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警視庁メールマガジン第85号 |
==警視庁メールマガジン第85号==
発行日:04/09/24
目次 [〜お知らせ〜警視庁広報課より] ●新手の架空請求詐欺登場 [捜査一課業務報告 明智管理官の見た事件] ●交通安全と取り締まり [大阪からコンニチワ〜西の探偵服部平次や] ●出会い系サイトにハマる!? [防犯ミニ知識] ●迷惑メールを少しでも減らすために [ほんの一口〜読者の声] ●家に蜂の巣が [トクトク裏ワザ〜肩の力を抜こうヨ] ●免許証を落としちゃった!? [内部密告コーナー] |
[〜お知らせ〜警視庁広報課より] ●新手の架空請求詐欺登場 ある時突然ハガキで「最終通達書」と書かれた、身に覚えのない未払い金の請求が届く。オレオレ詐欺と並んで今急増中なのがこの「架空請求」による被害です。これらは、思い当たる点がなければ無視しておいて、気になれば警察や消費者センターなどに相談する、という方法をとれば済みました。 しかしここ最近急増しているのが、少額訴訟を悪用した架空請求詐欺です。少額訴訟とは、60万円以下の金銭の支払いを求める訴えに使われるものです。しかし簡単に訴訟ができても裁判であることに変わりはないため、これを無視していると敗訴となり、実際に支払命令が出されてしまうのです。 もしも少額訴訟の通達などが届いた場合は慌てずに、指定された日に裁判所に出頭して下さい。その裁判所が遠方の場合は、近くの裁判所に「移送」を求めることが出来ます。また、弁護士会や警察に相談し、裁判の進め方を聞いておくことも重要です。裁判が行われるまでには十分な日数がありますから、1人で悩まず、必ず各機関へ通報するようにしましょう。 また、被告(訴えられた側です)が通常裁判への移行を希望することも出来ます。 少額訴訟を利用しての架空請求がきたら、まずは専門家に相談して下さい。被害が多数となった場合には、弁護団が結成されることもあります。 |
[捜査一課業務報告 明智管理官の見た事件] ●交通安全と取り締まり 今月21日から30日までは、秋の交通安全週間です。今回は「高齢者の事故防止」「夕暮れ時と夜間の事故防止」「シートベルトとチャイルドシートの装着」を目標に各地で実地されています。警視庁ではこれに「二輪車の交通事故防止」を加えた4つの目標を掲げています(各都道府県警で4つ目の目標は異なります)。 今回はすばらしい裏ワザの数々でおなじみ、交通課の宮本由美君から特にと頼まれたので、交通に関するお話をすることにします。 よく警察関係の番組では、違反でキップを切られている人と警察官とのやり取りを流していますが、決まって聞く言い訳が「自分達だけでなくほかの人もやっている」という言葉です。 確かにその方が捕まったのは「その人にとっては」運が悪かったのかも知れません。しかし、他の人がやっているから自分もやっていいということにはなりませんし、そのような言い訳をされる人間性を疑いたくなります。 では他の人が殺人をやっていたら自分も、と犯罪行為をするのでしょうか?恐らく「殺人はしてはいけない」と答えられるでしょうね。同様に違反であっても「やってはならない」ことに変わりはないのです。また、反則金程度ならいいですが、罰金となると前科になりますから、殺人犯と同じ「前科一犯」です。同じ「犯罪者」なんですよ。 警察も、1人だけを捕まえるということはありません。もしあなたが違反で捕まって自分だけが捕まったように感じたら、それは警察の取り締まり方がうまいのだと思ってください。他の違反者に気づかれたら取り締まりの意味がありませんからね。(それに、捕まったからといって警察に腹を立てること自体がそもそもの間違いです) それから、こう考えてみて下さい。もしその時に交通違反で捕まらなかったら、安全な運転をしようという意識のないまま大事故を起こしてしまっていたかも知れません。取り返しのつかない事態になっていた可能性もあります。そうなる前に違反で捕まって安くはない反則金・罰金を支払わされることによって、運転に気をつけよう、もう捕まらないようにしようという意識が働きます。少々高くついたものの、交通安全に対するお守りを買ったと思ってみてください。 道路は自分だけでなく他の利用者もいます。自分勝手な運転で迷惑をかけることのないようにしてくださいね。 |
