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※これら掲載の記事はすべて実際の事件・団体等に関係の無い架空の物です。
安全は正しい防犯知識を身に付けることから
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警視庁メールマガジン第147号

==警視庁メールマガジン第147号==
                                   発行日:07/02/09



目次
[〜お知らせ〜警視庁広報課より]
●振り込め詐欺で使用された番号の公表について
●2月18日、「東京マラソン2007」開催

[捜査一課業務報告  明智管理官の見た事件]
●窃盗犯に復讐した被害者

[大阪からコンニチワ〜西の探偵服部平次や]
●探偵業法がいよいよ施行やで!

[防犯ミニ知識]
●「税金の還付があります」、それは本当ですか?

[ほんの一口〜読者の声]
●無料のはずなのに何故か有料に

[トクトク裏ワザ〜肩の力を抜こうヨ]
●効率よくこたつを使いたい!

[内部密告コーナー]




[〜お知らせ〜警視庁広報課より]

●振り込め詐欺で使用された番号の公表について

 現在警察庁では、振り込め詐欺で使用された固定電話の電話番号の公表を行っています。
 不審な電話がかかってきた場合まず、一覧表に掲載はないか確認を行って下さい。(掲載されていないから安全という意味ではありません)

 警察庁 電話番号一覧表
 http://www.npa.go.jp/pressrelease/souni2/tel_no.htm


●2月18日、「東京マラソン2007」開催

 2月18日、「東京マラソン2007」が開催されます。過去に例のない大規模なマラソン大会で、約3万人が参加します。
 そのため都内ではマラソンコース及びその周辺において長時間の交通規制が行われます。コース及びコース直近の道路は車両の通行が禁止されます。
 なお、コース方向へ自動車を使用する場合には、首都高速、環七通り、山手通り、三つ目通り等のう回路をご利用ください。該当地域にお住まいの方で当日車両を使用する予定のある場合、不明点がありましたら最寄の警察署へお尋ね下さい。
 
 東京マラソン2007公式サイトはこちら。
 http://www.tokyo42195.org/index.html




[捜査一課業務報告  明智管理官の見た事件]


●窃盗犯に復讐した被害者

 マンションにお住まいの方で例えば、届くはずの郵便物が見つからない、調べてみたら別の住人が勝手に抜き取って捨てていた、というようなことを経験された方はおられませんか。
 いわゆる集合住宅では、このようなトラブルがたまにあります。ポストから抜き取りが出来ないように底を深くしたり、暗証番号や鍵を取り入れているところもありますが、そういったセキュリティ意識が高いところでない限り、一般的には簡単に郵便物抜き取りが出来るようになっているところも多いようです。
 あるマンションでたびたび郵便物が抜き取られる被害にあっている人がいました。例えばカードの利用明細や携帯電話の請求書などが抜き取られ、数日してから戻されている、というような有様です。つまり犯人はそれらを抜き取って一旦開封し、中を見てから戻すという方法をとっていたのです。
 この場合窃盗ではなく、信書開封罪や、信書隠匿罪に値しますが、これらは親告罪であり、相手がわからない場合罪に問うというのがかなり難しいと思われます。
 管理会社に相談したり警察に相談してもあまり良い返事を得られなかったこの被害者は、今ものうのうと郵便物を盗み続ける犯人に対して何か仕返しはないものかと、あれこれ調べ始めました。
 例えば郵便物が配達されると同時に、顔見知りの住人に頼んで先に回収してもらった時は特に盗まれるというようなことはなかったのですが、他の郵便物が被害に遭うことになり、毎日の回収は頼めませんので諦めることになりました。(被害者は日中仕事のため、郵便物を配達と同時に回収することが出来ません)
 また、管理人に協力してもらいポストを見張ることも考えましたが、管理人室からポストが見えにくい位置にあり、作戦断念。
 そうしてあれやこれや考えたあげく、被害者はある方法をとりました。
 それから数日後。
 突然爆発音がエントランスに響き渡り、塗料をかぶった姿で慌てて逃げていく犯人の姿がありました。知らせを受けていた管理人はこれを追跡し、塗料の後を追って難なく犯人を窃盗の現行犯で逮捕しました。(まだ郵便物を開封しておらず、持っていった状態ですから窃盗です) その後通報を受けて駆けつけた警察官に犯人は引き渡されました。
 防犯上あまり詳しくはかけませんが、被害者は試行錯誤の末、ポストの扉を開けるとクラッカーが破裂し、同時に、防犯用のボールなどに使われる落ちない塗料インクが飛び散るような仕組みを作ったのです。
 もちろんインクはあたりに飛び散りますから、掃除をしたり、他の住人に事情を説明して謝って回らなければいけませんが、他でも被害はあったようで、殆どの住人が快く許してくださったそうです。
 犯人を引き取った警察官も作戦を聞いて「これはすごい」と感心した、被害者の反撃話です。




[大阪からコンニチワ〜西の探偵服部平次や]


●探偵業法がいよいよ施行やで!
 
