多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ警視庁メールマガジン目次→警視庁メールマガジン


※これら掲載の記事はすべて実際の事件・団体等に関係の無い架空の物です。
安全は正しい防犯知識を身に付けることから
メールマガジンに戻る][ご意見募集][トップページ

警視庁メールマガジン第111号

==警視庁メールマガジン第111号==
                                   発行日:05/09/23



目次
[〜お知らせ〜警視庁広報課より]
●秋の全国交通安全運動期間について
●フグ食中毒事故多発中!

[捜査一課業務報告  明智管理官の見た事件]
●詐欺という言葉の定義

[大阪からコンニチワ〜西の探偵服部平次や]
●探偵がやっていいこと悪いこと

[防犯ミニ知識]
●山菜採集は慎重にしましょう

[ほんの一口〜読者の声]
●災害でリフォームが必要といわれたが
●怪盗キッドからの予告状が届いた?

[トクトク裏ワザ〜肩の力を抜こうヨ]
●衣類の毛玉をらくらくとっちゃえ!

[内部密告コーナー]




[〜お知らせ〜警視庁広報課より]

●秋の全国交通安全運動期間について

 今年の秋の全国交通安全運動については、9月21日(水)から9月30日(金)までの10日間となっています。全国重点として「夕暮れ時の歩行中と自転車乗用中の交通事故防止 」「シートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底」を目指しています。交通事故を防ぐためにも、期間中だけでなく日ごろから安全運転を心がけましょう。
 警視庁ではメインスローガンを「おもいやり 人に車に この街に」とし、高齢者、二輪車の交通事故防止に重点を置いてまいります。


●フグ食中毒事故多発中!

 フグを自宅で調理して食べた方の死亡事故が相次いでいます。
 フグは免許をもった人以外が調理をすることは大変危険であり、未処理のフグをふぐ取扱い営業者以外の者に販売したり譲渡することは禁止されています。(有毒部位を処理したものに限り販売可能)
 また、フグ毒であるテトロドトキシンは煮たり焼いたりの調理では無毒化しません。
 中途半端な知識や自己流の調理は危険です。
 フグを釣り上げたような場合でも自宅に持ち帰って調理したりせず、最寄のふぐ取扱い施設へ依頼しましょう。




[捜査一課業務報告  明智管理官の見た事件]


●詐欺という言葉の定義

 よく、「オークションで品物が送られてこなかった、詐欺だ」「通販で購入したものが気に入らなかったので返品したが、返金してもらえない。詐欺だ」といったことを聞きます。
 このところ、「詐欺」という言葉が独り歩きしているように思います。
 何度かこのメールマガジンで話題にしたかと思うのですが、上記のような状況だけでは「詐欺」と決め付けることは出来ません。むしろそうやって、例えば評価欄に「詐欺だろう」と安易に書き込んだりすると逆に訴えられる可能性もあります。(嫌がらせメールを送り続けて逮捕されたケースもありますね)
 さて、ではどういった場合に「詐欺」が成立するのでしょうか。
 オークションで売買が成立していながら、品物を送らない・入金しないというのは、その時点においては残念ながら詐欺ではありません。催促して相手が「品物なんて送るつもりはない」「お金を払うつもりはない」と言えばそこで騙す意志があったということになりますから、詐欺となります。が、普通こんなことをわざわざ言ってくる人はいません。
 また、通販での返品・返金トラブルについても、様々な法律がありますので一概には言えませんが、すべての状況において思うようにいかなかったから詐欺、というのはいささか乱暴に過ぎるように思います。最近では、お店側がきちんと契約事項を果たしているのにも関わらずお客側が無理難題を押し付け、応じてもらえなければ詐欺だと騒いでいる事件も見かけます。当然、詐欺は成立しません。
 詐欺が成立するのは、分かりやすく言うと、「明らかにそれをする意思がないのに、すると偽って騙して金品を交付させた」場合です。発送が少し遅れているだけ、出来そうにもないことを押し付けた場合というのは詐欺ではありません。
 誤解しないでいただきたいのですが、オークショントラブルにおいて警察が捜査をしないというわけではありません。ただ、「品物がこないから詐欺だ」と言われるだけでは捜査のしようがないということです。それと同様に「通販で購入したものが思っていたのと違うから詐欺だ」「化粧品を使ったけれどきれいにならなかったから詐欺だ」というのもまた、主観に基づく判断ですので「詐欺罪」と断定することは出来ません。
 ドラマや映画で警察、法律関係のものが増えたためか、逆に「詐欺だ、警察に訴えてやる」といった言い方をする人が増えてしまったように思います。私から言わせていただくと、そうやって圧力をかけることもまた問題行為なのです。
 トラブル、犯罪の被害に遭わないようにすることはとても大切ですが、勢いあまって自分が同じことをやってしまわないように注意してください。




