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※これら掲載の記事はすべて実際の事件・団体等に関係の無い架空の物です。
安全は正しい防犯知識を身に付けることから
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警視庁メールマガジン第127号

==警視庁メールマガジン第127号==
                                   発行日:06/05/05



目次
[〜お知らせ〜警視庁広報課より]
●6月1日から改正道路交通法が施行されます
●KID目撃情報をお寄せ下さい

[捜査一課業務報告  明智管理官の見た事件]
●反省を知らない人間

[大阪からコンニチワ〜西の探偵服部平次や]
●調査後のアフターケア

[防犯ミニ知識]
●ドイツワールドカップに参加される方へ

[ほんの一口〜読者の声]
●書き込みを強制するサイト?

[トクトク裏ワザ〜肩の力を抜こうヨ]
●服装でスタイルをよく見せたい!

[内部密告コーナー]




[〜お知らせ〜警視庁広報課より]

●6月1日から改正道路交通法が施行されます

 違法駐車確認業務の民間委託が始まります。
 車の所有者などを対象とした放置違反金制度導入、警察官以外に、民間の駐車監視員も放置駐車違反の確認、悪質・危険、迷惑な違反を重点に、短時間の放置駐車も取り締まり対象、放置違反金を納付しないと、車検が受けられなくなるといった改正点があります。
 民間委託の駐車監視員は、全国統一の制服を着用することになっています。


●KID目撃情報をお寄せ下さい

 警視庁捜査二課では、怪盗KIDの目撃情報を求めています。どんな些細な情報でも構いません。また、予告状が届いた、KIDからの接触があったという方も捜査二課まで。担当の中森が詳しくお話を伺います。
 尚、予告現場周辺は当日、警備の関係上一般の方の立ち入りを禁止しています。KIDが変装して侵入を試みる場合もあるため、職務質問させていただく場合もあります。できるだけ現場に近づかないようご協力をお願い致します。




[捜査一課業務報告  明智管理官の見た事件]


●反省を知らない人間

 以前、私の担当する事件で女児誘拐未遂というものがありました。小学生の女の子が不審者によって連れ去られそうになったのです。
 その手口は至ってオーソドックスで、女の子が好みそうなものを見せて「○×に行きたいのだけれど道が分からない。これをあげるから教えて欲しい」と車に乗せようとしたもの。女の子が抵抗したため車は走り去りましたが、冷静にプレートナンバーを記憶していた彼女のおかげで捜査はスムーズに進行しました。
 ところがそのナンバーはある学校の教師が乗っている車のものと判明。教師が起こした誘拐未遂事件ということで、周囲だけでなく児童や保護者の方々に大きな衝撃を与えたようでした。
 この教師は逮捕、起訴され、逃亡の心配なしと判断され、保釈となりました。教育委員会側もこの事態を重く受け止め厳重な処分を下すと通達。我々も「これは停職か、クビかな」という話をしていました。
 それから少しして都内ではなく別の場所でまた、女児誘拐未遂事件が発生しました。親御さんが買い物をしている間店の前で遊んでいた女の子を、男が声をかけて連れ去ろうとし、通りかかった人が「何をしてるんだ!」と大声を上げたところ自転車で逃げていったというものでした。
 自転車であることから割り出しは難しく、難航するかと思われたのですがその人相や走り去った方角を元に捜査していたところ、公園で不審な行動をしている人間を発見、事情を聞いたところ自分であると認めたため緊急逮捕となりました。
 警視庁に連絡が入ったのはその事件が発生してから数時間後、犯人の身元が判明してすぐのことでした。なんと、少し前に保釈されたあの教師であったのです。これには教育委員会もカンカン。もちろんすぐに懲戒免職処分となりました。
 未遂とは言え2度目の犯罪には裁判所も黙っておらず、実刑が下されました。起訴中にまた罪をおかす。どう考えてもまともな神経の人間がやることではありません。
 保釈とは、社会復帰を助ける目的で行われるものであり、いわば被告人に対する配慮です。決して、次の犯行を促すものではありません。まったく、逮捕や起訴をなんだと思っているのか、警視庁及び検察、裁判所の面々を呆れさせた出来事でした。




[大阪からコンニチワ〜西の探偵服部平次や]


