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警視庁メールマガジン第５６号 |
＝＝警視庁メールマガジン第５６号＝＝
発行日：03/08/15
 目次［〜お知らせ〜警視庁広報課より］ ●Windowsの脆弱性を利用したワームにご注意 ●おこさまむけ「けんがくかい」のおしらせ ［捜査一課業務報告 明智管理官の見た事件］ ●都市伝説と警察3 ［大阪からコンニチワ〜西の探偵服部平次や］ ●あいつもこいつも依頼者？ ［防犯ミニ知識］ ●水難事故に備えて ［ほんの一口〜読者の声］ ●本当にレインボーブリッジって封鎖できないの？ ［トクトク裏ワザ〜肩の力を抜こうヨ］ ●日焼けでお風呂に入れない！ ［内部密告コーナー］ |
［〜お知らせ〜警視庁広報課より］ ●Windowsの脆弱性を利用したワームにご注意 ニュースで目にされ、急いで対策を立てられた方も多いかと思いますが、Windowsの脆弱性(MS03-026)を利用したワームが蔓延しているとの情報を入手しました。深刻な被害が急増しています。大至急アップデートを行う、ウィルスソフトのパターンファイルを更新するなど対策を行って下さい。尚、対象となるＯＳはWindows NT, 2000, XPです。 ＜関連リンク先＞ ○シマンテック http://www.symantec.co.jp/region/jp/sarcj/data/w/w32.blaster.worm.html ○トレンドマイクロ http://www.trendmicro.com/vinfo/virusencyclo/default5.asp?VName=WORM_MSBLAST.A ○ネットワークアソシエイツ http://vil.nai.com/vil/content/v_100547.htm ＜脆弱性に関する情報＞ ○Microsoft TechNet MS03-026:RPC インターフェイスのバッファ オーバーランによりコードが実行される (823980) ●おこさまむけ「けんがくかい」のおしらせ けいしちょうではこのなつ、８月31日まで土日をのぞくへいじつ、そうさいっかけんがくかいをおこなっています。このメールマガジンでもおなじみあけちかんりかんと、かつやくがテレビでもしょうかいされているむろいかんりかんが、みなさんのために「そうさいっか」のおしごとをしょうかいしてくれますよ。 さんかできるのはしょうがくせいのみ、あらかじめでんわでよやくしてください。おとうさんかおかあさんに、けいしちょうそうさいっかのあけちかんりかんまで、「けんがくかいさんかです」とでんわをかけてもらってね。 じかんは毎日あさ10じから1じかんか、ごご2じから1じかんかのどちらかをえらべます。ていいんは1かいにつき80人までです。 ただし、じけんがあったばあいはべつのばしょのけんがくとなることもあります。 また、ちゅうがくせいいじょうやおとなのかたはさんかできません。 もうしこみはへいじつごぜん9じから、うけつけしています。 |
［捜査一課業務報告 明智管理官の見た事件］ ●都市伝説と警察3 今回は標識に関する話です。 歩行者専用の標識は、大人が子供の手を引いている図ですね。まさか分からない人はいないと思いますが…。この標識は「本標識」という区分の「規制標識」に所属しているもので、公安委員会または道路管理者によって設置されます。これくらいは覚えておいて下さいね。 さて、この構図について、「実はあれは、誘拐犯と誘拐された被害者である」という話が伝わっています。ある公園にてカメラを持ち歩いていた人が、父親が娘の手を引いて歩くほほえましい姿をみつけたので思わず写真に撮り、それを丁度その時期募集していた標識のデザイン原案作品として応募したところ、見事採用された。しかし、後でその父親は誘拐犯で、娘だと思っていたのは連れて行かれる被害者だったことが判明する、というものです。 なるほど、ありそうなお話ですね。 しかしこれがもし本当であるとしたら標識のデザインは直ちに変えられていると思います。