[大阪からコンニチワ〜西の探偵服部平次や]


●探偵がやっていいこと悪いこと
 
 あんな、随分昔に探偵が免許制になるかもしらん、って俺が書いたこと覚えてくれとる人はおる?
 覚えとる人も忘れとった人もちょっとメールマガジン40号を読み直して欲しいねん。
 実はこの法案、こないだの国会に提出されとってんやけど、郵政民営化の解散で廃案になってもーたんや。
 その矢先にこないだの、探偵への殺人依頼事件が起きたっちゅーわけや。これで国も本腰入れるとは思うんやけどな。
 さて本題。
 この殺人依頼事件、依頼する方も方やけど、引き受ける方はもっとアホや。少なくとも探偵と名乗るのならこないな依頼、引き受けなや。それやったら探偵の看板下ろしてなんでも屋とでも名乗っとき。もちろんそれでもこんな違法性の高いもの、あかんと思うけどな。
 それでも現実問題として考えてみると、探偵が調査の傍らこういう犯罪行為を請け負ったり、別れさせ屋とかをやってるのはホンマに頭抱えたくなるわ。
 海外やと探偵はとっくの昔から免許制やったり資格制度やったりして、その分きちんと警察の捜査の資料をもらえたり調査が正式に認められたりしとるんや。それに、探偵が一人一人ちゃんと、職業意識をもっとる。
 それに比べてどや、日本の探偵は。興信所と探偵がどう違うかちゃんと言えるんか?
 中には警察を引退して探偵をしとる人もおるし、実際そういう人達が見事な手際で依頼事項を解決するのも俺は見とるけど、ホンマにこういったまともな人の方が少なくて、何の技術もない人間が探偵と看板上げて、善良な依頼者から金巻き上げとるのを見ると吐き気する。
 今回の事件をきっかけに、本当に才能をもった人が探偵と名乗れるような制度を作って欲しいと思うで。




[防犯ミニ知識]


●山菜採集は慎重にしましょう

 食欲の秋という言葉にあるように、この時期はきのこ類、山菜など山でとれる食べ物が沢山食卓に並ぶ季節ですね。
 ところがそれと平行して増加してくるのが、毒の含まれる山菜、きのこを口にしたことによる食中毒事故です。
 事故を防ぐには、素人知識で勝手に判断しないことが重要です。専門家に指導・判別を依頼する、判断できないものは食べないといったことに気をつけてください。
 山菜の場合、新芽や根で見分けるのは不可能に近く、簡単に区別することは出来ません。また、キノコの場合は、昔から伝わる間違った判断方法を信用しないようにして下さい。
(キノコの間違った判断方法の例)
・縦に裂けるキノコは食べられる
 →縦に裂ける毒キノコはいくつもあります。

・地味な色のものは無毒
 →カキシメジ(毒キノコ)などシイタケに酷似したものがあります。

・虫に食われたものは安全
 →キノコを食べる虫は毒キノコも平気で食べます。

・加熱すれば、乾燥させれば食べられる
 →加熱することによって毒成分が溶け出してより強い毒性を持ったり、乾燥させてもなくならない毒性をもつキノコもいくつかあります。

