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※これら掲載の記事はすべて実際の事件・団体等に関係の無い架空の物です。
安全は正しい防犯知識を身に付けることから
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警視庁メールマガジン第150号

==警視庁メールマガジン第150号==
                                   発行日:07/03/23



目次
[〜お知らせ〜警視庁広報課より]
●危険な歩道自転車を取り締まります

[捜査一課業務報告  明智管理官の見た事件]
●やたらに騙ると…

[大阪からコンニチワ〜西の探偵服部平次や]
●何故やめられない?

[防犯ミニ知識]
●新生活を応援します

[ほんの一口〜読者の声]
●検挙は逮捕とどう違うんですか?

[トクトク裏ワザ〜肩の力を抜こうヨ]
●良いスーパーマーケットを探せ!

[内部密告コーナー]




[〜お知らせ〜警視庁広報課より]

●危険な歩道自転車を取り締まります

 歩道を歩いていると後ろから、激しくベルを鳴らして自転車がすり抜けていった…。こんな経験をしてヒヤリとしたことはありませんか?もしくは、自転車で急いでいて、歩行者を追い抜こうとしたら、歩行者がいきなり向きを変えたため接触してしまった、など。
 こういった、歩道を暴走する自転車が増えており、対歩行者との事故が7%増、死者重傷者数は26%増となっています。
 かねてから全国都道府県警察で積極的に取り締まりを行っていますが、これからも引き続き悪質な違反行為を取り締まるとともに、歩行者を転倒させた場合には交通切符で検挙することもあります。
 自転車は車道を通るのが原則ですが、やむを得ず歩道を走る場合、ならびに通行が許可されている歩道を走る場合でも、歩行者が優先となります。
 また、事故が生じた場合は道路交通法に基づいて処罰されます。免許がないだけで自転車もバイクや自動車と同じ車両です。安全運転意識を持ち、常に気をつけて運転して下さい。




[捜査一課業務報告  明智管理官の見た事件]


●やたらに騙ると…

 例えば、警察官でない人間が「私は警察官です」と名乗るだけでも軽犯罪法違反になります。これで人を騙して金銭を得たりすると詐欺罪も加わります。簡単に言いますと、公務員でないのに公務員であることを騙ると罪に問われる、というものです。(他にもその職、地位にないものを騙ってはならない、とされるものは定められています)
 そのためか「水道局の方からきました」と言って錯覚させ、ドアを開ける方法も随分流行りましたね。
 この方法をうまく応用してお金を稼げないかと思う人間は後を絶たないもので、様々な騙り犯罪がこれまでに起きています。
 ある町において、「暴力団員が金銭を巻き上げているらしい」という報告の入ったことがありました。手口としては、通行人にわざとぶつかって、自分はある有名な暴力団の人間であると脅し、治療費と称していくばくかのお金を巻き上げるというものでした。これ自体は真新しいものではありませんが、暴力団員を名乗っているということもあり、それが本当なら大変なことになると、他の課も乗り出してきました。
 往々にして暴力団員がわざわざ名乗りをあげてこんなことをすることはなく、誰かが名前を使っているのだろうとは思っていましたが、万が一にも本当でないとは言い切れません。またこれが他の暴力団との抗争に発展する可能性もあります。
 ところがこの事件は意外な形で急展開しました。突然被害報告がパタリとなくなったかと思いきや、犯人と目される男が死体で発見されたのです。
 断定は出来ませんが恐らく、名前を勝手に使われた暴力団が報復のために行ったと考えられます。
 犯人逮捕に至らず、結果的にこのようなことになったのはとても残念に思います。
 ただ、誤解を恐れずに言えば、関係ない名前を勝手に拝借するとこのような結末もある、ということです。
 警察官、区役所の人間を騙って詐欺を働くと逮捕で済みますが、暴力団や犯罪者の名前を勝手に使うとろくなことにならない、という見本でしょう。
 もちろんこんな犯罪に足を踏み入れないのが一番です。




[大阪からコンニチワ〜西の探偵服部平次や]


●何故やめられない?
 
