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※これら掲載の記事はすべて実際の事件・団体等に関係の無い架空の物です。
安全は正しい防犯知識を身に付けることから
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警視庁メールマガジン第99号

==警視庁メールマガジン第99号==
                                   発行日:05/04/08



目次
[〜お知らせ〜警視庁広報課より]
●春の交通安全週間が始まっています
●愛知万博への弁当持込について

[捜査一課業務報告  明智管理官の見た事件]
●形を変える情報

[大阪からコンニチワ〜西の探偵服部平次や]
●子供相談室

[防犯ミニ知識]
●海外旅行の前に

[ほんの一口〜読者の声]
●子供がトイレに閉じ込められた

[トクトク裏ワザ〜肩の力を抜こうヨ]
●キッチン脱臭消臭あれこれ!

[内部密告コーナー]




[〜お知らせ〜警視庁広報課より]

●春の交通安全週間が始まっています
 
 今週6日より、来週15日までは、春の全国交通安全運動の期間です。是非趣旨を理解し、安全な運転に努めてください。
 平成16年中都内での交通事故死亡者数は65歳以上の高齢者が圧倒的多数を占めており、その中でも歩行中の事故が2/3となっています。
 この事故原因については特に違反なしが41%ですが、その他は横断禁止場所を横断していた、安全運転義務違反(自転車走行中)を犯していた、走行車両の直前、直後の横断など、高齢者側にも問題のあった行為が目立っています。危険な行為をしてまで急ぐ用事はありません。交通ルールを守って歩道を歩きましょう。
 また自動車を運転していて交通事故を起こした側にも、横断歩道で歩行者の横断を待たずに強引に車を進入させたり、停車している車の間から歩行者が出てくるかも知れないといった予測の不足があったり、「〜だろう」という推測に基づいての運転が原因となったケースが事故原因の大半を占めます。
 ハインリッヒの法則というものがあります。1つの大きな、重大な事故の裏には29の小さな事故が起きており、そのさらに裏ではヒヤリとしたりハッとさせられるような潜在的な事故未遂が300あると言われています。もしあなたがそんな潜在的な事故未遂を経験したとしたら「ああ、危なかった」で済ませるのではなく、何がいけなかったのか、自分は何を見落としていたのかをじっくり考えてください。それによって29の小さな事故と1つの大きな事故を防ぐことができるのです。

●愛知万博への弁当持込について

 前号読者コーナーにて、お弁当の持込が禁止となっていると回答しました愛知万博ですが、現在は「手作りのお弁当」であれば持込可能と規制が緩和されました。今後もニュースやサイトなどをチェックして、新しい情報の入手に努めてください。




[捜査一課業務報告  明智管理官の見た事件]


●形を変える情報

 今はあまり見かけませんが、昔放映されていたクイズ番組で、こういったものがありました。
 7〜8人程度の出演者を、壁で仕切って立たせ、一番手前にいる人間にある絵を見せる。それをジェスチャーで次々と、次の人に伝えていくという遊びです。壁の仕切りは次の人の前だけはずされるので、他の人間が見ることはできません。
 こうして最後まで伝わったはずの情報というものはとんでもない形になっていたりします(傘がスイカになるなど)。同様に、ジェスチャーではなくイラストを描いて伝えるといったようなものもありましたが、そう簡単に正解は出ませんでした。
 同じものを伝えているはずなのにどうしてこういった違いが起きるのでしょうか。
 それは、その人の主観や判断力が個々で違うからです。確かに写真を見せられたならば、(その対象について正しい知識を持っていると仮定して)10人が10人同じ答えを出すでしょう。しかしイラストであった場合はその程度にもよりますが、全員答えが合うとは限りません。
 イラストなどの読み取りは自分の判断力に頼らなくてはならない上に、そこから再構成されたものが次の人へ伝えるイラストとなるわけですから、今度はその人の主観が入り情報は変えられていくわけです。描かれている対象、ジェスチャーの対象をもしもどちらかが知らなかった場合、間違った情報で伝わる可能性はさらに高くなります。ロボットであれば間違いなく最後まで、最初伝えられた姿で伝わるでしょうね。(ジェスチャーの場合はそこから答えが導き出せるかはわかりませんが) 
 さて前置きがずいぶんと長くなりましたが、このようにその場その場で伝えていく情報であっても、似ては似つかないくらいに姿を変えるのですから、人の口から口へと伝わった情報ですともっと大変です。
 以前に殺人事件の聞き込みに回った際にひょんなことから「別件だが、あの家の夫が怪しい」という情報を得たことがあります。それを担当の係に渡し確認させたところ、まったくのでたらめだったことがわかりました。
 「(ある殺人事件について)あの家の夫が怪しい」、これが私達が得た情報です。元々の情報(というのも変な話ですが)は「あの家の前をパトカーが通過した」というものでした。一体どうしてここまで変わってしまったのでしょうか。
 このからくりは、その家の主人が警察官OBであったことに端を発します。彼が庭の手入れをしていたところたまたま事件でパトカーが通りかかりました。それに乗っていたのがかつての部下であったため彼は声をかけ、部下も軽く会釈をして通り過ぎたのです。これを偶然見ていた近所の方が、「あの家の旦那さんは警察と知り合いらしい」と軽い気持ちで集まりで話しました。
 それがまた別の人に伝わる時に「警察と知り合いということは何か昔お世話になるようなことでもあったのではないか」、「そういえばちょっと悪人面をしている(失礼な話ですが)」「何かの事件にかかわったに違いない」、「この間も殺人事件があったが、その時間旦那さんは不在のようだった(ここまでくると、すべてのファクターがつながっているように見えてしまうわけです)」「あの殺人事件は夫が怪しい」と、あれやこれや主観などが入り混じり、こんなことになってしまったわけです。
 こういった、最初は小さかった話が人の口を伝わるうちに勝手に大きくなってしまう、というのは皆さん誰でも経験されていることでしょう。それは人の口を介して伝わっていくからです。
 なるほど、噂話というのは怖いものですね。




