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※これら掲載の記事はすべて実際の事件・団体等に関係の無い架空の物です。
安全は正しい防犯知識を身に付けることから
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警視庁メールマガジン第119号

==警視庁メールマガジン第119号==
                                   発行日:06/01/13



目次
[〜お知らせ〜警視庁広報課より]
●雪下ろし詐欺に気をつけて

[捜査一課業務報告  明智管理官の見た事件]
●芸能人の家は何故狙われる?

[大阪からコンニチワ〜西の探偵服部平次や]
●ダイイングメッセージ

[防犯ミニ知識]
●あなたの暗証番号は?

[ほんの一口〜読者の声]
●心霊スポットでの探検

[トクトク裏ワザ〜肩の力を抜こうヨ]
●携帯でFAX送信しよう!

[内部密告コーナー]




[〜お知らせ〜警視庁広報課より]

●雪下ろし詐欺に気をつけて

 昨年12月から日本は例を見ない積雪に見舞われています。豪雪で有名な地域においても、都市機能が麻痺するほど雪は積もり、死亡者、けが人も相次いでいます。
 そんな中、雪下ろしに悩む高齢者のところへ「雪下ろしをしてあげる」とやってきた業者がおり、料金を尋ねてもあいまいにごまかして答えようとせず、不審に思った近所の方があれこれ問いただすとそのまま立ち去ったという事件が報告されています。
 この業者は手に高齢者宅のリストを持っていたということから、他の地域においても同様の声かけがあると見られ、該当する地域は十分に注意していただきたいと思います。
 料金を払って雪下ろしをしてくれるならまだしも、料金だけ前払いさせて逃げてしまうというケースも考えられます。雪下ろしが必要である場合は近所と相談する、自治体に連絡をとるなど、地域での情報交換をお願いします。




[捜査一課業務報告  明智管理官の見た事件]


●芸能人の家は何故狙われる?

 よく、芸能人の誰々さんの家に空き巣が入って、何千万の被害が出た、昨日は誰々さんのところが入られた、という報道があります。空き巣被害が普通の家庭で起きないわけではありませんが、芸能人の家は特に狙われやすいといえます。それは何故でしょう。
 まあ大体の人が、「家に置いてあるものに高級品が多いから」「現金が沢山ありそうだから」といったことを考えられるでしょう。もちろんそれも正解です。仕事柄収入も多いですし、そう頻繁に金融機関へ足を運ぶこともないでしょうからいきおい、家へ現金を置いておくことが多いようです。また、仕事上高級な品をもらっておいておくということもあるでしょう。
 次に、留守がちである、ということがあげられます。忙しい芸能人であるほどなかなか家へ帰ってゆっくりするということがないでしょうし、地方での仕事の場合は何日も家を空けることがあります。空き巣などにとっては仕事がしやすい環境だといえるでしょう。
 また、芸能人ということで借りられるマンションも限られたり、近所との交流がないために、セキュリティが万全でないのもその理由でしょう。
 芸能人の住所は、素人でもその気になれば簡単に調べることができます。泥棒に入られたから引越しをするというのではなく、普通の家と同じように防犯対策を行うことが重要でしょうね。窓、ドアを防犯用のものにする、オートロック、ホームセキュリティシステムを過信しない、近所と交流をして情報交換はまめにしておくというだけでもかなり違ってきます。タイマーで自動的に部屋の電気をつけたり消したり出来るシステムも、それなりに効果はあります。
 それから不思議なのですが、テレビで泥棒に入られたということを自慢のつもりなのか、あれもとられた、これも取られたと細かく話している方がいますが、新たな窃盗犯のターゲットになるだけです。泥棒に入られたことの記者会見は開いても、細かな情報はカットすべきですね。見ている人間すべてが善良な市民ではないのですから。




[大阪からコンニチワ〜西の探偵服部平次や]


●ダイイングメッセージ
 
 時折、目を輝かせながら「一番難しかったダイイングメッセージは何ですか?」と尋ねてくる人がおるけど、そんなもん期待されるほど遭遇するもんでもないで。
 ベタなサスペンスドラマのせいでダイイングメッセージはすべての現場に残されているもの、と勘違いしてる人もおるしな。
 殺人事件が100あったとして、ダイイングメッセージを残す被害者の数を考えるなら、一人おればすごい方ちゃうか。よく考えて欲しいねんけど、普通殺されかけたら、相手の情報を残すよりも生きようとあがくもんや。死を悟って犯人の名前を書くというのはなかなか考え付かんことやで。
 それにな、ドラマのダイイングメッセージは犯人への手がかりやろ。それによって登場人物の中から犯人を探し出したり、もしくは犯人の工作を見抜いたりして楽しむのが醍醐味や。こんなもん現実に期待することやない。殺人事件の9割までは大体被害者と顔見知りの犯行と言われてるんやしな。被害者の身元さえ分かれば事件は解決したも同然、いわれるゆえんや。
 ただ、今までにドラマ顔負けの事件がなかったわけでもない。俺ら…というか警察は大体死にゆく者は真実を話すという大前提に基づいて捜査をするんやけど、通り魔の凶行で命を落とした女性がな、ある顔見知りの男性の名前を「これが犯人や」と、発見した通行人につぶやいてたんや。当然警察はその男のところにいくわな。
 でも結局は無関係やったことが判明した。その頃会社で残業していて、席を外したとしても数分だったのを同じく残業しとった同僚が見とるんや。それならば依頼殺人かとも思われたがその線もなし。いろいろ調べてわかったんは、その男性が数日前に被害者の女性を手ひどく振ったということなんやな。それを恨んで、死の間際の言葉やったとしか考えられんのや。もちろんそれからほどなくして真犯人は捕まったんやけどな。
 こればっかりは流石にゾッとしたで。げに恐ろしきは人間の妄執や、てな。




[防犯ミニ知識]


●あなたの暗証番号は?