 中毒作用を起こすキノコは約50種類あると言われています。
 できるだけ山菜、キノコ採りは専門家と一緒に行うか、店頭に並んでいるものを購入するようにしましょう。
 絶対に自分の知識を過信しないで下さい。




[ほんの一口〜読者の声]

 
●災害でリフォームが必要といわれたが
「自分の実家が先日の台風の影響を受け、市役所が消毒作業などを行ってくれたが、数日後市役所と契約しているという業者がさらなる作業が必要だと言ってきた。料金も高額で、本当に必要かどうか判断できない」

 生活安全課からお答えします。
「まずは市役所に問い合わせ、この作業が本当に必要なものであるか、契約している業者というのは本当かどうかを確認しましょう。
 最近では、自然災害の被害が出た地域を狙い、必要なリフォームであると錯覚させて、悪質な業者が高額なリフォーム料金を請求するという被害が多発しています。
 災害に便乗した悪質リフォーム詐欺に騙されないよう注意しましょう」


●怪盗キッドからの予告状が届いた?
「うちの家に、怪盗キッドからの予告状と思われるものが届きました。うちにはとられそうなものはないし、まったく心当たりもありません。どうしたらいいでしょうか?」

 捜査二課からお答えします。
「こういった場合はいたずらも考えられます。警視庁捜査二課の中森がキッド担当ですので直ちにご自宅へうかがわせていただきます。
 心当たりがない場合でも、キッドは何を狙ってくるかわかりません!必ずご一報下さい」




[トクトク裏ワザ〜肩の力を抜こうヨ]


●衣類の毛玉をらくらくとっちゃえ!

 こんにちは!交通課の由美ですvv段々と朝晩が寒くなってきて、秋の到来を感じます。ドライバーの皆さんには夕方の、早目のライト点灯をお願いします!
 さて今回は、そろそろ衣類も夏物から秋物へ変わる頃。薄手のセーターを出して着ようと思ったらビッシリ毛玉がついちゃってた!なんてことはないですか?そんな時にすばやく毛玉をとっちゃおうという裏ワザです。
 毛玉をとる機械は安価で発売されてはいるものの、あまり繰り返していると生地が傷むのもまた事実。また、朝の忙しいときにチマチマとってられませんよね。
 さて用意しますのは、台所用スポンジ。ハード面とソフト面の2つがあるやつを用意してくださいね。
 セーターを広げたら、このハード面で優しくなでるだけ。強くこすり付けると生地が傷んじゃうので気をつけて。軽くなでていると簡単に毛玉がとれちゃいますよ!
 なお、台所で実際に使っているスポンジ、ぬらしたものは、生地に良くないので使わないで下さいネ!
 大事なセーター、いつまでも大切に着たいものです。




[内部密告コーナー]※警察官の日常の風景を紹介するコーナーです。

 警察官数年目のS君はこの間、旅行をするならどの国かという話の最中、「オーストラリアに渡米してみたい」と言って、一瞬課内を静まり返らせました。


 


[あとがき]

 連休続きで嬉しい反面、レジャーでの事故も多発しているように思います。車の後部座席のシートベルトは義務ではないのですが、ここ最近の事情を鑑みるに、安全を考えたら出来るだけ締めるようにするのが良いと思います。また、交通安全週間が始まっています。歩行者だから車だからではなく、周囲に配慮した運転・歩行を心がけるようにしたいものです。
 それではまた。

[警視庁メールマガジン]
総編集長: 警視庁 警視総監  白馬
編集長:   警視庁 総務部    牛黒
発行: 警視庁
転載を希望する場合はご連絡下さい。


バックナンバー ご意見募集 トップページ

※これら掲載の記事はすべて実際の事件・団体等に関係の無い架空の物です。