 もうすぐ春休みやなぁ。俺は仕事の依頼が入っとんで、バイクで日本中あちこち回るからな。ひょっとしたらみんなの町も通るかも知れん。会ったらよろしゅーな。
 ところで最近耳にした話なんやけど、中高生の間で「死ね死ねメール」やら「なりすましメール」「ケータイ裏サイト」なんてもんが流行っとるらしいけどホンマか?下らんなー。
 携帯に向かってポチポチと「死ね」て打って送信て、どこのネクラ引きこもりオタクやねん。こんなもんやって喜ぶ人間はよっぽど頭悪いんやろな。それかよっぽど現実に信用できる人間がおらんのやろな。それやからこんなことでもして自分の存在を認めてもらわんと、不安で仕方がないんや。
 これを受け取ったという子から相談来たんやけどな。「さっさと携帯持って警察に被害届け出せ」言うて終わったわ。なんやその裏サイト、ちゅーんか、そこにもいろいろ書かれたいうてたけども。そんなもんも警察の捜査が入ったら、一発やっちゅーねん。ネットカフェから書き込もうが会員から特定可能やし、防犯カメラ映像で割り出しも可能。ほとんど偽装もされとらんような発信者の身元割り出しなんか一日で出来るっちゅーねん。
 俺からすれば逆に、なんでこんなことで「何人に送らないとさらに死ね死ねメールが来る」ちゅーて悩めるのかがわからん。それ、「不幸の手紙」が名前変えただけやろ。
 それと、裏サイトとかいうのが気になるなら見なかったらええねん。なんでわざわざ自分の悪口見にいって、更に傷つくのかちっとも理解できん。
 ただ、なりすましメールに関しては誰が始めたもんやら、これは素人やないやろな。多分メールサーバーのシステムをよく知ってて、弱点に気づいた人間が始めとる。もしくは別のサービスだったのを、悪いことに転用したか、やな。これについてはいろいろ対策もとられ始めとるから、さっさと自分の携帯会社に問い合わせて、対策しとくのがええやろな。
 PCメールなら簡単にこの手の偽装は見破れるけども携帯やといまいちわからん。
 ただ言えるのは、そうやって依存症になってるやつほどこの手の悪質ないたずらに振り回されとるような気がするで。
 明日は我が身、てな。ホンマ下らんわ。つまらん自分の評判気にしとる間に、一つ二つ事件解決しとる方がマシやで、俺は。




[防犯ミニ知識]


●新生活を応援します

 4月から新しい生活の始まる方へ、今回は新生活に向けての防犯知識を提供していきます。
 まず住まいを決めたら荷物を入れる前に、一部屋最低でも2枚写真を撮っておきましょう。気の早い話ですが、そこを出る時前からあった傷なのか、入居してついた傷なのかを判断するために、入居前の写真があるととても役に立ちます。柱や壁、床などを一通り撮ってファイルにして一まとめにしておきましょう。
 入居したら、鍵は自己負担で新しいものと取り替えるか、補助錠をつけた方がいい、というのはこのメールマガジンをずっと読んでおられる皆さんならお分かりですね。「大丈夫大丈夫」などと思わずに、いざという時の砦だと思ってやっておきましょう。鍵の交換が出来ない場合は、従来の鍵にかぶせて使うタイプの補助錠が安心です。
 次に気をつけるべきなのは訪問者です。どこで調べてくるのか、というくらいとっかえひっかえ様々な業者がやってきます。もし誰かが訪ねてくる予定があったら必ず時間を決めておく、ドアの前で一旦携帯電話へかけてもらうなどして、本人確認の出来る相手以外は出ないという風にしておいた方がいいでしょう。特に、初めて一人暮らしをする人はついうっかりドアをあけてしまい、断れず商品を買わされたり契約を迫られたりするトラブルが多発しています。断る自信がなければ出ないくらいの心積もりで。
 また、在宅中にカギをかけない人もいますが、基本的に帰宅したらすぐその場で施錠をするという方が安心です。
 カーテンは夜電気をつけた時に外から透けて見えないよう、厚手のものにしましょう。どうしてもとりつけたいレースのカーテンなどがある場合、外に厚手のものをつるし、内側にそのカーテンを取り付けるようにすれば良いですね。
 学生の方が気をつけたいのは、「学生対象にアンケートをとっています」という風に、いかにもその大学の学生であるように見せかけた業者です。実際に大学のアンケートだと思って答えたら宗教の勧誘だった、架空請求詐欺に遭ったというケースもあります。簡単に答えず、「記入して大学に直接提出します」「学生ではありませんから」と断ると良いでしょう。
 一人暮らしの防犯対策情報は沢山あります。このメールマガジンバックナンバーを一通り読み返してみてくださいね。新生活を応援します。




