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※これら掲載の記事はすべて実際の事件・団体等に関係の無い架空の物です。
安全は正しい防犯知識を身に付けることから
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警視庁メールマガジン第122号

==警視庁メールマガジン第122号==
                                   発行日:06/02/24



目次
[〜お知らせ〜警視庁広報課より]
●出会い系サイト事件、被害者の84%が18歳未満

[捜査一課業務報告  明智管理官の見た事件]
●身分証明書を見たことがありますか?

[大阪からコンニチワ〜西の探偵服部平次や]
●犯罪の片棒を担がされた学生

[防犯ミニ知識]
●一人暮らしの部屋選び

[ほんの一口〜読者の声]
●一階は本当に危険なの?

[トクトク裏ワザ〜肩の力を抜こうヨ]
●古新聞で光熱費節約!

[内部密告コーナー]




[〜お知らせ〜警視庁広報課より]

●出会い系サイト事件、被害者の84%が18歳未満

 昨年1年間で、全国の警察が摘発した出会い系サイト絡みの事件での被害者は数こそ減少しているものの、18歳未満の占める割合が84%と、依然高い確率であることが分かりました。
 好奇心からサイトを利用したり、「お小遣いをあげる」という言葉に釣られて強盗や誘拐、強姦などの被害にあったものが殆どです。
 出会い系サイト規制法により、18歳未満は利用禁止とされています。「危なくなったら逃げればいい」「友達と一緒に会えばいい」「優しい印象の人だから大丈夫」と考えるのは危険です。これまでの被害者もそういった気持ちで会いに行き、被害に巻き込まれています。
 まずはこういったサイトを見ないこと、「自分は有名人」「アイドルの●●にあわせてあげる」「好きなものを買ってあげる」というメールに騙されないことです。
 巻き込まれてから泣かないためにも、安易な気持ちでアクセスしないようにして下さい。




[捜査一課業務報告  明智管理官の見た事件]


●身分証明書を見たことがありますか?

 以前聞き込みに回っていた時のことです。何の気なしに混じった雑談の中でふとひっかかったことがありました。
 数日前に警察官がやってきていろいろ聞かれた、というのです。その後私達がきたので「なるほどこの事件絡みのことか」と納得したとその方は言われました。少し気になってあれこれとその警察官について尋ねてみましたが、どう考えても事件絡みではなく、おかしいと思ったのでその場で所轄署に問い合わせを行い、数日内にこちらへ伺ったという事実はないということを確認しました。
 つまり、警察官の格好をした「誰か」が、恐らく犯罪目的でここをターゲットと定め、必要な事項を聞き出したのでしょう。その人はまったく疑いもせず、毎日の在宅時刻から自宅に金品があるかどうかまで正直に答えてしまっていました。
 もちろん警察官の制服というものは厳重管理されているので、誰でも手に入るというものではありません。しかし、「似た物を作る」ということは可能です。そしてそこに「警察官がきた」という心理的プレッシャーがあればまず人間の目は騙されます。
 ところが通常の警察官は人に話しかける時に身分証明書をいちいち提示しません。なかなか「警察手帳を見せてください」とも言いがたいものがありますね。ですが、警察官が本物であることを確認するため、そしてあなたの安全を守るためと、本当は見せてもらったほうがいいのです。もし出し渋って何とかして見せないで済ませようとする警察官がいるとしたら、疑ってかかった方がいいかも知れません。
 話がそれましたが、警察官だけでなく、制服を着ている職業、その他、あなたの家にやってきた訪問者の身分を証明するのは見かけではありません。身分証明書です。どんな肩書きを名乗ろうと、ドアチェーンを外して開けてしまう前に、身分証明書の提示を求めるクセをつけましょう。心配であるなら、電話を片手に出るようにしたいものです。
 なお、偽警察官が現れたお宅ですが、偶然にもその後すぐ本当の事件が起き、物々しい現場検証の後しばらく私達刑事がウロウロしていたので犯行を諦めたようでした。偶然が幸いした一件でしたが、あのまま事件が起きていなかったらとゾッとします。
 日本人は相手にずばり尋ねることを遠慮する傾向がありますが、時と場合によりますよ。




