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※これら掲載の記事はすべて実際の事件・団体等に関係の無い架空の物です。
安全は正しい防犯知識を身に付けることから
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警視庁メールマガジン第151号

==警視庁メールマガジン第151号==
                                   発行日:07/04/06



目次
[〜お知らせ〜警視庁広報課より]
●使っていますか、チャイルドシート

[捜査一課業務報告  明智管理官の見た事件]
●裁判と警察

[大阪からコンニチワ〜西の探偵服部平次や]
●携帯を切らんか!

[防犯ミニ知識]
●貸します詐欺被害急増中

[ほんの一口〜読者の声]
●警察学校ってどんなところ?

[トクトク裏ワザ〜肩の力を抜こうヨ]
●フランスパンをサクサク切ろう!

[内部密告コーナー]




[〜お知らせ〜警視庁広報課より]

●使っていますか、チャイルドシート

 警察庁から、平成18年中のチャイルドシート使用と不使用の場合の死亡重傷率について発表がありました。
 平成18年中の6歳未満児の、自動車同乗中死傷事故に占めるチャイルドシート利用率は60.5%でした。チャイルドシート不使用者の死亡重傷率は使用者の2.0倍であり、チャイルドシート使用が交通事故の被害軽減に寄与しているといえます。
 また、チャイルドシートを使用している場合でも、適正に使っている場合・不適正に使っている場合を比較すると、不適正使用者の死亡重傷率は適正使用者の3.1倍でした。チャイルドシートは適正に使用することにより、効果を発揮するといえます。
 子供の安全を守れるのは大人だけです。「抱いていれば大丈夫」「泣くからチャイルドシートを使わない」という勝手な判断が取り返しのつかない事態を招きます。
 正しく使いましょう。




[捜査一課業務報告  明智管理官の見た事件]


●裁判と警察

 最近は裁判傍聴が注目されつつあるようですね。ためしに書店のウェブサイトで「裁判」と検索用語を入れてみると、ここ一月でもかなりの数の裁判関連書籍が出版されているとわかります。
 裁判が注目され始めたことの一つに、裁判員制度導入が関係しているのでしょう。いつか自分が裁判員として、被告人の刑を決める側に立つかもしれない。そんな考えから、実際の裁判はどんなものか見ておこう、となるのかも知れませんね。
 私は悪くないことだな、と思います。裁判の仕組みを学ぶとともに、大抵の人は「被告人としてあそこに立ちたくないなぁ、恥ずかしいなぁ」と思うでしょう。それが結果的に犯罪抑止にもつながるのではないか、と思うからです。もちろん大抵の人は犯罪を行おうと積極的に思わないものですが。
 この裁判傍聴は誰にでも出来ますが、当然決まりごとがいくつかあります。メモは自由ですが撮影、録音は不可。私語、飲食は厳禁、居眠りもダメなど。ま、常識的なことなんですけどね。
 私も刑事ではなく一個人として興味のある裁判に足を運んだことがあります。と言っても暇なわけではありませんから、判決が出る時だけに限られるのですが、「なるほど」と思ったものもあれば、「少し刑が軽すぎるのではないか」と思うこともありました。非常に勉強になります。
 通常警察は被疑者を逮捕し、検察に送った後その事件に関わることはありません。起訴された被告人が「取調べ中に暴行を受けた」「刑事に脅された」と言い出せば、関係者が証人として呼ばれたり、検察から話を聞かれることはありますが、大抵は送検したら終わりです。
 よく「あの事件のあいつは何年になったらしい(懲役何年の判決が降りた)」「あいつは猶予ついたらしい(執行猶予判決)」と担当したものについて会話をすることはあります。担当した事件は世間が忘れても刑事は忘れないものです。
 それだけに、再犯ということになると、「反省していないのか」と厳しい態度になるのも当然といえるでしょう。もちろん検察も同じ気持ちです。
 再犯の被告人を担当する裁判長はどう思われているのでしょうか。機会があればお聞きしたいものです。




[大阪からコンニチワ〜西の探偵服部平次や]


●携帯を切らんか!
 
