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※これら掲載の記事はすべて実際の事件・団体等に関係の無い架空の物です。
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警視庁メールマガジン第67号

==警視庁メールマガジン第67号==
                                   発行日:04/01/16



目次
[〜お知らせ〜警視庁広報課より]
●警察110番サイト開始

[捜査一課業務報告  明智管理官の見た事件]
●「前の車を追ってください」

[大阪からコンニチワ〜西の探偵服部平次や]
●自動的に犯人の行動を立証

[防犯ミニ知識]
●火事が相次いでいます!

[ほんの一口〜読者の声]
●騒音で困っているのですが
●インターネットカフェで悪いことをしても逮捕されない?

[トクトク裏ワザ〜肩の力を抜こうヨ]
●鍋の後の雑炊、失敗しないゾ!

[内部密告コーナー]




[〜お知らせ〜警視庁広報課より]


●警視庁110番サイト開始

 1月10日は110番の日、というニュースはもうご覧になられましたか?
 このたび警視庁では、聴覚や言語に障害がある方が事件事故にあった時、携帯から文字による110番通報ができるよう、専用サイトを運用開始致しました。
 警視庁110番サイト http://mpd110.jp/(通報目的以外でアクセスしないで下さい)
 以下の携帯電話サービスから利用できます。
 i-mode(NTT DoCoMo)、EZweb(au,Tuka)、Vodafone live!(Vodafone)
 通報するときには、それぞれの電話会社との契約内容に応じた通信料金がかかります。
 また、このサイトは東京都内専用であり、言語や聴覚に障害がある方が利用する為専用です。その他の方は電話で110番をお願いします。
 このURLをブックマークしておくと便利です。

 携帯電話から通報される場合で、現在地が分からない場合はすぐ近くにある電柱もしくは交通標識についている番号(電柱は地名と3ケタの数字、標識は10ケタの数字が記されたプレート)をお伝え下さい。この管理番号システムにより、都内にて携帯電話からの通報があった場合、迅速に現場へ到着することが可能です。




[捜査一課業務報告  明智管理官の見た事件]


●「前の車を追ってください」

 時折タクシーの運転手に聞き込みをすることがあるのですが、たまに「タクシーで犯人を追跡したことはありますか?」と尋ねられることがあります。
 少なくとも私は、捜査中において犯人をタクシーで追跡した経験はありませんが、部下や他の部署の人間に聞きますと、そういった経験をした者はいるようです。ただ、それほど回数としては多くないとのことでした。
 例えば非番の時に指名手配の車両を見かけ、車がなかったため名刺を渡し警察の人間であることを告げて(非番中警察手帳は所持していません)タクシーに追いかけてもらった、タクシーに乗車中当て逃げした車を目の前で目撃してそのまま追跡した…などです。確かに滅多にある状況ではありませんね。
 タクシーを追跡に殆ど使わない理由としてまず、タクシーでは緊急車両の代わりは出来ないため赤信号での進入が出来ないこと、追跡に一般人を巻き込むことは危険なため原則禁止されていること、そしてこれが一番最大の理由ですが、刑事が聞き込みをする時に車がない状況というのはまずありえないからです。
 ドラマで警察手帳を見せ、「前の車を追って下さい」というのは、ですから現実にはありえない状況と言えるでしょう。そんなことを言われてもタクシーの運転手さんも困ってしまいますしね。
 どちらかと言えばタクシーを追跡代わりに使うのは探偵の方かもしれません。後ろからタクシーがついてきたところで、犯罪者でもない限り不審には思いませんからね。
 ただ、証人など捜査にとって重要な人物の移動にはタクシーを使うこともあります。マスコミが注目していて、覆面パトカーで移動すると写真を撮られる可能性があるような場合、ダミーとして覆面パトカーを玄関につけ、マスコミがそちらへ気を取られているうちにこっそり裏口にタクシーを待機させて脱出…というのはやったことがあります。
 そういう時の運転手は実に見事なもので、単に客待ちをしているように見せかけていますから大したものだと感心します。
 タクシーを追跡に使うことはありませんが、協力していただくことは多々あります。これからも持ちつ持たれつの関係でいきたいものですね。




[大阪からコンニチワ〜西の探偵服部平次や]