[大阪からコンニチワ〜西の探偵服部平次や]


●犯罪の片棒を担がされた学生
 
 なんや一人暮らしに関係あるネタがあればそれで、と頼まれたんやけどな。俺一人暮らししたことないから、自分ではネタ持ってへんねん。けど、一人暮らしの学生でとんでもない目に遭った人の話なら聞いたことがあるから、その話でもしよか。
 大学生っちゅーと親元から通う人もおるやろけど、花の一人暮らしで開放感に浸って、友達と夜まで騒いだりアルバイトに精を出す、というのが醍醐味やろ。
 問題はそのアルバイトや。
 普通のものならええけども、遊びすぎて金がなくなったりとか、短期間で大きく稼ぎたいというのは皆考えることなんやな。それにまだ世間を知らんということも加わって、「どう考えてもおかしいやろ」というバイトに手を出したりする。
 それでまだ登録料だのなんだの金を取られて終わった、というだけならまだええ。中にはアルバイトのはずが犯罪に巻き込まれ、自分が前科者になってしまった、というケースもあるんやで。
 Aっちゅー大学生がおった。大学生活も3年目、一人暮らしも慣れてきて遊ぶのに夢中で毎月生活費がギリギリという状態やったんやな。ある時に雑誌で条件ピッタリのアルバイトを見つけた。まあ簡単に言うと、足腰が弱くてなかなか外出できない人のために、お金を下ろしてきてそれで買い物をして自宅へ届ける、というようなサービスなんやな。その会社がアルバイトを探しとると。
 さっそくAは登録し、言われたアパートへ行きそこにおった人からキャッシュカードを受け取り、銀行でお金を下ろして少量の買い物をし、カード、お金、買い物の品を届けた。高額の買い物をするということでまとまったお金を下ろしたために、持ち歩きが心配になったけど、無事に届けることが出来たということで非常に喜ばれ、Aは会社からアルバイト料をもらい、ほくほくと帰路についたんや。
 で、それからしばらくして。Aのアパートに刑事がやってきた。銀行からお金を下ろしている映像の写真を持ってな。
 ここまで言えばわかるやろ。そんなアルバイトも、会社も全部でっち上げ。アパートは短期間のレンタル。つまり偽造カードで他人の預貯金を下ろす犯罪集団の片棒を担がされたわけや。知らんこととは言うても関わってしもたわけやからな。無罪ではすまされへんねん。
 これよりもっと手の込んだ方法もあんねんけど、悪用されたら困るからちょっと言うことは出来んのや。
 ともかく、お金が欲しい言うても「短期間で」「簡単に」「大金が稼げる」「合法的な」アルバイトなんかあるわけないんやから、飛びつかんことやな。
 たかだか数万で自分の未来棒に振ったらバカらしいで。




[防犯ミニ知識]