 今年6月(推定)からいよいよ、探偵業法、つまり「探偵業の業務の適正化に関する法律」が施行されるでー!いわゆる、探偵が免許制になるというあれやな。
 俺なんかは別に探偵で食っとるわけやなし、第一学生やからこういう届出とは無関係なんやけど、今日本に存在するすべての探偵はちゃーんと届出が必要になってくるというわけや。これから先新たに始めようとする場合は、まず届出をして認可されんと仕事することは出来ん。また、従来の許可を持っとる人から名義を貸してもらうということも出来ない。
 といってもこの届出をして許可を得たから、外国の探偵みたいに犯行現場へ乗り込んでいけるっちゅーわけやない。ホームズみたいに警察と協力して捜査、ということが出来るわけでもない。
 大した設備もない、会社も構えてないのに探偵と名乗って金だけ持ち逃げするようなのや、違法なことを堂々とやる人間を牽制するために作られたような法律や。だから今後、「当社は探偵業法による許可を得て営業しています。当社なら安心!」という看板を出しているところがあったとする。そういうのは逆に怪しいと思った方がええ。
 許可を得るのが当たり前の仕事に、わざわざそんなアピールする必要はないからな。丁度「●●省認可」と書くと特別に見えるように、他との差別化を狙っているだけで、実はその認可は他も受けてたりする、ということはよくあることや。
 まあ、中にはこの法律を知らんで無認可のまま営業するような、信じられないところもあるかもしれんから、一応公安委員会に照会しておいて、その上で依頼する探偵社を決めた方がええやろな。
 そういやあの生意気なボウズがおる、毛利のおっちゃんとこはちゃんと許可とっとんのかいな。あのおっさんのことやし、全然知らなさそうやな。あかん、めっちゃ心配になってきた…。




[防犯ミニ知識]


●「税金の還付があります」、それは本当ですか?

 つい先日愛知県において、母親が子供のためにコツコツためてきた貯金を、医療費還付を騙る振り込め詐欺によって騙し取られるという事件が発生しました。
 子供や孫、親類を名乗ってお金を無心するという手口が広まり、その次に金を騙し取る手段として最近増えているのがこの、還付を装ったケースです。
 ATMの操作に不慣れな中高年を対象にしており、「0120」や「03」などで始まる電話番号を指定して被害者にATM前から電話をかけさせ、機械の操作を指示するという、悪質な手口です。
 このように書くと「それでどうして騙されるの?」と思う人もいるでしょう。しかし、ATMをあまり使ったことのない人の場合、自分が今なんの操作をしているのかわからないまま指示に従っていることが多く、気づかないうちにお金を騙し取られてしまうのです。
 税金の還付、医療費の還付についてはこの時期手続きをされる方も多いでしょう。それを狙って増える可能性もあります。
 これらの還付手続きについては予め書類提出や手続きが必要なことが多く、また、申請した口座に自動的に振り込まれることが殆どです。税務署員や政府、医療関係者などが電話でATM操作を指示する事は絶対にありません。
 還付手続きを今からしますので、と電話がかかってきたらATMに行くのではなく、まず最寄の警察へご相談下さい。
 また、納税に関しても、確定申告をされた方なら分かるかと思いますが、個別に電話をかけてきて「ここへ振込みをしてください」というようなことは絶対にありません。納税先が不明である場合やその他疑問点などについては必ず、近くの税務署へ問い合わせをしましょう。
 ほんの少し、確認の手間をかけるだけで、犯罪被害を減らすことが出来ます。




[ほんの一口〜読者の声]

 
●無料のはずなのに何故か有料に
「恥ずかしい話なんですが、雑誌広告で見た出会い系サイトが、完全無料と書いてあったのでアクセスしてみました。話し相手でも見つけられたら、くらいの気持ちでした。ところが、サイトのトップには無料と書いてあったのに、会員登録した時の規約にはこっそり「有料」と書いてあったみたいなんです。確かによく読まなかったこちらも悪いですが、これって詐欺じゃないんですか?払わないといけないんですか?」

 広報課からお答えします。
「このようなケースの場合、無料と言っているにも関わらず実は有料ということですから、特定商取引法で定められている「誇大広告の禁止」事項にあたり、違反行為となります。ですので、払う必要はありません。
 またこういったケースで「一定期間以上利用がないので、違反金を請求します」とメールを送ってくるようなものもありますが、それに関しても最初からわかりやすく表示されていない限りは支払い対象にはなりません。
 こういった、錯覚や誤解を目的とする表記がないか、何か登録を行う場合は必ず確認しましょう。」




[トクトク裏ワザ〜肩の力を抜こうヨ]


●効率よくこたつを使いたい!

 こんにちは!交通課の由美ですvvもうすぐバレンタイン!お返しのためにせっせと義理チョコを配ろうと計画中です!
 さて今回は、この暖冬でも寒いものは寒い!というわけで、こたつの効率的な使い方です。
 まず、暖房器具がこたつだけ、という場合。
 ダンボールを敷布団の下に敷き詰めるのと、天板(テーブル)とかけ布団の間に敷くというのをやってみて下さい。天板や床から熱を奪われるのを防ぎ、暖かさが断然違います!
 また、ファンヒーターなどをお持ちの方は、こたつをつけた時に布団を持ち上げて、ファンヒーターの熱風が中に入るようにしてみて下さい。早く暖まりますし、電気消費を抑え節約にもなります。また、常にファンヒーターをつけておくのなら、その熱風が入るようにして、こたつ自体は切っておいた方がお得。(ただし布団とヒーターの熱風出口をくっつけないように注意)
 ちょっとしたことですが、アイディアで暖かくて省エネな使い方をしてみましょう!




[内部密告コーナー]※警察官の日常の風景を紹介するコーナーです。

 つい先日、カギをかけたままのパトカーが盗まれた事件を「バカな警察官がいるな」と笑っていたSさんだが、昔路肩にマイカーを止めてちょっと離れた自販機でタバコを買っている間に駐禁切られたのを私は知っている。




[あとがき]

 不祥事を起こす警察官もいれば、身を挺して人を助ける警察官もいる。
 助けようとしている相手が自殺志望の人間であっても、目の前で踏み切りに飛び込んでいけば、「自分も危ないから」と黙ってみていられる警察官はいません。
 宮本巡査部長の1日も早い回復を心より願っています。
 それではまた。


[警視庁メールマガジン]
総編集長: 警視庁 警視総監  白馬
編集長:   警視庁 総務部    牛黒
発行: 警視庁
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