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※これら掲載の記事はすべて実際の事件・団体等に関係の無い架空の物です。
安全は正しい防犯知識を身に付けることから
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警視庁メールマガジン第128号

==警視庁メールマガジン第128号==
                                   発行日:06/05/19



目次
[〜お知らせ〜警視庁広報課より]
●警察官・弁護士を騙る振り込め詐欺について

[捜査一課業務報告  明智管理官の見た事件]
●法を知るもの

[大阪からコンニチワ〜西の探偵服部平次や]
●あいつの心理を読め!

[防犯ミニ知識]
●高齢者の交通事故増加中!

[ほんの一口〜読者の声]
●破いたコミックスのビニール

[トクトク裏ワザ〜肩の力を抜こうヨ]
●二度寝をガッチリ防止!

[内部密告コーナー]




[〜お知らせ〜警視庁広報課より]

●警察官・弁護士を騙る振り込め詐欺について

 様々に形を変えて今も尚全国で被害の出ている「振り込め詐欺」ですが、このところでは警察官を騙り「そちらのご主人が痴漢で逮捕されている。今なら示談にしてあげるから」とお金を請求するケースも増えているようです。
 警察官、弁護士が事件事故発生のその場でお金を請求することはありません。警察官にいたってはその職務に対し、何らかの金銭を要求することは絶対にありません。
 肩書きに騙されることなく、不審な電話があった場合は速やかに最寄警察署までお知らせ下さい。




[捜査一課業務報告  明智管理官の見た事件]


●法を知るもの

 法律に一番詳しい人間は誰だと思いますか?裁判官、弁護士、検事、警察…いろいろ挙がるでしょうね。もしかしたら「司法試験前の受験生」という答えもあるかも知れません。
 事件や犯罪を見てきている人だと恐らく、「プロの犯罪者」と答えるでしょう。
 私も、世の中で一番法律に詳しいのは犯罪者だと思っています。よく「法の抜け穴」と言いますが、それを一番良く知っていて、違法スレスレもしくは立件されないやり方で犯罪を行うからです。
 例えば、新しくものを買った時に、取扱説明書がついてきますね。それを隅から隅まで読むような人であるといえます。こう言ってしまうと「じゃあ自分は犯罪者か!」と思われる方がいらっしゃるでしょうが、これはあくまでも「こういうタイプがプロの犯罪者には多い」というだけです。
 彼らは、やろうとしていることに関わるすべてを把握するまでは動きませんが、動くとなるとあっという間に大金を稼いで姿を潜めます。それが丁度、取扱説明書をじっくり読み、理解してから操作をする人と同じなのです。
 悪い言い方をするならば、例えば「振り込め詐欺」などで逮捕されるのは典型的な、手口を模倣した人間です。最初に広めた人間や初期の頃の人間は恐らく、残念ですが逮捕されることはないでしょう。自分を突き止める手がかりを消す方法を知っているからです。それだけ丹念に計画を練っていますから。後発の詐欺師達は報道で手口を知った模倣犯に過ぎません。
 もちろん私は犯罪を推奨しているわけではありません。ただ、相手は法律を把握しているプロであるならばやはり、こちらも無知のままでいるというのはまずいでしょう。
 幸い最近では事例ごとに分かりやすく説明している法律の本が沢山出ています。それを必要になるまでほっておくのではなく、被害のない今のうちに対策として読んでおくことも大切です。
 犯罪や事件事故の被害にあった時、一番先に動けるのは自分ですからね。また、何か助けが必要になった時も、どう動けばいいかを分かっていれば早く対応してもらえます。
 今話題になっている「詐欺」のドラマなどでも、相手が法律を知っていれば詐欺師は早々に諦めてもっと、「法律に疎い」人間を探そうとします。犯罪者でも、やりにくい相手よりはやりやすい相手がいいのですから。(彼らは主に「自分は絶対に騙されない」と思っている人間を狙うといわれています)
 これから先も沢山の犯罪が発生してくるでしょう。その被害者にならないためには敵を知ること。知ることを面倒がらずに不審な点は調べ、場合によっては専門家に相談するくらいの姿勢が大切です。
 あなたを助けられるのはあなたしかいません。




[大阪からコンニチワ〜西の探偵服部平次や]


●あいつの心理を読め!
 
 ちょっと読んどる人の中で、「自分はひったくり被害に遭ったことがある」という人がおったら、その時の状況を思い出してみて欲しいんやけど。
 恐らく道路の左側を歩いとったんとちゃう?で、バッグは右肩にかけてた、と。大体あっとるやろ。
 ま、道路の右側歩いとってひったくりに遭った人は犯人は徒歩やったか、バッグを左手に持っとったかやな。これだけ言やどれかあたるやろ、ってそうなんやけどな。
 さてと、なんでこんなことを言い出すかというと、車が左側通行やから。
 いくらなんでも道を歩いとって右側走行してくるバイクとかおったらおかしい、思うやろ?目にもとまりやすい。それだけ目撃情報も多くなるし、第一走りにくい。せやからこんなことするひったくりはあまりおらん。
 どちらかというと、左側を歩いている歩行者で右側にバッグを持っとる人間を、左側通行のままで狙ったほうが自然やし逃げやすい。せやから、左側歩いとる人は右側通行より狙われやすいんや。右手にバッグ持つクセのある人やったらなおさらやな。
 対策は簡単、車が左側通行なら人は右側通行や。そんでバッグも右手にもってな。
 どうしても歩道の関係で左側通行せなあかんのやったらバッグは左手に。そんで歩道の出来るだけ左側、道路とは離れている側を歩くこと。
 こういう対策はな、犯罪研究しとる人とか警察やったらすぐ出てくるんや。膨大な被害データをもとに統計を出すからな。自然、「狙われやすい状況」というものが見えてくる。
 「自分が犯罪者の立場だったらどこを狙うか」と考えるのは俺もよくやることなんやけど、犯人の考え方を分析して事件解決に役立つだけでなく、犯罪防止にも役立つで。
 ちなみにひったくりの多い大阪が真っ先に、ひったくり防止用の自転車カゴネットを売り出したんや。確かに犯罪被害件数も多いけど対策も早い。それが大阪の街やで。




[防犯ミニ知識]


●高齢者の交通事故増加中!