よりにもよって交通安全のための標識の原案が、被害者を連れ去る犯罪者であってはなりません。標識というものは長く使われていくものですから、そのデザインであり続ければ、下地となったその出来事も語り継がれていきます。マイナスイメージになるようなデザインが採用されていたことが判明したら、それが設置したてであってもすぐに取り替えられます。 恐らくは、あの標識を見た人のイメージしたことが、まるで本当であるかのように語り継がれていったのでしょう。昭和３０年ごろ、といかにも昔からある話のようにいわれていますが、この標識はそんな最近に登場したものではありません。また、カメラについては昭和３０年代といえば一眼レフが登場したころであり、普通のカメラもフィルムもかなり高額でしたから、たまたま持ち歩いていたとするには少し無理があります。応募用のモデルを探していたカメラマンである、とする説もありますが、カメラマンだとすれば仕事を放り出してそんなことをしているのもおかしいでしょう。フリーのカメラマンというのはこの時代まだほとんど存在していません。 ちょっと意地悪く突っ込みすぎた気もしますが、皆さんの安全を守る標識はあくまでも見やすさ、わかりやすさをデザインの目的に持ってきており、手をつないでいるのを親子と見るか誘拐の現場と見るかはその人の主観に大きく左右されるでしょう。 ただ、わざわざ誘拐だと受け取る人はちょっと性格に問題があると思いますけどね。 |
［大阪からコンニチワ〜西の探偵服部平次や］ ●あいつもこいつも依頼者？ 依頼者からある人の調査依頼を受けて、さあ行動に移ろうかと思ったらそのターゲットからも依頼が来た。こんなことはホンマ滅多にないことなんやけど、皆が俺の立場やったらどうする？知らん顔して依頼を受ける？それとも「実はこの人からは依頼を受けてるから」とばらす？まあ前者はともかく後者は絶対あかんで。探偵失格や。 で、俺はどうしたかと言うと知らん顔して「別の依頼が入っとって忙しいから受けられん」と断ったわけや。どうせばれんのやから依頼を受けてしまえばええと言うかも知れんけど、例えば依頼者がヘマして俺に依頼していることを相手にばらしてしもたらそこで終わりや。両方から依頼を受けてることがばれた探偵ほど間抜けなもんはないで。 それに、この探偵が信用できるかどうか、わざと２人で組んで試すこともあるしな。俺はそれやられたことはないけど、たまに引っかかるアホもおるらしいで。大抵はあくどい商売やっとる探偵らしいけどな。両方から知らんフリして金とっといて、お互い申し込みの書類に書かせたことを元に適当に調べて報告書提出するわけや。そら手間は省けて金は２倍なら引き受けようと思うわな。こういう探偵はもっと減って欲しいで。困ってる人間カモにしたらあかん。 それで、その依頼者断ったんやけどな、他の探偵は信用できんからどうしても、言うて引かんわけや。今の依頼が片付くまで待つからといわれてえらい困ったけども、結局最後まで俺は頑として引き受けずに、やっと依頼者の方が折れて帰っていった。本当に、あと数時間早く来てたら先に依頼できてたのにな。 ここ見てばれるんちゃうんかと思うかもしれんけどそれは大丈夫や。俺かて来た依頼全部引き受けとるわけでなし、むしろ「無理や」って断った方が多いくらいやから、誰がその依頼者なんかて分からへん。 それにな、最初に引き受けた方の調査結果でターゲットは犯罪者であることが判明して今は檻ん中やからやっぱり俺に依頼することは出来ん。ばれるばれない以前の問題やな。 |
［防犯ミニ知識］ ●水難事故に備えて このところ、川べりなどでの水難事故が多発しています。レジャーなどで飲酒し、そのまま川に入っておぼれたりするなど、危険行為の結果取り返しのつかない事態になっています。 飲酒して泳ぐなどはもってのほかですが、誤って転落した場合などの対処法を知っておきましょう。 衣服のまま川や海に転落した場合はまずあわてずじっとして下さい。遭難する人の殆どが、あわてて岸に這い上がろうとバタバタするため体力を使い果たし、救助の前におぼれてしまったりしています。また、衣服がない方が泳ぎやすいからと脱ぐ人がいますが、これは間違いのもとです。 