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警視庁メールマガジン第74号 |
==警視庁メールマガジン第74号==
発行日:04/04/23
目次 [〜お知らせ〜警視庁広報課より] ●警察博物館特別展のお知らせ [捜査一課業務報告 明智管理官の見た事件] ●懲りない面々 [大阪からコンニチワ〜西の探偵服部平次や] ●探偵のプライド [防犯ミニ知識] ●海外でテロリストに誘拐されたら [ほんの一口〜読者の声] ●注文してない品物が [トクトク裏ワザ〜肩の力を抜こうヨ] ●お手軽除草剤! [内部密告コーナー] |
[〜お知らせ〜警視庁広報課より] ●警察博物館特別展のお知らせ 警察博物館において平成16年4月28日(水)〜5月5日(水)の8日間、各種防犯対策や警視庁が推進している諸対策等の展示を行い、防犯意識の高揚をPRします。今回コンピューター犯罪防止対策や、有害サイトフィルタリングソフトも紹介しています。 様々な催し物開催のほか、「警視庁創立130年」に伴う歴史資料等の特別展示を設置いたします。どうぞご来場下さい。 開催場所:東京都中央区京橋3−5−1 警視庁警察博物館 TEL 03−3581−4321(代表) 交通の便: 東京地下鉄 ・有楽町線 銀座一丁目駅下車(7番出口) 徒歩2分 東京地下鉄 ・銀 座 線 京 橋 駅 下車(2番出口) 徒歩1分 都営地下鉄 ・浅 草 線 宝 町 駅 下車(A4番出口)徒歩2分 入場料無料です。 尚催し物内容につきましては、警視庁ホームページでご確認下さい。 |
[捜査一課業務報告 明智管理官の見た事件] ●懲りない面々 警察を取り扱った番組が報道されると、いろいろな事件に関する情報が警視庁にも寄せられ、嬉しい限りなのですが、逆に困ったことも多々起きます。 いたずら電話はもちろんのこと、警察をからかって遊ぶ人達です。「そんな人がいるのか」と驚かれる方もおられるでしょうが、世の中にはくだらないことを生きがいにしている人がいるものです。 誰も訪ねてこず日々寂しい思いをしている高齢者の方なら、気持ちは分からないでもありません。もちろんいたずらが良いことだとは言いませんが、寂しさの裏返しで警察にやってきたりするのですから、警察官も本気で怒れない部分があるようです。 しかし例えば、パトカーを見るなり思わせぶりに走って逃げたり、職務質問でわざと変な粉の入った袋をちらつかせたりと、そういうことを平気で繰り返す人間がいるから困ったものです。 警察の番組で登場してくる方々はいずれも、その分野においてプロと呼ばれる人達です。ですから本当に怪しい人間と、単に緊張して挙動不審になっている(警察官を前に緊張しない人は少ないと思います)人を簡単に区別することが出来るでしょう。 しかし、普通に巡回している警邏の人間も確かに長年カンを磨いてきた人物ですが、故意にやられると見抜けないこともあるのです。そもそも、そんなことをして捕まっても自分が取調べを受けて迷惑なだけなのに、シロだとわかってガッカリした警察官の顔が見たくてやっているようなのですから本当に理解できません。 そういう奇特な人達に1つ忠告しておきますが、無罪放免されているのは警察官の好意です。あまりにもしつこく繰り返しすぎると常習犯ということになり、公務執行妨害をとられることもありますので、つまらないいたずらはやめておくべきでしょう。 それよりは警察に情報を提供するなり事件解決に貢献するなりされて、人々に感謝された方が気分がいいと思いますよ。 |
[大阪からコンニチワ〜西の探偵服部平次や] ●探偵のプライド 俺は調査にかかる実費以外は調査費用は一切受け取ったことはない。やりたいから探偵やってるんであって別にそれで儲けようとか思ってないし、まだまだ学ぶことが沢山あると思ってるからや。 せやから金で俺が動くと思ったら大間違いや、ということをわかって欲しいねんけど、中にはいくら説明しても「いくら欲しいんだ」「そうやって報酬額を釣り上げるつもりだろう」ちゅーてくる奴もおって、腹立つでホンマ。俺を本気で動かしたかったら金より難しい事件もってこいっちゅーねん。 そんでな、あくどいやつがおって、俺に確実に依頼を受けさせるから紹介料を支払えっちゅーて商売しとる人間がおったんや。依頼者に「自分の存在を本人に絶対言ったらあかんで。自分が仕事回してやってる、ちゅーて分かったら気を悪くしよるからな」て言うようなことを言ってたらしい。 俺がその存在に気がついたのは、ある依頼人を断った時にその人が言うた「こっちは紹介料払ってんのやで」という言葉や。紹介料取ってたやつもうまいことしよるもんで、俺が引き受けそうな人間を選んで金取ってたらしいんやけどな。 その依頼人、俺にどうしても引き受けて欲しくて、嘘の話をしとったらしいんや。そんで俺のところでは本当の話したから(それがまたしょーもない依頼やったんやけども)断ったんやな。それで発覚、や。なんかそいつ、他の探偵社とも組んで、俺のところで引き受けてももらえそうにない人間はその探偵社に回す、っちゅーことしてたみたいやけどな。困ってる人間やから金は高額でも出すし、結果はろくな調査もせず適当に依頼者が喜ぶような内容を書いてたらしい。 ま、俺の名前を利用するとは小ずるいこと考えたなとは思うけども、「服部平次に頼まれへんのやったらええです」みたいに断られたケースも多かったっちゅーから果たして儲かっていたかは謎や。 目の付け所は良かったんやけどな…それやったら本業に精出してた方がよかったんとちゃうか? |