 都内における高齢者の交通事故発生件数及び死亡数が、年々増加しています。死亡者数の中でも7割を占めるのが歩行中の事故であり、例えば横断禁止場所を横断した、信号を無視してわたったなどといった原因が挙げられます。
 今回は高齢者の交通事故を防ぐにはどうしたらいいか、ということをお話したいと思います。
 最近では「お年寄り」「高齢者」という言葉を使うのも難しくなってきました。60代70代でお元気な方は沢山おられますし、「まだまだ衰えてない」とお叱りを受けることもあります。
 しかしそういう方が「若いから大丈夫」と無理に道路を横断して車にはねられるという事故も多発しているのです。
 「まだ若い」と思うのは良いことです。しかし、身体能力はどうしても20代30代のようにはいきません。これくらい車が来るまでにわたれると思って道路を横切ったりすると、大変な事故になりかねません。逆に「車がなんとかしてくれるだろう」と当たり前のように、走ってくる車の直前に道路を渡ろうとされる方もおられます。
 それではどうしたら良いのでしょうか?
 一番良いのは横断歩道を必ず使うことです。多少遠回りになってもその方が安全であるといえます。この時に気をつけなくてはならないのは、青信号が点滅を始めたり、赤になったら絶対にわたらないということです。
 「それでも歩行者優先だから車は待ってくれる」と思われても、信号を無視して車が突っ込んできたり、死角になっていれば車が発車しないという保証はありません。次の青信号まで待つのが一番確実です。
 また、近くに横断歩道がない場合は見通しの良い道路を、道路に対して直角に横断して下さい。時折斜めに横切っている方がおられますが、歩く距離がそれだけ長くなり、車に対しての危険もあがります。見通しの良い場所を短い距離でわたる、これを忘れないで下さいね。
 そして、事故で一番多いのは、ご自宅の周辺、生活圏内での事故や、16時〜20時のいわゆる「歩行者が認識しにくい時間帯」です。歩行者からは車が見えても、車から歩行者が見えるとは限りません。
 夜間の歩行は反射たすきなどをつけ、生活圏内だからといって「ここを良く知っているから」と無理な行動をしないことが大切です。
 交通事故を避けるには「安全確認」「交通ルールを守る」「油断をしない」といった、とても根本的な対策を忘れないことです。
 過信は事故の元、これは誰にでも言えることですよね。




[ほんの一口〜読者の声]

 
●破いたコミックスのビニール
「いつも読んでいる漫画の最新刊が出てるのを見つけて、中を見ようと思って、本を破くわけじゃないしと軽い気持ちでビニールを取って読んでいました。そうしたら店員に「ビニールを破いたんだからコミックを買い取れ」って言われました。本を破いたのでもないのにおかしくないですか!?」

 生活安全課からお答えします。
「あなたがしたことは「器物損壊罪」にあたります。本を破いてないのだからいいだろうと思っても、本屋さんがビニールをかけているわけですから、勝手にそれを破くことは違法行為です。
 当然買い取る義務が生じます」




[トクトク裏ワザ〜肩の力を抜こうヨ]


●二度寝をガッチリ防止!

 こんにちは!交通課の由美ですvvもうすぐワールドカップ!今年も眠れない夜がやってきそうですね。でも日中の運転はどうぞ慎重に!
 さて今回は、ついついやりがちな「目覚ましを止めてまた寝入ってしまって大遅刻!」というヒサンなトラブルを少なくする裏ワザ。
 用意するものはよく洗ったペットボトルと水。もしくはペットボトル入りのミネラルウォーターでも構いません。
 これを寝る前に枕元においておきます。
 さて朝になり、目覚まし時計が鳴って目が覚めたらこの水を飲んでください。するとアラ不思議!脳に酸素がいきわたってスッキリ目が覚めるはずです!
 もちろんこの後強引に二度寝してしまって遅刻しても、警視庁に文句言わないで下さいネ!
 水はあくまでも目覚めをサポートするものデス。




[内部密告コーナー]※警察官の日常の風景を紹介するコーナーです。

 母親が心配だからと、振り込め詐欺の手口をこんこんと教えて聞かせたTさん。
 この間実家に「もしもし良夫だけど…」と電話をかけたら「そんな名前の孫はおらん」と切られたらしい。
 …息子です、お母さん。


 


[あとがき]

 もうそろそろ梅雨の時期ですね。沖縄ではもう梅雨入り宣言が出たようですが、この時期は本当にジメジメとして過ごしにくいものです。食中毒も発生しやすい時期なので、食べ物の保存にも気を遣いますね。
 部屋の換気をこまめにして、体調にも気をつけていきたいものです。
 それではまた。


[警視庁メールマガジン]
総編集長: 警視庁 警視総監  白馬
編集長:   警視庁 総務部    牛黒
発行: 警視庁
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