●自動的に犯人の行動を立証

 これは世に言うスピード解決っちゅーやつの類に入るかもしれん、そんな話や。
 俺がその事件に遭遇したんは、もう桜も咲こうかという頃やったなぁ。丁度郵便局でお金下ろそ思てバイクを駐輪場へ入れとった時や。
 向かい側のコンビニの辺りが騒がしなって、ふと目をやったら血のついた包丁持って男が飛び出してきよった。真っ昼間のコンビニ強盗やで。そのコンビニの前に止めてあった車の助手席に飛び乗ってパッと走り去っていった。俺もあわてて追ったんやけどな、タイムロスがあったもんで取り逃がしてもーたんや。あれはマジで悔しかったなぁ。
 コンビニに戻るとちょうど救急車が来たところで、刺された店員が運ばれていくところやった。腹部を刺されたけどもとっさに身を引いたおかげで見た目の出血ほど酷くはなく、数日して警察に目撃証言をしたほど回復したらしい。
 で、俺も目撃しとったから一緒に捜査に加わった。春休みやったから、朝から晩まで目撃車両と同じ車を持ってる家を聞き込みや。ナンバーがわかってたらもっと早かったんやけども、あいつらナンバーを隠しててん。
 ただ幸いなことに、アリバイやら何やらで段々容疑者が絞れてきて、どうもこいつじゃないかっちゅー人間が浮かんできたんや。でもそいつはやってへんと言う。アリバイはないけども、物的証拠が出てこない以上は任意同行でしか引っ張れんのやけど、実はな、これ強制やないから無理やり警察にこさせるワケにはいかんのや。せやったら普通はここで強制に切り替えるんやけども、証拠がない以上切り替えは出来ん。最初はこれや思てた捜査陣も段々焦ってきてな、車の方は捜査令状もろて調べられたから徹底的に調べようっちゅーことになったわけや。
 俺も立ち会ってたけども見てたら、カーナビがついてることに気がついた。まあカーナビなんて珍しくもないけども、そういえばあの犯行車両もついとったのがチラと見えたなと思って、取扱説明書見ながら操作してたらふいっと、なんやルートのようなものが出てきた。ありゃ?と思い確認したらなんと犯行当日に、その犯行現場のコンビニを通ったルートなんやな。そこで正式にそのルートを調べたら(これは警察側の企業秘密な)犯行に及ぶまでと、逃走に通った道とドンピシャ一致したわけや。これ以上の証拠はあるかっちゅーわけで男はその日のうちに逮捕。共犯やった友人も供述から芋づる式逮捕。容疑者浮上から1週間滞っとった捜査が僅か2時間で解決や。数時間前に深刻な顔して車の捜査令状とりにきた刑事が、そのすぐ後に不気味な笑顔で逮捕令状とりにきたもんやから裁判官、「え?」っちゅー顔しとったらしいで。
 結局なんでそんなことが判明したかと言うと、この男、強盗を計画していたんはええけども奥さんにその不審な行動を浮気やと疑われとったらしいんや。そんで奥さんは俺と同じように説明書をキッチリ読んで、カーナビにルート学習機能っちゅーて、通ったルートを記録するモードがあるのを知り、その記録モードにして旦那の行動を調べようとしたようやな。
 奥さんの行動が旦那を追い詰めるっちゅーのは昔からよくあることやけども、動かぬ証拠まで作るんやから大したもんや。




[防犯ミニ知識]


●火事が相次いでいます!

 このところ全国的に火事が多発しています。原因は様々ですが、放火による火災も増えてきており、地域ぐるみの防災及び警戒が必要であると思われます。
 放火されないための大原則として、燃えやすいものを家やマンション、車庫周りに置かないようにするということです。放火は衝動的に行われることも多く、燃えやすいものがあればそれだけ狙われる確率も高くなります。
 次に、物置や門、車庫などは必ず施錠するということです。不審者が入り込まないようにするためにも大切です。
 また、車にカバーをかけていたところ、これに放火されたというケースもありました。カバーをかける場合は防炎性のものを使うようにしましょう。
 門灯や車庫灯など、周囲を明るくして、犯行に及びにくくすることも効果があります。
 自分達で出火原因を作らないようにするためには、火の取り扱いに注意することが重要です。
 タバコなど火の元の消火も必ず確認しましょう。寝タバコは火事の原因としても多く、灰皿が吸殻で一杯になっていると消火しきれないことがあります。きちんと吸殻は片付けましょう。寝る前に水をかけるのを習慣にしてください。
 意外な盲点が、コンロ周りです。コンロの周りを見渡してみて下さい。調味料やサラダ油など置いてありませんか?
 ガスコンロの熱効率は40%といわれており、60%は周囲に逃げている状態です。そのためコンロに鍋をかけているような場合、鍋の周囲では温度が300度近くなることもあり、そこに樹脂製の水切りなどがおいてあった場合溶け出し、火災になることがあります。コンロの周辺にはご注意下さい。また、衣服への着火も注意が必要です。寒い時期ですからいろいろと着込んで火を使うこともあるかも知れませんが、防炎加工を施した割烹着などを着るのが安全といえるでしょう。