●調査後のアフターケア
 
 探偵に依頼したことない人は知らんでも当たり前なんやけど、調査は依頼されたことを報告したらそれで終わり、ではないんやで。
 例えばストーキング被害に遭ってた人やったら、その後どうしたらええかとか、家を見てここ直したらええで、みたいなことも言ったりするし。
 まあ、盗聴器を探してくれというようなもんやったとして、盗聴器が見つからん場合でも「もし本当に盗聴器があったらこないなことになんで」と、本物を作動させてチェッカーの動作状況を見せたりとかな。やって、盗聴されてるんじゃないかと相談してくる人の殆どは思い込みやからな。そういう人らにいくら「盗聴器はない」と言い聞かせても信じてもらえんのや。それよりは実際の電波がどうなるかを見せて、「本当にあったらこんな反応がある」と分からせた方が納得すんねん。
 それはともかく、俺は必要を感じればアフターケアはしとくけど、それを勘違いする人もいるんやな。終わった後も何度も何度も連絡してきて、それが事件に関係あることならともかく、「こういうことがあったんだけどどうしたらいいだろうか」とか「こんなトラブルがあった」ちゅーて、なんや電話相談室みたいになってんねん。俺は便利屋さんちゃうで。
 また、「高校生探偵の服部平次と知り合い」っちゅーステータスを持ちたいがためにやたら電話してくるのとかな。そんな都合よく使われてたまるかい。
 それから、とにかくつながりをもっときたいからと友人親類のどうでもええことを次から次へと持ち込んでくる人も勘弁。ホンマにおるんやで。どんな事件かと聞いてみれば、嫁姑の問題とか、子供が働かんで困っとるとか。探偵が乗り出して解決するんかい。
 事件やったら大歓迎やけど、こういう面倒臭い人間関係はごめんやな。こっちのアフターケアもして欲しいくらいや。
 ええか、俺は本当に困っとる人の役に立つんは苦痛でもなんでもないけど、「あの服部平次と知り合い」と言われたくて相談してくる人の役には、爪の先ほども立ちたくないねん。遊びやないんや。
 探偵を必要としない日常の方が幸せにきまっとる。




[防犯ミニ知識]


●ドイツワールドカップに参加される方へ

 今回はしっかり防犯もしつつ、「2002年のワールドカップでサッカーファンになったから初めて海外旅行してみよう」と思っている方のためのミニ知識をお送りしたいと思います。
 出かける前の準備は沢山あると思いますが、保険などは必ず確認しておきましょう。病院の治療費もサポートしてくれるものか、どんなサービズがあるのか知っておくことは大切です。また、トラベラーズチェックだけでなく、ドイツでATMや窓口が設置されているカードも1枚持っておくと安心ですね。
 また、会話を無理にドイツ語で行う必要はありません。本を片手に一生懸命会話をしようとする人がいますが、間違ったことを伝えてしまうよりも、言葉をメモした紙を見せる、観光地ガイドブックの写真を見せれば、相手に伝わります。前にドラマで「Water please.」と言ったところ、水ではなく「ウォルター」さんが出てきたということがありましたが、それは大げさにしても、文字を見せていれば相手に伝わったはずです。
 さて次に、街を歩いている時に気をつけるべき点を少々。見知らぬ街で犯罪の被害に遭わない様にするためには、旅人に見られないようにすること。これは観光地にお住まいの方なら心当たりがあるかも知れませんね。
 女性には酷な話かも知れませんが、海外のような旅先ではおしゃれをしないこと、ラフな格好で歩くことが最優先です。綺麗な服を着てお化粧もバッチリ、だと間違いなく「あ、これは旅行客だな」と分かります。
 動きやすい服装、できれば普段着ているようなもの、そしてアクセサリーは本物はつけず安物の偽物で、キョロキョロせずに歩く。これだけでかなり違います。ちなみに旅なれた私の友人は「今まで寝ていました」というような服装で海外に出かけ、現地で服を買い、着て行ったものは捨てて帰るという、なんともワイルドな旅行の仕方をしています。しかしこのおかげで大抵は現地に住む人間と思われ、今まで犯罪の被害に遭ったことはないと言っていました。ただし、格式のあるレストランに行く、パーティに招かれているという場合は別です。フォーマルな服装でないと入れてもらえませんので準備を忘れずに。
 次にガイドブックを見ながら歩かないこと。よくやりがちですが、これは「私は観光客です」と宣伝しながら歩いているようなもの。カメラも同様です。どうしても道がわからなくなったら道の隅でソッと開いてすぐしまう、という風に人に見られないようにしましょう。カバーをかけるというのも効果的ですね。
 そして、ひったくり対策にはカバンのナナメがけが良いといわれていますが、これはあくまでも国内のこと(必ずではありません)。海外では誰でも被害に遭う可能性があります。ですから、カバンをナナメがけしたら上着をはおり外から見えないようにするのが安全だといえます。
 前の号でも少し紹介しましたが、何もしていないのに警察官に話しかけられたら、ニセ警察官である可能性が大きいといえます。必ずIDの提示(日本で言う警察手帳です)を求めましょう。サッとしまってしまったり、出さずに威圧する場合は注意してください。
 パスポートの提示を求められても応じるべきではありません。日本人はとかく素直に従いますが、ニセ警察官であった場合は「確認してくる」といって持ち去られるケースも多く、実際この手の被害が多発しています。本物の警察官であれば、「宿泊先ホテルに預けている」「大使館に連絡してくれ」と伝えれば、きちんとそれらの方法で確認をとります。
 また、トラブルに遭ってどうしようもなくなった時は日本語で話して構いません。変質者に連れ去られそうな時、ニセ警察官にまくし立てられている時など、とっさにどういえばいいのか思いつきますか?遠慮せずに日本語で叫ぶべきでしょう。
 さて最後に、観光も楽しみサッカー観戦も終えてお土産を買い、あとは帰国という段階での注意をひとつ。お土産袋は必ず別の袋に入れ替えましょう。現地で買った普通のバッグでも構いません。お土産袋をそのまま持ち歩いていると一発で観光客だとばれてしまいます。最後の最後でトラブルに遭わないためにも、「家に帰りつくまでが旅行」の原則は忘れずに。
 では良い旅を!

