多分花鳥風月→金田一、コナン的読み物ページ→警視庁メールマガジン目次→警視庁メールマガジン
|
警視庁メールマガジン第125号 |
==警視庁メールマガジン第125号==
発行日:06/04/07
目次 [〜お知らせ〜警視庁広報課より] ●春の全国交通安全運動のお知らせ [捜査一課業務報告 明智管理官の見た事件] ●不注意な犯罪者2 [大阪からコンニチワ〜西の探偵服部平次や] ●面識のない犯罪 [防犯ミニ知識] ●マンションに見る子供の防犯 [ほんの一口〜読者の声] ●酔っ払いにからまれた… [トクトク裏ワザ〜肩の力を抜こうヨ] ●服についたタバコの臭いをとろう! [内部密告コーナー] |
[〜お知らせ〜警視庁広報課より] ●春の全国交通安全運動のお知らせ 4月6日(木)〜4月15日(土)は春の全国交通安全運動期間です。新しい生活が始まり、交通事故の多発が懸念されることから毎年この時期に設置されています。 重点目標として ・子どもと高齢者の交通事故防止 ・二輪車と自転車の交通事故防止 ・シートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底 があげられています。 自転車は乗るのに免許を必要としないため忘れられがちですが、法で定められた「軽車両」です。歩行者とぶつかってケガをさせたり、自転車をぶつけて物を壊した場合も罪に問われます。正しい乗り方を知り、安全な運転をしましょう。 ●自転車の正しい乗り方(警視庁) http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/kotu/roadplan/bicycle/manner.htm |
[捜査一課業務報告 明智管理官の見た事件] ●不注意な犯罪者2 前回は海外で本当にあった間抜けな犯罪者のお話をしました。今回は国内で本当にあった事件をお話したいと思います。 S県で、つとめていた店から現金30万円を盗み、行方をくらませた男がいました。S県警ではこの男を指名手配。しかし、男の行方はようとして知れず、進展はないままでした。 それから2年の月日が経ち、今年1月のこと。K県内に潜伏していた男は、パチンコ店で玉が出なくなったことに腹を立て、店員とトラブルになったあげく玉を没収されるという事態になりました。 これで収まらない男はそのまま交番に駆け込み、店のトラブルを話します。事情を聞いて警察官は一緒にパチンコ店に向かい、そこで男の名前を聞きました。ところがその態度に不信感を抱いた警察官が警察本部のデータベースに照会。そこで、S県警から指名手配されている男だと判明し、即座に署へ連行されました。 S県警より送られてきてた顔写真とも一致し、男はその場で逮捕。 これだけでもかなり間抜けな話ですが、まだ続きがあります。 取り調べの最中男は「30万円盗んだだろう」と聞かれて「あれ?俺が盗んだのは100万円じゃなかったですか?」と自ら犯行を認める発言を。 翌日、男の身柄はS県に移されました。 本人は自分でも「間抜けですよね…」と言ったらしいですが、世の中こんな犯罪者ばかりなら警察も楽なんですけどね。 これに限らず、強盗に入ったコンビニに後日、顔がばれてないと思い客としていって逮捕された強盗犯や、銀行でお金を盗んだはいいが硬貨の重さに耐え切れず(10kg)100メートルも逃げないうちに捕まった犯人など、「それなら最初から犯罪をしなければいいのに」と苦笑してしまう事件は沢山あります。 もっとも、笑い話だけですまない犯罪もありますが、笑い者になりたくなければやはり罪を犯さないのが一番ですよ。 |
[大阪からコンニチワ〜西の探偵服部平次や] ●面識のない犯罪 前々から出会い系は危ない、ちゅーて言われてるけど相変わらず「私は大丈夫」「危なくなったら逃げればいい」という考えで利用して、痛い目見とる未成年が後絶たんのやてな。あんな、犯罪者っつーんはそういう「自分は大丈夫」という、警戒心を"持っているつもり"の人間を狙ってくるんやで。危険性を本当に理解して使うとる奴の方がよっぽど安全や。 危なくなったら警察に頼ればええ、と思うとるかも知れんけど、命落としたらしまいやで。出会い系サイトだけやない、自殺サークルみたいな「一人で死ぬ勇気のない人、一緒に心中しましょう」みたいな募集かけとるとこやて、「死にたい人間が集まってくるんやから一人や二人自殺に見せかけて殺しても大丈夫」という殺人犯がいてる可能性も十分ある。なにより、顔も知らん、素性も知らん人間をよくメールだけで信用できるな。そんだけで十分、警戒心が足りん証拠や。 まだ出会い系の危険性が指摘されはじめて日が浅いころの話やった。ある人から「自分の子供が脅迫されている」という相談を受けたんやな。警察に行けばええのにと思たんやけど聞けば、脅迫はメールでやり取りされていて警察に届けても大丈夫かどうかが心配ということやった。確かに、相手と直接の面識がない状態でメールの脅迫が成立するかどうか微妙やしな。 ただ、この子供さんが既に何回か送金させられとることとか、家に脅迫の手紙も届いとることから十分立件できることを考えて、俺は警察に相談することをすすめた。 結果、この脅迫していた相手はすぐに逮捕。なんとこっちも未成年。もちろん未成年やからといってお説教では済まん事態や。 被害者の方もこれにこりて出会い系を使うのはスッパリやめたという話やったけど、これはお互いメールのやり取りだけで面識がないのに脅迫成立した、という結構珍しい事件やったな。 まあ頭ごなしに「使うな」「やったらあかん」言うても聞かんのが子供やし、多少痛い目見て懲りたほうがええんやろけどな。それでも何のために禁止されているのかくらいはちゃんと分かっておいた方がええで。 |