[ほんの一口〜読者の声]

 
●騒音で困っているのですが
「マンションの上の住人の出す騒音に困っています。注意しにいっても「うちはやってない、被害妄想だ」と言われ、ますますひどくなりました。深夜に大きな音で音楽をかけたり、人を連れてきて騒いだり…何とかなりませんか」

 生活安全課からお答えします。
「まず、騒音トラブルについては住人同士で話をするとこじれてしまうことが多いので、管理人もしくは管理会社といった第三者を通して冷静に話し合うことが先決です。管理会社の方に、実際に音がする時間に来ていただいて、程度を確認してもらうのもいいでしょう。
 それでも埒が明かない、目に見えた嫌がらせなどをされる場合は最寄の警察署へご相談下さい。」


●インターネットカフェで悪いことをしても逮捕されない?
「友達が、インターネットカフェからインターネットして、架空口座を作ってオークション詐欺したりすれば逮捕されないのでは?と言っているのですが本当ですか?本当なら何か対策をすべきだと思います」

 ハイテク犯罪対策総合センターからお答えします。
「現在殆どのインターネットカフェでは、ご指摘のような犯罪防止のために、使用時に身分証明証の提示を求めたり、防犯カメラの設置を行うなど対策をしています。ですので、ばれないだろうと思って違法行為をしたり、また逆に利用客の個人情報を悪用する目的でソフトを仕掛けたりしても殆どが特定され検挙に至っております。
 ただ、インターネットカフェを使用される場合には、パスワードなど他人に悪用されると困るものを安易に入力しないようにする用心も必要です」




[トクトク裏ワザ〜肩の力を抜こうヨ]


●鍋の後の雑炊、失敗しないゾ!

 こんにちは!交通課の由美ですvv初詣にはもう行かれましたか?今年も相変わらずの混雑振り。だけど違法駐車はこの由美さんが許しませんヨ。
 さてはて今回の裏ワザは、お鍋の後のアツアツ雑炊を上手に作るコツです。あのおいしーい雑炊は本当、お鍋の最後の楽しみですよネ。
 この雑炊、おいしく作るコツは3つ。「味付けは薄く」「ご飯を煮すぎない」「タマゴは半熟に」。
 雑炊を作るころにはお酒も入っていて皆かなり大雑把な状態。でも味付けを濃くしてしまうと修正がききません。薄く味付けしておいて、後は個々で好みに応じてポン酢を入れたりしょうゆを入れたりして調節しましょう。
 それから味付けをしたあとにご飯を入れましょう。すぐに柔らかくなっちゃうから、ご飯を入れて味付けを…ってしてると煮すぎてしまいます。
 そして、味付けをしてご飯を入れてそれが煮立ってきたら、溶きタマゴを入れて蓋をします。30秒後にフタをあけるとタマゴも半熟、丁度食べごろになってます。
 火傷に気をつけて、おいしい雑炊をどうぞ!




[内部密告コーナー]※警察官の日常の風景を紹介するコーナーです。


 非番中、あるコンビニの前にパトカーが止まっていた。すわ事件かと、急いでそのコンビニに入ったが何も起きている様子なし。
 しばらくしてトイレから、非常にすっきりした顔の警察官が出てきた。店員に軽く頭を下げるとそのまま出て行った。
 ボクは黙ってその場を立ち去りました…。
 
 


[あとがき]

 明日は阪神大震災から9年です。神戸では様々な追悼の催し物が開かれます。大規模地震に対しどう防災すべきか、どう行動すべきかというのは今までにもいくつか目にされた機会があると思いますが、私達はそれをどれだけ実践できているでしょうか。先の人達の体験を無駄にしたくはないものです。
 それではまた。


[警視庁メールマガジン]
総編集長: 警視庁 警視総監  白馬
編集長:   警視庁 総務部    牛黒
発行: 警視庁
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