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※これら掲載の記事はすべて実際の事件・団体等に関係の無い架空の物です。
安全は正しい防犯知識を身に付けることから
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警視庁メールマガジン第100号

==警視庁メールマガジン第100号==
                                   発行日:05/04/22



目次
[〜お知らせ〜警視庁広報課より]
●メールマガジン100号御礼

[捜査一課業務報告  明智管理官の見た事件]
●視聴率か被害者保護か

[大阪からコンニチワ〜西の探偵服部平次や]
●ストーカーvsストーカー

[防犯ミニ知識]
●刃物、誘拐に備えた通学服登場

[ほんの一口〜読者の声]
●子供だけでの留守番が心配…

[トクトク裏ワザ〜肩の力を抜こうヨ]
●レモンティーで口臭カット!

[内部密告コーナー]




[〜お知らせ〜警視庁広報課より]

●メールマガジン100号御礼
 
 2001年6月22日に創刊準備号を配信しましてから約4年、このメールマガジンもおかげさまをもちまして100号を迎えることが出来ました。お送りしてきた防犯・防災情報も膨大な量にのぼり、犯罪事情の移り変わりが見て取れます。
 その中でも、何度も呼びかけている情報などもあり、防犯対策浸透の難しさを実感します。
 これからも楽しみながら読めてより役に立つ情報提供を心がけていきます。どうぞご愛読ください。




[捜査一課業務報告  明智管理官の見た事件]


●視聴率か被害者保護か

 事件報道に対するマスコミの姿勢というのは滅多に問題になることはありません。大げさに言ってしまえば身内の恥になるからです。
 殺人事件などでご遺族のところへ何度も足を運ぶことになることも多いのですが、家の前には何十台もの報道車両が「違法駐車」され、玄関前ではマイクを持った人間とカメラで埋め尽くされているという光景も珍しくありません。そしてご遺族からは「こちらが被害者のはずなのに、どうして人権を無視された取材をされなければならないのか、取材を拒否した時に軽く押す形になったら『暴力を振るわれた!取材に応じなければこれを全国で報道するぞ』と脅された」と聞かされたこともあります。
 残念ながらわれわれ警察としては、正式な被害届けがなければこういうことが起きても取材陣に注意することは出来ませんし(言論弾圧につながる危険性があるため)、更なるトラブルを嫌がって被害届けを出さず泣き寝入りするケースが殆どです。しかし報道されないだけで、こういったマスコミと被害者のトラブルというのは日常茶飯事に発生しています。
 マスコミの非の部分だけを取り上げるべきではないのですが、こと事件に関しては過剰なまでの被害者への無神経な取材はどうなのかといつも思います。
 また例えば防犯グッズの欠陥を「こうすれば作動しない」「感知されない」といった故意的な取り上げ方をする番組にもあきれます。確かに欠陥を正しく伝えることは必要と思いますが、「こういうことには向かないので注意が必要」ではダメなのでしょうか。記憶に新しいのは奈良の小学生殺人事件です。あの時もGPS付携帯について「こうすれば使えなくなってしまう」ということを繰り返し取り上げた結果、全国で誘拐未遂が相次ぎました。扇動するような取り上げ方をしたマスコミにも責任はあったと思っています。
 番組に出演される専門家にも気をつけていただきたいことがあります。専門家であるということは誤解を恐れずに言えば、悪用の方法にも詳しいということです。それを、聞かれるまま答えてしまうというのは非常に無責任といわざるを得ません。つい先日も、窯で死体を焼いたという殺人事件に対して、「何度で焼けば灰も残らないので死体は見つけることが難しくなる」というような発言をしていた専門家がおり、殺人事件を扱う立場の人間として衝撃を受けました。その方は自分が殺人の片棒を担いでしまうかもしれない、ということに対しての自覚はなかったのでしょうか。非常に残念です。
 簡単に実行できない方法だからという考えがあったのかも知れませんが、それを出来る立場の人間がまったくいないわけではありません。少なくともテレビで言うようなことではなかったでしょう。
 少し前にテレビ番組で過去の窃盗経験を告白して謹慎処分になったタレントがいたそうですが、あれは放映に関してとめなかったテレビ局側の責任も大きいでしょう。それが視聴者にとってどう受け止められるか、そもそも犯罪行為を平然と発言させる内容構成をすること自体、関係者の神経が麻痺しているといえます。
 適正な情報提供は必要です。しかし、そのための過剰な演出やでっち上げ、人権無視はあってはならないことでしょう。

 


[大阪からコンニチワ〜西の探偵服部平次や]