[大阪からコンニチワ〜西の探偵服部平次や] ●出会い系サイトにハマる!? 俺は出会い系サイトって聞くとあんまいいイメージ持ってないし、実際それに関わった人でいいことあった、という人を見たことないんやけども、未だはまってトラブル起こしてるケース多いみたいやな。 トラブルに遭って俺んとこに相談に来た人は必ず「退屈だったから軽い気持ちでアクセスしてみた」とか「こんなことになるとは思わなかった」っちゅーんやけどもその前に、顔も見えない相手をなんでそんな信用できるんかが分からんのや。 そら中にはちゃんと正しい目的で運営されとったり、利用してる人もおるやろけど、全体的な数から考えたら、そういうのをカモにしようと狙ってる人間の方が圧倒的に多いと思うで。普通に顔つき合わせてても平気な顔で嘘吐く人間かてなんぼでもおるのに、ネット上でやり取りする、文字の羅列で相手の何がわかるっちゅーねや。中にはあったこともない、メールを数回やり取りしただけ、で相手にほれ込む人もいてる、言うんやから理解できん世界やで。 まあ、使うのはその人の自由やけども、のめりこまんことや。これで家庭崩壊に至ったケースをいくつも見てきてるけど、悲惨やで。奥さんが出会い系にはまってある日子供と旦那置いて家出、メール相手のところに押しかけてな。旦那は怒って離婚。で、奥さんの方はというとそのメール相手は遊びのつもりだったらしく困る、言われて結局捨てられとんのや。 自分の場合はちゃんと分かってるから違う、思うやろ?それがそうでもないんやな。痛い目にあった人の大概がそう言うんや。自分は違う、てな。 怒られるかも知れんけどこの際やからはっきり言うと、そもそも出会い系を利用しようと思う時点で現実において、人とのコミュニケーションがとれてない証拠やで。話が出来る友達や仲間とかがおって、あれやこれややりたいこと持っとって、飯がうまいと思えたら、そんな顔も分からんような相手と話そうなんて思わんやろ。誰にも知られたくない相談とかでも、インターネットを探せばいくらでも掲示板やら相談窓口やらあるしな。 出会い系にのめりこむことが即悪いこととは言わんけども、頻繁にアクセスするようになったらそろそろ中毒症状やで。 |
[防犯ミニ知識] ●迷惑メールを少しでも減らすために メールをやり取りされている方で、今まで一度も迷惑メールを受け取ったことがない、という方はおられないのではないでしょうか。 どこでメールアドレスを入手したのか、気づけばいつの間にか1日数件から数十件の迷惑メールが送られてきます。最近では友人を装ったかのようなタイトルのものもあり、不愉快なことこの上ありません。 さてその迷惑メールを減らすため、受け取らないようにするためにはどうしたらいいか、について学びましょう。 本来なら最初にやっておきたいことは、プロバイダーメールアドレスなどの、簡単に変更できないメールアドレスを公開しないことです。 ホームページで管理人の連絡先としてメールアドレスを公開している方が多いですが、その場合なら無料で取得できるメールアドレスにするか、「@」を全角の「@」とし、「メール送信する時は@を@に変えてお送りください」と表記しておくのも一つの方法です。また、メールアドレスを掲載せず、メールフォームを設置するというのも良いでしょう。 ドメインを取得したりしてそのドメインを利用したメールアドレスをどうしても使いたい、という場合などは「エンティティ化」の利用という方法もあります。これはスパム業者などが使う、メールアドレス自動収集プログラムからみつけにくくするためのものです。変換、詳しい仕組みなどについてはこちらを参照してください。 ●HTMLエンティティ化 http://hp.vector.co.jp/authors/VA022023/javascript/make_html_entity-ja.htm 一定のメールアドレスから来る場合や特定の文字が含まれる場合は、メッセージルールの作成を使って受信拒否が行えます(メーラーがOutlook Expressの場合)。 