[大阪からコンニチワ〜西の探偵服部平次や]


●子供相談室
 
 入学、就職の時期やなぁ。この時期になると俺んトコに「学校で友達ができない、どうしたらいいか」っちゅー相談が増えるんやな。なんかどっかの子供相談室と間違えてへんか?とか思うんやけど。
 ま、ともかく、話を聞いてみると大抵が「話題が合わない」とか「誰も話しかけてくれない」っちゅーことなんやな、原因が。
 あんな、友達を作りたいのになんでそんな受身なんや?話題が合わなかったら相手の話すことをあれこれ調べて突っ込んで話せるようにすればええし、自分の持ってる話題も出せるようにしていったらええ。誰も話しかけてくれんかったら自分からあちこち話しかけていけや。誰もが自分の思うとおりに動いてくれると思ったら大間違いやで。
 それができないから悩んでいると言うてきた子もおったけど、出来なければいつまでも悩み続けるんとちゃうか?
 お友達のグループとか言うのんでも、仲間はずれにされたからもう学校行きたくないとか簡単に言うけどな、友達おらんと死んでまうんか?そうやなくて、クラスで孤立してる自分が嫌なんやろ。嫌やったらよそのクラスに友達でも作ればええやん?
 人と人のつながりっちゅーもんは「こうすればいい」と一発でカタつくもんやないで。せやから俺も自分から話せちゅーたけど絶対正しいとは思わん。
 けど、考えてみい。俺が探偵として仕事しとる時に、人に話を聞く必要があるちゅーても「話題が合わないから話が出来なかった」「誰も話しかけてくれなかったから聞き込みできなかった」じゃ話にならんで。俺かて頑張ってその人と打ち解けて、貴重な情報を手に入れられるよう努力しとるんや。嫌な相手だからと避けてはおられんし。
 10人15人のクラスやったらしょうがないけど、30人40人やったら友達の一人くらい何とかできるやろ。ダメだダメだと言う前に、全員に声かけるくらいの根性出してみるもんやで。




[防犯ミニ知識]


●海外旅行の前に

 今年のゴールデンウィークは数年ぶりの大型連休となり、海外へ旅行を予定されている方が多いようです。
 今回はそんな海外旅行において気をつけるポイントについて簡単にお知らせします。
 ツアーなど団体での旅行を申し込まれた場合は旅行会社から事前に、旅行地に対しての注意事項などが渡されますが、自分たちでも必ず調べるようにしておきましょう。外務省には無料で情報を利用できる海外安全ホームページが設けられています。常に最新の情報が提供されていますから、幾度か覗いておきたいものです。
 また、保険やカードの準備など向こうで何かあっても困らない対策についても忘れないようにして下さい。旅行の期間に関わらず、飲みなれた薬も持参しておきましょう。持病がある方で、旅行が長期にわたる場合は万が一を考えてかかりつけの医師に英文診断書を書いてもらってください。もし海外で持病のため病院へかかることになった場合、英文診断書があればスムーズな治療を受けられます。
 よく海外旅行のトラブルで起こりがちなのが荷物の紛失です。盗難に遭うというだけでなく、空港で自分の荷物が出てこなかったりすると、現地の言葉で説明するのは非常に難しいものです。
 ここで、出発前にスーツケース、バッグなどを写真にとり、プリントアウトして持っておかれることをお勧めします。もし荷物が紛失した時、それを見せながら話をすれば片言でも伝わる可能性は大きくなります。
 中身も併せて撮影しておけば、移動時に忘れ物がないか点検するのにも役立ちますね。
 旅行はとかく、警戒心が薄れやすいものです。未だに「日本人は金持ち」という情報が生き残っており、犯罪のターゲットになりやすくもなっています。
 楽しい旅行を台無しにしないためにもしっかりと事前準備は行っておきましょう。