●一人暮らしの部屋選び

 毎年この時期になると春から新しい生活が始まる方のために、防犯に最適な住まいの選び方をアドバイスしてきました。今年もまた情報をお届けしたいと思います。
 オートロック式の玄関が、侵入者にとっては何の防衛にもならないということはよく言われていますが、住んではいけないというわけではありません。個々の防犯を怠らなければ良いのです。「オートロックだから不審者は誰も入ってこれないワ」という考え方が危ないといえます。
 また、最近では「女性専用」「学生専用」「独身専用」といった、用途別の住まいも増えていますよね。しかしこれが逆に、犯罪者のターゲットになりやすいといったらどう思いますか?
 女性専用であるということは、女性しか住んでいないということ。つまり、性犯罪の対象として普通のアパートより住人の性別が分かる分狙いやすいということになります。
 学生専用、独身専用であれば悪質訪問販売その他のセールスなどのターゲットでもあります。もちろん、こういった専用の住まいに住んでいるから必ず狙われるというわけではありませんが、ここに住んでいる人間は皆こうですよ、とアピールしているも同然ですので、用心が必要でしょう。
 そして最近では、前の住人が出た後鍵を取り替えていないために合鍵で入られて空き巣被害にあった、などといったとんでもないトラブルも増えています。鍵の取替えはしてあるかどうか必ず確認し、用心のためには自費でもう一つ鍵を取り付けておくことが望ましいでしょう。
 快適な一人暮らしを始めるためには周囲の住人も気になるところです。いくつか物件を選んだらそこの住人と話をしたりして、どんな人が住んでいるのか直接確認するのもいいでしょう。入ったその日から騒音やトラブルに悩まされる、ということは避けたいですね。
 安全な暮らしのために探す努力は惜しまないようにしましょう。

 


[ほんの一口〜読者の声]

 
●一階は本当に危険なの?
「よく、アパートやマンションの一階は防犯上よくないという話を聞きます。自分は引越し先がアパート一階なのですが、どうしたらいいでしょうか」

 生活安全課からお答えします。
「防犯上一階が危険とはよく言われますが、一階に住んでいるから必ず被害に遭うというわけではありません。現に、ずっと住み続けていてもまったく被害に遭わない人もいます。
 一階が危険というのは、外につながっているため逃走経路が確保された状態であり、逃げやすさから見て狙われる確率が高いからです。ですから、防犯対策をしっかりやっていれば過剰に心配されることはありません。
 窓やドアには補助錠をつけ、在宅時も必ず施錠をする。窓ガラスには防犯フィルムを張っておくといった対策をされれば良いでしょう」




[トクトク裏ワザ〜肩の力を抜こうヨ]


●古新聞で光熱費節約!

 こんにちは!交通課の由美ですvvトリノオリンピック見てますか!?メダルの道はまだまだ厳しいのカナー。頑張れ日本!
 さて今回は、春だと思ってもまだまだ冷え込んだり、帰宅から寝るまでエアコンとこたつが手放せないという、毎月の光熱費にお悩みの方への朗報です。え?もっと早く教えて欲しかったって?うーん…これから節約しよう!
 いつも読んでいる新聞。まとめて月末に捨てるという人もいれば、毎日何かに使って捨ててるという人も多いハズ。この新聞が意外に侮れません!
 見た目は悪いけど、カーペットの下にしいてみましょう。また、キッチンや椅子の下などの部分カーペットの下もOK。これで保温効果がぐっと高まり、こたつに入っていても尚寒い、ということも減ります。
 これ、実は夏にも使えるんです。「夏に保温したって仕方がないよー!」というのではなくて、吸湿効果があるので湿気を吸い取ってくれるのです。しきっぱなしの布団の下に敷いておくのもいいかも(でもこまめに干しましょうね)。ジメジメした夏も、寒い冬もこれで光熱費節約していきましょう!
 ただし新聞はこまめに取り替えてくださいね。




[内部密告コーナー]※警察官の日常の風景を紹介するコーナーです。

 毎年この時期静電気に悩むSさん。
 この間ドアノブをつかもうとして火花が散ったのを目撃しました。
 

 


[あとがき]

 周囲で、朝大あくびをしながら出勤してくる同僚が増えました。現地との時差で、毎晩午前3時頃からのトリノオリンピック中継を見ている人間が多いようです。かくいう自分も週末はこっそり観戦です。なかなかメダルがとれず苦戦しているようですが、メダルにこだわりすぎず、のびのびと実力勝負してもらいたいものですね。
 それではまた。


[警視庁メールマガジン]
総編集長: 警視庁 警視総監  白馬
編集長:   警視庁 総務部    牛黒
発行: 警視庁
転載を希望する場合はご連絡下さい。


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