[防犯ミニ知識] ●海外でテロリストに誘拐されたら イラクでの人質拘束事件は、5人無事解放という結果になり一安心ですが、諸外国の人質の中には殺害されたケースもあり、手放しに喜ぶことは出来ません。 また、イラクのような危険地域に行かなければ安心というものでもなく、テロリストに誘拐された時の正しい対処法を知っておく必要があります。 今回はこのケースについて学びましょう。 テロリストが日本人と知っていて誘拐する場合は、主に身代金目的であることが殆どです。イラクのケースはさておき、日本人なら容易にお金が取れると思っていますから、交渉を進めるには人質の生存は絶対的であり、まず身の安全は保証されたも同然です。 一応安全な状況にあるとはいえ、やってはならないのは、犯人に対し反対意見を述べたり、説得を試みようとすることです。彼らは自分達の立場、犯行動機を理解させようと、人質に説明したりすることがよくあります。この時にむきになって討論を試みたり論争をしかけると、危害を加えられる可能性が高くなります。 逆に、相手のことを理解しようとし、趣味について話したりと信頼関係を作るように努めるべきです。ただし宗教の話はよほど相手国の文化を理解していない限りは避けた方が無難です。 また、いくらテロリストが油断してきたといっても、逃亡を企てるのは厳禁です。地理に詳しいのはどちらか明白ですし、周辺住民もテロリストの味方であると考えておいた方がいいでしょう。 ちなみに外務省で出している海外危険情報では、危険度を5ランクに分けていますが、イラクは最高レベルの5、「退避勧告」(すべての邦人に該当国から、安全国への退避を勧める)となっています。このことからも、今回のケースがいかに無謀なことであったか理解できると思います。 他人事と受け止めず、危険地域に立ち入らないのはもちろんのことですが、非常事態になっても冷静に判断できるよう、心構えをしっかりもちましょう。 |
[ほんの一口〜読者の声] ●注文してない品物が 「最近いろいろ変な嫌がらせを受けていて、先日も頼んでないピザが届きました。料金を請求されて、数千円だから払ったんですけど、すごく納得いきません。こういうのって何とかなりません?」 生活安全課からお答えします。 「頼んでもいない品物が届けられた時、そのお金を払う義務はありません。一時期代引きのシステムを悪用した詐欺が流行りましたが、それと同じで、払ってしまったら意味がないのです。 法律上は、契約をしたのは電話をかけてきた人間とそのビザ店となりますから、あなたが支払う義務はありません。偽りの注文をされたということで被害者はピザ店となります。今後同じようなことがあればお金を払わずきちんと話し合った上で、ピザ店から警察へ被害届けを出してもらうようにして下さい」 |
[トクトク裏ワザ〜肩の力を抜こうヨ] ●お手軽除草剤! こんにちは!交通課の由美ですvv新年度もあっと言う間に1ヶ月。そろそろ新人警官も慣れて来た頃です。 さて今回は、流行のガーデニングを趣味としている人に朗報。わざわざ除草剤を購入しなくても、料理の過程で出るもので簡単除草剤を作ってしまえるというものです。 ホウレンソウや春菊などはあくの強い野菜と言われていますね。それをゆでた汁は捨てている人が殆どだと思うのですが、それを捨てないで雑草にかけるだけ。もちろん植物は熱湯に弱いからというのもあるのですが、このゆで汁が除草剤になるんです。 ごぼうやれんこんをさらしておいた水も除草剤にすることができます。 ただし、かける際には熱湯でやけどしないように、また、育てている草花にかけないように気をつけてくださいネ! |
[内部密告コーナー]※警察官の日常の風景を紹介するコーナーです。 こないだ新採用の人間に電話をとらせたら、 「はい、○○警察署でした」と言われた。 勝手に終わるな。 |
[あとがき] まるで初夏のような気温になったかと思えばまた涼しくなってみたりと、本当に体調を崩しやすい季節です。気をつけなければいけません。子供も朝起きると布団を跳ねのけて寝ていたりするので、夜中に布団がずれていないか確かめるようにしています。 さてゴールデンウィークが迫ってきました。旅行計画もいいですが、安全運転を心がけて下さいね。 それではまた。 [警視庁メールマガジン] 総編集長: 警視庁 警視総監 白馬 編集長: 警視庁 総務部 牛黒 発行: 警視庁 転載を希望する場合はご連絡下さい。 |
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