●ストーカーvsストーカー
 
 俺はストーカーなんてモンは本当に気色悪くて好きな人種やないんやけど(誰も同じやとは思うが)、「ストーカーに付きまとわれて困ってる」っちゅー依頼もよく舞い込むから、受けないわけにはいかないんやな。
 で。もし現在ストーカー被害に遭いかけてる、なんか心当たりがあるという人のために言っておくと、さまざまなサイトで紹介されている対策っちゅーんはあくまでも一例であって、全部のストーカーのケースに当てはまるわけやない、ということを忘れたらあかんで。結構情報を鵜呑みにして自己流であれこれ対策した結果、かえって悪化してしもてどうにもならなくなって泣きついてくる、というケースも多いから困ってしまうんや。警察に行ったが門前払いされた、ちゅーてな。
 それでも対策は何かせなならんから、基本的なことは実行しておいて、後は証拠がためをするというのが一番無難やろとは思う。証拠を集めれば警察も動きやすいし、こっちに依頼しにくるとしても一からストーカーのことを調べんで済む分、早く相手の素性を突き止められるしな。
 中にはかなり自信過剰というかアホちゃうか、というストーカーもいて、被害者が証拠集めしたり俺んとこに何度か相談しに来とるのを見て「その人のことが好きでもストーカーしてはいけない」と言うてきた奴もおったで。お前がストーキングしとるっちゅーねん。
 めでたくストーカーの行動パターンがわかれば、今度は逆ストーカーや。あいつら、人をストーキングするのは慣れててもまさか自分が見張られているとは思わないみたいで、ターゲットが就寝したとするとそのまま後ろも振り返らんで自分の家に帰ったりするからな。あっさり住所氏名とか判明するで。その後はもう周辺を調べたり、ターゲットを尾行するストーカーを俺が尾行したりな。気づかれずに尾行したり情報収集する、という点では俺はストーカーに負けない自信はあるで。一応プロやからな。
 最後に、ストーカー被害に遭わないための予防策をひとつ。ストーカーというのは大抵、元恋人や顔見知りっちゅーのが多いねん。しかも別れ際にあいまいな去り方をしたり相手をひどく傷つけたとか。要するに、言うことはきちんと言うけども相手のプライドを傷つけないことが重要なんや。簡単なようで難しい話やけどな。




[防犯ミニ知識]


●刃物、誘拐に備えた通学服登場

 通学途中に子供が襲われる被害が多発していますが、またひとつ強力な防犯グッズ「GPS付き通学用ブレザー・プレセーブ」が登場しました。
 これは岡山県倉敷市の学生服メーカーが警備大手のセコムと提携し開発したもので、親などがインターネット操作で子供の居場所を随時確認できるほか、異常事態の場合には着用している本人がボタンを押し、警備員の現場急行も要請できます。端末の場所は容易にわからないよう収容場所も複数になっています。
 またエンブレムなどに反射素材を使い、交通事故防止にも一役買っているほか、刃物での切りつけなどを想定し腕の部分には丈夫な特殊繊維を用いてあります。
 主に全国の百貨店で受注販売されており、価格は約3万5000円前後となっています。別途毎月の利用料が必要となります。
 これだけで絶対安全とはいえませんが、防犯対策として知っておいて損はないといえるでしょう。




[ほんの一口〜読者の声]

 
●子供だけでの留守番が心配…
「夫も自分も働いているので、夕方まで子供たちだけで留守番することがよくあります。最近周辺で不審者が出たということもあり、不安でたまりません。どういう風に子供たちに言い聞かせるべきでしょうか」

 広報課からお答えします。
「子供をターゲットにする犯罪で多いのは、まずドアホンの対応で子供だけか、大人がいるのか確認しようとする方法です。ですから居留守を使わせる、電話には出ないといった対応も必要になってくるでしょうね。
 親子の間でサインを決めて、親の帰宅の場合はどういう風にチャイムを鳴らすか、電話の場合はワンコール鳴らして切ってからもう一度かけるといった合図があるといいでしょう。
 また、顔見知りの人が訪ねてきた場合でも、子供達だけの場合は家に入れないということにしておくのもいいでしょう。
 最近では友達の電話番号を聞きだそうとしたりするケースもあるようです。そういった問題についてどうするのが正しいのか、親子で話し合ってみましょう。」




[トクトク裏ワザ〜肩の力を抜こうヨ]


●レモンティーで口臭カット!

 こんにちは!交通課の由美ですvvもうすぐワクワクゴールデンウィーク!今から行く先の情報をインターネットで集めたりして楽しみにしてる人も多いでしょうネ。
 さて今回の裏ワザはピンチをしのぐ方法、口臭消しです。これから会議という時、友達同士でカフェで話しこんでいる時口臭に気づいた、今すぐ何とかしたい!こんな時はレモンティーを調達しましょう。レモンティーが手に入らない時は紅茶のみ、レモンの入った飲み物のみでもかまいません。
 レモンティーは紅茶のフラボノイドとレモンのクエン酸という、口臭消しの頼もしい成分が入った飲み物で、残念ながら長い間効果はありませんが、少なくともその場しのぎに使うことは可能です。レモンはすぐにカップから出してしまわずによく汁を絞って下さい。その後ティーをゆっくり口に含むように飲みましょう。
 必要以上に口臭を気にする必要はないけれど、これなら楽しくトークも弾みそうですよね。
 どうぞ楽しいゴールデンウィークをお過ごしください!




[内部密告コーナー]※警察官の日常の風景を紹介するコーナーです。

 普段はメガネをかけている、目の悪いSさん。自宅ではメガネをはずしているため、この間飼っている猫をあやすつもりで、スリッパに向かって「おいでおいで」とやっていたらしい。奥さんに見つかって大爆笑されたとか。


 


[あとがき]

 新人警察官の歓迎会も終わり、最初はぎこちなかった新人達も少しずつ職場になじんできたようです。これから長く頑張ってもらいたいものですね。
 来週は待ちに待った大型連休突入です。あちらこちら計画を立てておられる方も、事故やトラブルに気をつけて楽しみましょう。防犯対策をしっかりしてこそのレジャーです。
 それではまた。

[警視庁メールマガジン]
総編集長: 警視庁 警視総監  白馬
編集長:   警視庁 総務部    牛黒
発行: 警視庁
転載を希望する場合はご連絡下さい。


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