 レストランで家族揃って食事を済ませ、いい気分で帰ってきたら突然の電話。出ると警察からで、「今レストランであなたのサイフをすりとった窃盗犯を確保しています。仲間がいるかどうか捜査中ですので、預金を下ろされないようにカード停止措置をとって下さい」と聞かされ大慌て。すると今度は銀行から電話がかかってきて「警察から連絡がありました。カードの停止措置をとりますので暗証番号をお知らせ下さい」。
 さて。あなたはどうしますか?
 実は最近、こんな手の込んだ犯罪が増加しているのです。
 レストラン、新幹線の中で椅子やフックにかけられた背広、コート、バッグなどから財布をすりとるのをブランコすりと言いますが、更に手口が巧妙になり、電話をかけてわざわざ暗証番号を聞きだして、財布に入っているカードを使い預貯金を引き出してしまうというものになっています。
 また、普段暗証番号の取扱いに気をつけていても、警察と名乗る相手から財布がなくなっていることを聞かされて実際そのとおりであればあわててしまいますし、更に銀行から電話がかかってくれば信じてしまうのも無理はないでしょう。
 しかし警察はわざわざ銀行に連絡をするといったことはしません。また銀行でも、盗難などによるカード停止措置で、暗証番号を電話で聞くようなことはありません。本人確認が出来ないからです。
 財布が盗難にあったのを発見した時も、こんな電話がかかってきた時も落ち着いて、簡単に暗証番号を伝えてしまわないようにしましょう。警察建物内をウロウロしている人間が、全部警察の人間とは限りませんよね。警察の窓口、銀行の窓口に行かなければ相手が本当にその職業の人間であるか分からないものです。しっかり確認してからカード停止の手続き等をとるようにしましょう。

 


[ほんの一口〜読者の声]

 
●心霊スポットでの探検
「よく雑誌に取り上げられている廃墟とか、誰もいない病院で度胸試しっていうのがありますよね。僕の友達が春休み探検に行きたいと話しているのですが、こういうのってどうなんでしょうか?」

 生活安全課からお答えします。
「所有主に許可を得ないで敷地内に入ると、例え廃墟や誰もいないところであっても不法侵入、建造物侵入罪です。入るために柵を壊したり、窓ガラスを割ったりすれば器物破損になりますし、「探検した記念に」と何かを持ち出すと窃盗罪です。
 最近こういった肝試しのようなことが流行っていますが、どのような理由であれ犯罪行為ですので、絶対に行わないようにしましょう。
 また、建物が倒壊して肝試しをしていた若者が大怪我をするといった事故もありました。
 こうなっても誰も責任はとってくれません。危険なことはやめましょう」




[トクトク裏ワザ〜肩の力を抜こうヨ]


●携帯でFAX送信しよう!

 こんにちは!交通課の由美ですvvお正月も過ぎたけど…年が明けてから体重計に乗ってません!お餅食べすぎちょったよ〜(>_<;)
 さて今回の裏ワザは、携帯電話からファックス送信が出来るというもの。ただし残念ながらボーダーフォンのみなので、他のユーザーの方はゴメンナサイ。
 やり方は簡単、簡単な文章内容なら、Eメール送信画面にした後、送信先アドレスへ相手のFAX番号と、その後に@FAXと入れるだけ。つまり、「03-1234-5678@fax」という風に入力します。次に本文にはメッセージを入れましょう。
 これで送信するとあら不思議!FAXが送れちゃいます。ちなみに送信者名は携帯の電話番号が印字されますが、メールアドレスが設定してあれば、そちらが印字されます。
 また、写真つきで送る、テンプレート便箋などで送ることも可能です。料金がメール送信料金とは別に30円〜50円かかりますので、ボーダーフォンサイトなどで確認して下さいね。
 何かメッセージでお知らせしたいこと、ちょっとしたお礼状などにいろいろと使えそうですネ!




[内部密告コーナー]※警察官の日常の風景を紹介するコーナーです。

 Fさんはお正月、某高視聴率刑事ドラマを家族と見ていて「こんな自白じゃ逮捕できない」「物的証拠がきちんと提示されてない」と文句を言いすぎて、「お父さん現実とドラマは違うのよ」と説教されたらしい。


 


[あとがき]

 お正月ボケしていた頭も、今週に入りやっといつもの回転に戻った感じです。とはいえ、あちらこちらで新年会があり、胃の方はいつもよりフル回転。週末は少し休養したいです。
 今年は経済的にも回復の期待がかかっているようですね。うちでもたまには、子供の欲しいものばかりでなくこちらにも購入権が回ってくるといいのですが。
 それではまた。

[警視庁メールマガジン]
総編集長: 警視庁 警視総監  白馬
編集長:   警視庁 総務部    牛黒
発行: 警視庁
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