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警視庁メールマガジン第114号 |
==警視庁メールマガジン第114号==
発行日:05/11/04
目次 [〜お知らせ〜警視庁広報課より] ●指名手配容疑者捜査強化月間のお知らせ [捜査一課業務報告 明智管理官の見た事件] ●成長する悪意 [大阪からコンニチワ〜西の探偵服部平次や] ●時間にルーズ [防犯ミニ知識] ●他人のID、パスワードを使用することは犯罪です! [ほんの一口〜読者の声] ●子供の作ったブログがトラブルに… [トクトク裏ワザ〜肩の力を抜こうヨ] ●栗の皮むきを簡単に! [内部密告コーナー] |
[〜お知らせ〜警視庁広報課より] ●指名手配容疑者捜査強化月間のお知らせ 警察庁は今月11月を「指名手配容疑者捜査強化月間」に指定しました。指名手配容疑者2457人(10月17日現在)のうち、601人を捜査重点容疑者に指定、捜査を強化しています。 また、オウム事件に絡む警察庁指定特別手配容疑者で、平田信、高橋克也、菊地直子についても同様に捜査を強化しています。(http://www.npa.go.jp/wanted/1/oumu1.html) 皆さんからの情報をお待ちしています。 |
[捜査一課業務報告 明智管理官の見た事件] ●成長する悪意 母親に劇物のタリウムを摂取させていた静岡県の高校生が、殺人未遂で逮捕された事件は、犯行の様子が詳細にブログでつづられるなど、ゾッとするような側面を見せています。 また、教師が舌を巻くほど化学に対しても専門知識を持っていたとあり、もしもこのまま事件が気づかれなかったならば(そんなことは絶対ありえませんが)、歴史に名を残す犯罪者となっていたかも知れません。恐ろしい事件です。 手口自体は真新しいものではありません。むしろ、女性は男性と比べて非力であることから、毒や薬を使った犯行が多いという統計もあります。ただ、私が気をつけなければならないと思ったのは、知識の豊富さと、その反面自らの手口をそのままブログという手段で公開していた愉快犯的な部分があることです。 自らの犯行を、直接的な書き方をしていないとはいえ公開するというのは、犯行をアピールしたがる傾向を持ち、その反応を楽しむために連続犯になりやすいといえます。ブログを見た人の反応がどうであったかは分かりませんが、注目している人がいる、ということ自体が犯行動機につながることがあります。その上、母親の様子を写真で保存するなども、犯行のデータや記念品を欲しがる、快楽殺人者特有の反応であるといえます。(つまりそういう要素があるということですね) 知識の豊富さについては、それがどれだけ危険であるかというのは述べなくても分かると思いますが、本当にやっかいな時代になったものです。 それから、この家の周辺で動物の死骸があちらこちらで発見されていたという報道もありました。彼女の部屋にもいくつかの死骸があったようです。恐らく、致死量などを実験で確かめていたのでしょう。 今までにも何度も言われていますが、動物の死骸が発見され、それが不自然な死に方をしているのであれば明らかに、人的理由が働いていると見るべきです。そしてそれは近いうちに必ず、殺人という形になって現れてきます。 小さな命を奪って満足していたものが、そこから様々な知識を得、また、欲望を増大させ、その標的が人間へと向かうのは典型的な計画犯罪です。 この少女にどんな動機があったのかは分かりません。しかし、その背景が明らかになればなるほど、用意周到な計画に恐怖を覚えるばかりです。 |
[大阪からコンニチワ〜西の探偵服部平次や] ●時間にルーズ 「大阪人はいらち(せっかち)」とよく言われるけども、それはな、時間を大事にするからやで。1分1秒も大切にしとるからな。 ま、探偵は人にも会う仕事やし、待ち合わせで最大限譲歩して10分くらいは待つけどな。(は?短い?これでも精一杯やで) 俺、時間を守れへん依頼人は信用しないんや。だってそうやろ?大事なことを依頼するんやで?その時くらいはきちんと時間守ろうとするのが普通やろ。それを普通の、友達とするような約束と同じ感覚でおるんは、どっかネジ緩みすぎやで。 ある時こんなことがあった。 電話で依頼の打診があって、ひとまず会って話を聞こうということになったんやけど、「××街の△という喫茶店」とあちらが指定してきたから、時間の20分前にそこへ行ったんや。 で、時間になるのを待っとったんやけど待てど暮らせど来る様子はない。特徴も聞いてたからくればすぐ分かるんやけど、まったく気配なし。 時間から10分経過して携帯で連絡入れたら、「用事があって行けなくなった」やて。それならちゃんと連絡せいや。 腹立てながら帰って、それから数日後。また同じ奴から「この間は申し訳なかった。また改めて会いたいのだが」っちゅー連絡。こっちはもうはなから信用してへんから、「前と同じ場所。今度こんかったらホンマ知らんで」とまで言って約束したんや。 これで来たらまあ依頼話でも聞こかと思ってたんやけどな。来ぉへんねん。流石に今度は電話なんかしたらん。そのまま帰った。知らんわ。 翌日電話があって、寝過ごしたとか言い訳してたけどな。午後4時に寝過ごすってどういう神経しとんねん。依頼?ああ、「なんとかお願い」とか言うてきたけど「会うこともまともに出来ん人間は信用ならん」っちゅーて断った。 せやろ?時間を守れん人間は絶対、探偵に依頼したらそれを得意げに話すからな。自分から守秘義務ばらすような人間が、一番やりにくいんや。 会うだけホンマ、時間のム・ダ、や。 |
