂場も同様に安全とされています。 家具などは固定し、上に重いものが乗っていたら下ろしましょう。浴槽に水を張っておくことも大切ですね。 これらが、警戒報が出された場合心がけていただきたいことです。 普段の警戒で意外に知られていないのが、1階に店舗のあるマンションや中古マンションは倒壊しやすく危険であるということです。特に前者は柱が少ないため、耐震性が保証されていても確実ではありません。また建築基準法も地震があるたびに改定されているので、目安にはなりますが頭から信用しないようにしましょう。 地震対策で一番有効なのは、日頃から情報を収集しておくことです。ニュースや新聞に目を通すようにしましょう。 ●ATM荒らし対策へのご協力を〜徳島県警刑事部より〜 全国的に多発しているATM荒らしですが、手口として重機が使用されていることから建設機械最大手のコマツが複製の困難な鍵の無料配布を開始しました。コマツ機種の重機が対象で、重機を悪用した窃盗事件再発防止が目的です。 しくみとしては、合鍵を使うとエンジンがかからなくなるという「ニューセイフティーキー」というもので、全国で数十万台ある機種に対しての普及に努めています。 また、重機が特定の地域から外に出ると自動的にセンターへ通報したり、遠隔操作でキーロックできるシステムについても、格安で提供する予定とのことです。新たな窃盗事件や模倣事件防止のためにも、ご協力をお願いいたします。 |
[ほんの一口〜読者の声] ●ゴミを荒らしている人物が!取り締まれませんか 「最近、私がゴミを出すと中身をあさってる人間がいるみたいなんです。他の人のは何もせず、私のだけが目的みたいです。こういうのって逮捕とかしてもらえないんですか。かなり気持ちが悪いです」 生活安全課からお答えします。 「内容から察するに、悪質付きまといの対象として法律に照らし合わせ取り締まれる部分があるように見受けられます。最寄の警察署まで是非ご相談下さい。また、ゴミというものには個人情報がかなり含まれており、そこから個人情報や一日の生活について割り出す人間もいます。 ゴミは収集の時刻に近い時間帯に出すようにし、請求書などの類はマジックで金額部分を塗りつぶしたり、家庭用シュレッダーにかけてから捨てるようにして下さい。下着などを捨てる場合は面倒でも必ず洗濯をし、原型を留めない程度に細かく切ってから捨てます。また、日頃近所の人々と情報交換できるようにしておくことも大切です。意外にこの情報網が馬鹿に出来ませんよ」 ●心療内科って行きにくい 「ちょっとした事件に巻き込まれて精神的に疲弊することがあったのですが、友人に心療内科にかかってみては、と薦められました。でもかなり抵抗があるのです。時々新出病院の先生が書かれていますが、病院の先生からすると心療内科とはどういうものでしょうか」 新出病院の新出智明院長にお聞きしました。 「どうも今日は。心療内科というとメンタルな病気を連想してかしこまってしまう人が多いすけど、そんなことはないですよ。仕事の悩みを話にくる人もいれば、カウンセリングを受けて治療を薦められ、やってくる人もいます。共通して言えるのは、想像されておられるような、シーンと静まり返った暗い場所ではなく、普通の病院となんら変わらないということですね。むしろホテルのロビーのような豪華なところもあると思いますけど。僕から言えるのは、ストレスで体調を崩すのは珍しくないし、風邪を引いて病院に行くのと同じことなのだから気軽に通って欲しいですね。感受性が豊かだからちょっとしたことも気になるんだ、くらいでいいと思います。僕は今は青森で仕事をしていますので、話を聞くくらいなら出来ますよ。いつでも来てください」 ありがとうございました。 |
[トクトク裏ワザ〜肩の力を抜こうヨ] ●今日に限って残業!困るナァー こんにちは!交通課の由美ですvv全国的に寒波が訪れてるみたいだけど、皆風邪とか引いてないかな?気をつけようね。 さて今回は「寒いなぁー、こんな日は早く帰ってこたつで一杯やりたいなぁー」と思っていたところに「あーチミチミ、ちょっと残業してくれたまえ」と言われた時の断り方。もちろん残業は断れるといっても常識の範囲内だから、頻繁に使わないでね。 その方法とは。 ズバリ、ストレートに断ること。「すみません。今日は、ずっと前から約束していた用事があってどうしてもダメなんです。その分明日頑張って取り戻しますので」と言えばまず押し付けられることはないわ。ヘタに「体調が悪いから」とか「取引先と会うから」とか嘘をつくよりも、働く意欲を見せながら断るほうがイメージもいいわよ。 ただし翌日は誰よりも早く出社するとかフォローはあった方がいいわね。 どうしても今日家で一杯やりたいんだ!という人は試してみて。あ、でも上司もこのメルマガ読んでいたら効果ないから気をつけてね(笑)。 |
[内部密告コーナー]※警察官の日常の風景を紹介するコーナーです。 警察庁から上役が視察にくる予定になっていた某日。 朝から警報が出るほどの猛吹雪で交通は大混乱。上役は10時到着予定、3時終了予定だったのが、着いたのはなんと午後2時。結局何もせず帰られました。 |
[あとがき] 中島みゆきさんという歌手がおられますが、あの方の「地上の星」という歌が発売130週目にしてオリコン1位になりました。130週というと約3年です。テレビの影響もあると思いますが、地道な活動でもコツコツやっていけば必ず報われるといういい勉強になりました。 さて都内では節電の呼びかけがいろいろ取りざたされています。夜くつろいでいるところへいきなり停電した、などということにならないように、暖房器具の設定温度を少し下げたりして節電につとめたいですね。 [警視庁メールマガジン] 総編集長: 警視庁 警視総監 白馬 編集長: 警視庁 総務部 牛黒 発行: 警視庁 転載を希望する場合はご連絡下さい。 |
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