 


[ほんの一口〜読者の声]

 
●書き込みを強制するサイト?
「最近インターネットを始めた者です。検索していて見つけたサイトを覗いてみたらたまたまカウンターが10000とかになっていて、「次のキリ番は10000です。取った人は必ず申告して下さい」と書いてありました。でもよくわからなかったので何もしなかったのですが、少ししてまた行ってみたら、「10000をとった人、絶対申告してください。あなたのIPは分かっています」みたいなことが書いてあって怖くなりました。どうしたらいいですか?」

 ハイテク犯罪対策総合センターからお答えします。
「キリ番というのは、アクセスカウンターで言うきりのいい番号のことですね。このキリ番に当たった人には何かサイト運営者から企画があったり、プレゼントがあったりするというものです。
 ただし、ネットマナー上においてはとった人は絶対報告しないといけないわけではないですし、報告しなかったからといって罰せられるわけでもありませんからご安心下さい。
 IPも、それがわかっても個人が特定されるわけではありません。
 また、閲覧側も、「キリ番を取ったから何か下さい」と強制するものではありません。
 お互い楽しくネットを利用しましょう。」




[トクトク裏ワザ〜肩の力を抜こうヨ]


●服装でスタイルをよく見せたい!

 こんにちは!交通課の由美ですvvゴールデンウィークも後半!こんな時こそ事故は起こりやすいもの。ドライバーの皆さん、くれぐれもご注意を。
 さて今回はタイプ別、それなりにスタイルがよく見える服装のお話です。これから薄着になる季節、ダイエットがちょっと間に合わない…という時にお役立て下さい。
 まず背が高くて細い人。これはもう殆ど工夫する必要はありません。大体何を着ても失敗しない、ウラヤマシイ人です。
 背が低くて細い人。こちらは華奢とか貧弱に見えてしまうことにコンプレックスを感じる人も。明るめの服を着たり、太めのベルトをすることで調整が出来ます。
 背の高さに関係なく横幅がちょっと…という人は、明るめのシャツに暗い色のパンツやスラックスという格好で調整すると下半身が引き締まって見えます。ただし、ストライプを下半身に持ってくると膨張して見えちゃいますヨ!
 もちろんこういったことだけでなく、実際にダイエットも頑張っていきましょう!あーワタシもちょっとウェストが気になるー!




[内部密告コーナー]※警察官の日常の風景を紹介するコーナーです。

 最近犬を飼い始めたSさん。
 お手を教えようとしていたら、前脚を頭に乗せられたらしい。


 


[あとがき]

 ゴールデンウィークも残りわずか。今年は久しぶりの大型連休となり、都内も大変渋滞しています。それと同時に各地で様々な事件事故も多発しています。気の緩みが事故へとつながってしまいます。連休を最後まで楽しむためにも、対策あっての安全だということを忘れずに。
 それではまた。


[警視庁メールマガジン]
総編集長: 警視庁 警視総監  白馬
編集長:   警視庁 総務部    牛黒
発行: 警視庁
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