[防犯ミニ知識] ●他人のID、パスワードを使用することは犯罪です! 今年、フィッシング詐欺に伴い、不正アクセスを行っていた人間が警視庁に検挙されました。 これは、あるインターネットサービスにおいて、他人の会員ID、パスワードを入手しそのログイン画面をコピーし、フィッシング詐欺のための偽ホームページを開設したというものでした。フィッシング行為の摘発もですが、その過程において、不正アクセスがあったことも摘発対象です。 今年3月には、他人のIDとパスワードを使い会員になりすましてメールサービスにアクセスし、そこから自殺予告メール等を送った人間が不正アクセス法で逮捕されています。 これだけでなく、例えばネット上で「IDは××、パスワードは△△です」と書いてあったとしても、それを使ってログインするような行為も不正アクセスに該当します。もちろん、これらの「アクセスに関して制限があるサービス」に関して他人のID、パスワードを広めた人間も「不正アクセス行為の禁止等に関する法律」に抵触します。 また、アクセス制限がかけられている部分を、不特定多数が見られる状態にしてしまうこともこれに含まれます。(制限を勝手に解除する、ログイン後見られる画面を開放するなど) サービスを提供している側が被害を受けた場合、「威力業務妨害違反 」でも逮捕されます。 安易な気持ちで、他人のID、パスワードなどを使わないようにしましょう。また、管理する側もセキュリティ対策を行うようにしましょう。 |
[ほんの一口〜読者の声] ●子供の作ったブログがトラブルに… 「子供がブログを作りたいというので好きなようにやらせていたのですが、自宅に変な電話がかかってくるようになりました。「こういうブログを作ってるでしょ。通っている学校は●×でしょ。皆分かってるよ」という風なことを言われました。ここ数日不審な車も見かけており心配です。ブログの方でも、「●●ちゃんってここに住んでるでしょ」というような書き込みがあったようです。どうしたらいいでしょうか」 ハイテク犯罪対策総合センターからお答えします。 「恐らく、子供さんがブログに、個人を特定できる情報を沢山書いておられたのではないでしょうか。 ブログは誰でも気軽に始められるものですが、他人に公開しているという自覚なく、自分の顔写真や自宅付近の写真を掲載したり、通っている学校や勤務先の情報、その日のスケジュールを詳細に書き、ネットストーカーに付きまとわれるというトラブルも増加しています。 不審者については最寄の警察へ相談され、ブログは一時閉鎖されることをお勧め致します。 こういったトラブルを防ぐにはインターネットの危険性を知り、うかつなことを書かない、誰かに聞かれても簡単に答えないといった対策が必要です」 |
[トクトク裏ワザ〜肩の力を抜こうヨ] ●栗の皮むきを簡単に! こんにちは!交通課の由美ですvvこないだ友達とおでんの屋台に寄りました!すっごいおいしくて病み付きになりそう。 さて今回はぁー、ホックホクの栗ご飯を食べたい方にオススメ!栗の、硬い皮むきを簡単にしちゃおうというものです。 普通は頭をちょっと切って下に向かって渋皮も一緒にむきますよね。でもこれがなかなか大変!沢山あると手が痛くなってきます。 そんな時は熱湯に皮付きのまま栗を10分ほどつけてみて下さい。取り出すとき火傷をしないように注意。こうしてからむくと、とっても簡単に鬼皮がむけます。その後は渋皮もとがったほうから下へ向けてむいちゃいましょう。 できあいのものを買ってもいいけど、やっぱり家の栗ご飯が一番!という方はゼヒ試してみて下さいね♪うまくいったら警視庁交通課の私まで差し入れを!(笑) |
[内部密告コーナー]※警察官の日常の風景を紹介するコーナーです。 会議用の資料まとめを頼まれたS君。きっちりまとめてCD−Rに入れたはずなのに、家族用の写真を焼いたものと間違えて渡し、会議室でほのぼのムービーショーが展開されたらしい。 |
[あとがき] 年賀状が発売され、今年もあと2ヶ月なんだなぁと実感しています。夏のあの暑さが嘘のようです。不思議なものですね。 もう少ししたらこたつの出番でしょうか。それとも今は床下暖房の家庭が多いのでしょうか。ともあれ、風邪を引かないように過ごしたいものですね。 それではまた。 [警視庁メールマガジン] 総編集長: 警視庁 警視総監 白馬 編集長: 警視庁 総務部 牛黒 発行: 警視庁 転載を希望する場合はご連絡下さい。 |
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