衣服は水の中で抵抗を生みますが、重量がそれほど増えるわけでもなく、むしろ衣服と体の間の空気が浮力を生み出し、じっとしていれば浮き上がる助けになります。結果として体温が奪われるのを阻止し、結果として急激な体温低下を防いでくれるのです。 また、近くに板切れ、発泡スチロールがある、もしくはバッグを持っていたりすればそれを抱え込みうつぶせの体勢となって浮くようにしましょう。何もない場合は仰向けになり鼻と口で呼吸できるようにします。この時、足を流れる先に向けるようにしてください。川の場合などは流れがあるため、頭から先に流されていると岩や障害物に衝突した時、気絶してそのまま沈んでしまいかねません。 もしも転落したら闇雲に泳ごうとせず、まずは浮き上がることを考えて下さい。そして一番の予防策として、台風などで増水した河川には絶対に近づかないようにすることです。転落した場合、増水時の流れは予想以上に速いためかなりの距離を流されます。救助も位置の把握に手間取ることがあり、生存の確率は、普通時の川に転落した時と比べてずっと低くなります。興味本位で危険な場所には行かないようにしましょう。 |
［ほんの一口〜読者の声］ ●本当にレインボーブリッジって封鎖できないの？ 「あるニュースで、凶悪事件が発生したのにいろいろな手続きが必要ですぐにはレインボーブリッジが封鎖できなかったと言われていましたが、本当に警察の権限だけで封鎖できないんですか？教えて下さい」 今回は特別に、事件を担当された室井管理官にお答えいただきました。 「結論から言えば、我々警察は凶悪犯罪が発生し、その犯人を逃がさない為に必要であると判断すればいかなる超法規的処置を以ってしても封鎖します。それが、国民の安全を守り維持する警察の役目であると考えます。もちろん所轄、特殊部隊などの協力が不可欠であることは言うまでもありません。犯罪に関係のないところでは封鎖の必要はありませんのでしませんが、所轄署の情報によると、花火大会や先日の台風のような状況においては安全の為臨時封鎖を行います。以上です」 お忙しい中回答ありがとうございました。 |
［トクトク裏ワザ〜肩の力を抜こうヨ］ ●日焼けでお風呂に入れない！ こんにちは！交通課の由美ですｖｖ８月に入ってバリバリ猛暑で、デオドラントスプレーの消費量がハンパじゃなくて大変。内勤の同僚がうらやましい日々です☆(って書いてたらいきなり冷夏になるし…どうなってるの！？) さて今回の裏ワザは、日焼けしすぎてお風呂に入れない人のための、簡単お手軽お肌落ち着かせ法です。 それは、濃い目に入れた紅茶。ティーバッグでも葉でも構いません。ポットいっぱいに、いつもより濃く入れて、それを水をはったバスタブに注ぎます。この紅茶入りのお風呂に何度か入ると、紅茶に含まれるタンニンが浄化と解毒の働きをして、肌を落ち着かせてくれます。 ま、日焼けしすぎちゃう前に、日焼け止めのお手入れをお忘れなく！ 私も腕だけじゃなくて全身日焼けしに行きたーい！ |
［内部密告コーナー］※警察官の日常の風景を紹介するコーナーです。 ある事件での犯人逮捕の見出しで「熱血勇敢警察官のタックルで見事御用」と書かれた新聞社さんへ。 黙っておこうかと思いましたが良心の呵責に耐え切れなかったので告白します。 追いかけている最中つまづいて転んだら犯人にぶつかって相手が倒れたんです。 |
［あとがき］ 週前半の猛暑はどこへやら、朝出勤してきた同僚と最初にかけあう言葉は「今朝は冷えたねー」です。週末には大雨警報も出るようですし、一体夏はどこにいってしまったんでしょうね。家内はエアコン代が節約できて喜んでいますが…。風邪を引かないように気をつけたいと思います。 次号配信は夏休みもそろそろ終わるころです。きちんと課題はやっていきましょう。 それではまた。 [警視庁メールマガジン] 総編集長： 警視庁 警視総監 白馬 編集長： 警視庁 総務部 牛黒 発行： 警視庁 転載を希望する場合はご連絡下さい。 |
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※これら掲載の記事はすべて実際の事件・団体等に関係の無い架空の物です。