携帯電話宛に来る、迷惑メールを避けるには、できるだけ長いメールアドレスにしたり、頻繁にアドレスを変える事です。ただし、頻繁にアドレスを変えてもそれが短いものだと、業者はメールアドレスをランダムに作成するソフトを持っている可能性もあるためすぐに迷惑メールが届くことになってしまいます。数字、アルファベット、アンダーバーなどを組み合わせて作成するのがいいでしょう。 携帯電話からの迷惑メールである場合はその携帯会社に情報提供をするという方法も有効です。各社によって対応は異なりますが、直ちに回線停止の処置をとることもあります。さらに、各社で迷惑メールを受け取らないための設定を掲載していますので、各自で参考にしてみましょう。 迷惑メールを受け取って、やってはいけないのは、文中に書かれている「配信停止先」へ返信してしまうことです。これは、そのメールアドレスが使われているかどうか確認するものですので、余計に迷惑メールを増やしてしまうことになります。本文のURLなどもクリックしないようにしましょう。 また、送信者宛に「こんなメールを送るな」とメールを出す人もおられますが、送信先に書かれているメールアドレスが必ずしも正しいとは限りません。 迷惑メールは不愉快なものですが、その対応を間違わないように気をつけ、正しい処置で撃退していきましょう。 |
[ほんの一口〜読者の声] ●家に蜂の巣が 「この間家の掃除をしていたところ、ガレージと家の壁の間に、大きな蜂の巣があるのを発見しました。こういう時はどうしたらいいのでしょうか?どこへ連絡したらいいのか分かりません」 広報課からお答えします。 「今年は気候のせいか、スズメバチが異常発生しており、各地で巣の目撃報告が相次いでいます。また、9月は次の女王蜂が誕生する時期でもあり巣に近づくと大変危険です。 巣を発見した場合はお住まいの市や区役所に相談されるか、専門駆除業者に連絡して下さい。 大変危険ですので絶対に、自分達だけで撤去しようとすることのないようにしてください」 |
[トクトク裏ワザ〜肩の力を抜こうヨ] ●免許証を落としちゃった!? こんにちは!交通課の由美ですvv涼しくなった全国に比べて都内では真夏日記録更新中。あっついですー。 さて今回の裏ワザは、意外と知らない人も多い?免許証を紛失した時の対処方法です。 免許証を紛失したまま車を運転しても無免許にはなりません。が、免許証不携帯にはなります。道路交通法違反で1点累積となります。(ただし、免許停止処分、有効期限が切れている場合などは、いくら免許証を持っていても無免許運転です!) もしも免許証を紛失した時はすぐに再交付の手続きをしてください。最寄の試験場や指定の警察署で出来ます。心配な場合は事前に問い合わせの上、印鑑と写真を持っていってください。即日交付が可能です。 免許の更新が迫っていても、交付と更新を同時に行うことは出来ません。手続き上、再交付を受けてから更新していただくことになります。それから、念のため紛失届けを警察へ出しておいてくださいね。 免許証を紛失した時の悪用される事項については、警視庁メールマガジンの40号「読者の声」欄を見てくださいね。 |
[内部密告コーナー]※警察官の日常の風景を紹介するコーナーです。 Hさんは最近かわいい子供が生まれたとかで、ホクホクしながら車に貼るステッカーを自作している。 が、この間見せてもらったら「赤ちゃんが運転しています」になっていた。 同僚全員で止めた。 |
[あとがき] 都内はまだまだ暑い日が続いています。もうだんだんと日が暮れるのが早くなりつつあるというのに、この街の光景に違和感を覚えます。季節感が失われていくのは残念ですね。 四季の情緒は日本で味わえる貴重な文化です。なくしたくないものです。 それではまた。 [警視庁メールマガジン] 総編集長: 警視庁 警視総監 白馬 編集長: 警視庁 総務部 牛黒 発行: 警視庁 転載を希望する場合はご連絡下さい。 |
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※これら掲載の記事はすべて実際の事件・団体等に関係の無い架空の物です。