[ほんの一口〜読者の声]

 
●子供がトイレに閉じ込められた
「家自体が古いこともあるのですが、トイレの鍵が最近開閉が悪くなってきて、家人には入る時使わないように言っているのですが子供が面白がって閉めてしまい、この間も出られなくなってしまいました。何か良い対策はないでしょうか」

 生活指導課からお答えします。
「ドアノブの鍵の部分に紙かダンボールなどをくりぬいてとりつけ、子供がいじれないようにするのもひとつの手ですね。鍵が必要であれば、大人の手の届く高さで簡単な鍵を取り付けられるといいでしょう。
 デパートにあるような、横にスライドしてあけるタイプのドアの場合は、傾いて斜めになったことにより開閉がしにくくなったことが原因の大半を占めますので、まずはドアノブをしっかり持ってドアがまっすぐになるようにしながら(ドアと床に隙間があれば、足を入れるのも良いでしょう)中から引き金を開けてみてください。
 また、子供が閉じ込められたりトイレの中で倒れたといったような場合で、どうしても緊急にドアを開ける必要がある時には以下の方法があります。ただし、絶対に悪用しないで下さい。
 中にいる子供や人が動けるようであれば、できる限りトイレから離れるように伝えます。その上でドアノブの鍵があるあたりを思い切り蹴ります。何度か繰り返せば鍵が壊れて開くようになるはずです。もしくは、蝶番を同様に蹴るのも効果があります。
 体当たりを繰り返してもドアは開きませんのでご注意下さい。
 この方法は最後の手段であり、決していたずら目的での使用はしないで下さい」




[トクトク裏ワザ〜肩の力を抜こうヨ]


●キッチン脱臭消臭あれこれ!

 こんにちは!交通課の由美ですvv季節は一気に夏!制服でパトロールしていると暑さにぐったりです。この天気、一体どうなっちゃってるの!?
 さて今回は、簡単便利な消臭のワザをいろいろお教えしちゃいます。
 まずはお豆腐。スーパーで買ってきて豆腐を出すっていう時、中に入っている水は普通捨ててしまいますよね?ところがこの水が消臭に効果アリ!例えば三角コーナーなどに捨てるようにすると、それだけで臭いをかなり抑えてくれるのです。
 次に、何かが入っていたガラス瓶。漬物やらっきょうなどが入っていたビンは、よく洗って別のものを入れるのに使おうとしても臭いがついててとれない!なんてこと、よくありますよネー。こんな時は皮をむき半分か1/4にしたタマネギをビンに入れ、ふたをして半日放置。これですっかりとれます。タマネギは料理に使ってね。
 そして使い終わった後は捨てるだけの使い捨てカイロも侮れません。中に入っている活性炭が臭いのもとを吸着させますので、使い終わった後、冷蔵庫に入れておけば1ヶ月は持ちます。
 最後は生ごみ!これからの季節、ちょっと太陽光の下に出しておくと、もう耐えられないくらいの臭いになっちゃいます。これを抑えるには酢が効果的。数滴落とせば殺菌効果で臭いをシャットアウト。流しのパイプから嫌な臭いがする、なんていう時にも使えます。
 ゼヒゼヒお試し下さい!




[内部密告コーナー]※警察官の日常の風景を紹介するコーナーです。

 深夜ある寺に窃盗団が侵入したという報告を受け現場した時、お堂の中を見回っていたSさんは懐中電灯の光に映し出された仏像に「うわぁっ!」と、一人で驚いていた



[あとがき]

 桜が開花したのはいいのですが、スギ花粉の飛散量もすごくてなかなか複雑な気持ちです。本当に自然は人間泣かせですね。しっかり薬を飲んでマスクをして、花見の席につくことにしたいと思います。
 それから、花見に行ったらごみはきちんと各自で持ち帰りましょう。それがマナーです。
 それではまた。

[警視庁メールマガジン]
総編集長: 警視庁 警視総監  白馬
編集長:   警視庁 総務部    牛黒
発行: 警視庁
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