[ほんの一口〜読者の声]

 
●検挙は逮捕とどう違うんですか?
「ニュースで、悪質な違反者を検挙とか聞きますが、普通は逮捕ですよね?何が違うのかいまいちよくわかりません。教えてください」

 広報課からお答えします。
「検挙と逮捕の違いは、逮捕が身柄拘束であるのに対し、検挙は任意の取調べである場合に多く用いられます。
 よく今の時期警察の番組を目にされるかと思いますが、「飲酒検問で検挙者××人」といったりします。警察の統計の言葉として「検挙」を用いるほか、交通違反者の場合は特に悪質な場合を除き身柄を拘束するということが殆どありませんので、検挙ということが多くなりますね。
 今回のメールマガジンのお知らせにも「検挙」という言葉を使っています。」




[トクトク裏ワザ〜肩の力を抜こうヨ]


●良いスーパーマーケットを探せ!

 こんにちは!交通課の由美ですvv初雪と桜の開花が同じ月にあるというのはなんとも不思議なものですね。スノータイヤを替えるタイミングがつかめなかったりして困ってます。
 さて今回は、新しい生活の場で、良いスーパーマーケットを見つけようというものです。安い商品が手に入れば便利だけれども、品が悪い、店員の愛想が悪い、では困りもの。どうやって選べばいいのでしょうか?
 わかりやすいのは、コーナーが清潔に保たれているかどうか。店内だけでなく入り口が綺麗であるか、トイレの清潔度も目安になります。また、買い物かごが汚れている、カートが壊れている、というのが多い店は要注意。
 商品については、チラシが張り出されている、日替わり商品がわかりやすい、珍しい食べ物については調理方法が簡単に説明されているというようなところをチェックしましょう。
 とても基本的なところですが、そういう目で見ると高くても品質に気を配っているのか、安いからそれなりなのかがわかりますヨ。
 楽しく新生活を過ごして下さいね。




[内部密告コーナー]※警察官の日常の風景を紹介するコーナーです。

 「何かあったら携帯呼び出してくれ」と、所用で出かけたSさん。
 同僚が、Sさん宛てに連絡が入ったからと携帯電話にかけたところ、Sさんの席から呼び出し音が聞こえてきた
 携帯、持って行って下さいよ。




[あとがき]

 インフルエンザのピークが今年は少しずれてちょうど今の季節だということですが、そんな時に治療薬「タミフル」の問題が浮上しています。病気を早く治したくてもその薬による危険が大きい、というのは困りものです。やはり早急に対応すべきでしょう。子供の安全は大人が守るべきですからね。また、保護者も過剰に騒ぐのではなく、正確な情報を手に入れて行動するようにしたいものです。
 それではまた。


[警視庁メールマガジン]
総編集長: 警視庁 警視総監  白馬
編集長:   警視庁 総務部    牛黒
発行: 警視庁
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