[防犯ミニ知識] ●マンションに見る子供の防犯 先日神奈川で発生した子供投げ落とし事件は本当に痛ましいものでした。防犯カメラの映像で犯人が出頭したとはいえ、犯罪防止の抑止力にならなかったのはとても残念に思います。 このように、人の目がない部分で子供が犯罪の被害にあわないようにするためにはどうすればいいのでしょうか。 登下校の道のりだけでなく、今回のようなマンション内に犯罪者が侵入していた場合にそなえて、どうすればいいかを学びましょう。 ・エレベーター 乗る前に周囲を見回し、不審な人がいないか気をつける。見慣れない人がいないか、隠れるようにしている人はいないかを確認する。 エレベーターに乗る時も中を見て、もし知らない人がいれば出来る限り乗らないようにする。もしくは壁を背にして乗る。途中で知らない人が乗り込んできたらすぐにボタンを押して一番近い階で降りるようにする。 ・階段や通路 知らない人がいないか上り下りの際に確認する。あまり人が通らないような場所は避ける。もしも不審者に手をつかまれたり変なことをされそうになったら、大声で叫ぶ。 ・出入り時の注意 オートロックの場合、知らない人が「このマンションの人に呼ばれているので一緒に入れて欲しい」と声をかけてきても応じない。管理人などに助けを求める。 部屋に入る時は周囲を見て変な人がいないか確認する。 マンションは不特定多数の人間が出入りする場所である以上、防犯カメラの設置は必須といえます。また、子供を犯罪から守るために住民同士で安全パトロールなどを行うようにしましょう。 |
[ほんの一口〜読者の声] ●酔っ払いにからまれた… 「友人たちと花見をしていたら、酔っ払った人達がやってきていろいろ絡まれました。友人たちも酔っていたこともあり、売り言葉に買い言葉といった感じでケンカになってしまい、怖い思いをしました。ああいう場合はどうすればいいのでしょうか」 生活安全課からお答えします。 「この時期はお酒を飲む機会も増え、花見のはずが大変な騒動に発展、ということもありえますね。 一番いいのは相手にせず、逃げることです。 酔うと普段のような抑制が利かなくなり、気が大きくなったり態度が乱暴になったりします。また、アルコールのために痛みを感じにくくなっていますので、ちょっとしたケンカが暴行騒ぎになるということも珍しくありません。 こういった騒ぎで警察に連行され、留置場泊まりになった人が翌朝「酔ってとんでもないことをしてしまった」と反省しますが、そうなってからでは遅いのです。 ケンカをしないことが自分の身を守り、相手も傷つけないで済む最善の方法と考えてください。」 |
[トクトク裏ワザ〜肩の力を抜こうヨ] ●服についたタバコの臭いをとろう! こんにちは!交通課の由美ですvv新しい生活を始めた人たちもやっと一週間。少しずつ周りが見えてきた頃かな? さて今回は、交流の場ではありがちのタバコの臭い。家に帰ってみたらスーツについてなかなかとれない、今からじゃ洗濯しても明日には間に合わない…というお困りの皆さんにお役立ちの情報です。 やり方はとっても簡単。 ドライヤーを温風にして、服から20cmくらい離し、全体にまんべんなくあてましょう。丁寧にかければこれできれいさっぱり臭いはとれます。簡単には洗えないセーターやブラウスにも利用できます。ただしあてすぎ、近すぎには注意して。 最近はスプレー消臭剤も出ているからそれを一つストックしておくのもいいですね! |
[内部密告コーナー]※警察官の日常の風景を紹介するコーナーです。 少し天然なところがあるS君。勤務時間になっても姿が見えないので心配して電話をかけたら、「ちゃんと起きて出勤して仕事をしていた」夢を見ていた、と寝ぼけた声が返ってきた。 |
[あとがき] あちらこちらで真新しいスーツに身を包んだ新社会人や、新しい制服で登下校する生徒さんの姿を見かけます。自分も昔はああだったなぁと、ついつい思い出に浸ってしまいます。 さて気がつけば桜の季節。とはいえ花見にかこつけて無礼講、何でもありは日本人の悪いクセ。出したごみくらいは持ち帰ってもバチはあたりませんよ。後始末まできちんとして初めて花見が終わります。是非気をつけていただきたいものです。 それではまた。 [警視庁メールマガジン] 総編集長: 警視庁 警視総監 白馬 編集長: 警視庁 総務部 牛黒 発行: 警視庁 転載を希望する場合はご連絡下さい。 |
バックナンバー | ご意見募集 | トップページ |
※これら掲載の記事はすべて実際の事件・団体等に関係の無い架空の物です。