 今はもう定年で引退したんやけどな、温厚で丁寧な取調べをすることで犯罪者には評判のいい(?)刑事がおったんや。仮にヤマモトさんとしとこか。
 そのヤマモトさんは絶対に相手を怒鳴りつけたり脅したりすることもなく、まあそんなもんやから若い刑事とよく組んで取り調べにあたることが多かったな。ドラマで一度は見たことあるやろ。若い刑事が怒鳴りつけるところへ老刑事が「まあまあ」といさめて話を聞き出す、っちゅーのを。あれや。
 地元でも顔を知っとるモンは多かったから、例えばそのスジのとこにヤマモトさんが聞き込みに行っても、ヤマモトさんに「ワレ何しにきよったんじゃ」というような口の利き方するもんはおらんかったな。コンビニ前でたむろしとる奴らでさえ「おっちゃん、勘弁してや」と笑いながら会話しとるんや。簡単そうに見えるけどなかなか出来んことやで。
 さて紹介が長くなってもーたけど、ある事件でたまたま俺も一緒にヤマモトさんと行動することになった。まあちょっとややこしい事件やし、プライバシーにも関わるから詳細は省略するけども、病院に入院しとるAさんに話を聞きにいく必要があった。
 このAさんというのがこれまた会うだけでもいろいろ面倒な人で、相当な神経を使う必要があった。ヤマモトさんもこの時ばかりはてこずっとったな。
 そうしてようやく会えたはいいけども、Aさんには肝心のところを飄々とかわされるし、面会終了時間は迫るしで内心俺も焦ってた。
 何とか話の切り出し口がないもんかと考えとった時に、室内に携帯電話の呼び出し音が鳴り響いた。Aさんの部下の一人が鳴らしたもんやった。
 そん時や。ヤマモトさんが突然振り返って「病院にいる時は携帯切るもんやろが!お前んとこの大将殺す気か!」ちゅーて怒鳴りつけたんやな。あれはビックリしたで。
 しばらく室内も静まりかえってな、少ししてヤマモトさんが「や、こらすまんことしたな」言うたんやけど、Aさんもそれですっかりヤマモトさんのこと見直したようやった。
 後にも先にも、あんなに怒ったヤマモトさん初めて見た。計算づくで言うたわけやないと思うけども、とっさに出たんやろな。しかも後で「あの部下を叱ったらあかんぞ」とフォローもしとったらしい。
 そんなヤマモトさんやったから、退職の日は朝からいろんなもんがあちこちから届いたらしいで。刑事なんか辞めたらただの人間やからな、退職の日にゴマすっても意味あらへん。せやからこれは本当に慕われとる証拠っちゅーことや。
 ああいう刑事、今日本にどんくらいおるんやろな。




[防犯ミニ知識]


●貸します詐欺被害急増中

 融資を申し込んだところ、「保証金が必要となります」と金の振込みを要求し、融資自体は行わないケース、貸金業者にお金を借りようと電話すると、「近くのA店B店はうちの系列なので借りて、一旦こちらに振り込んでください」と振り込まれたお金を返金しないケースなど、融資詐欺・貸します詐欺による被害が後を絶ちません。
 今回また新たな手口による被害が増加しています。
 大手銀行からメールが届き、「ご融資案内」とあるので記載されていたURLから飛んでみると、確かにその銀行のサイトだったので申込みをした…。ところがこのサイトがフィッシング詐欺であり、個人情報や借入れ情報が相手に渡ることになってしまうのです。
 こういった詐欺に騙されないようにする、一番簡単な方法は、融資や借入れがメールのやり取りで済ませられるはずがない、と知っておくことです。通常は店頭に足を運ぶ、予め本人確認を済ませておきインターネット上の口座にアクセスして手続きを行うといった、確認作業が必要となります。
 これらのフィッシング詐欺サイトは閉鎖されていないものも多く、油断は出来ません。
 もしあなたの元へ融資をうたうダイレクトメールやメールが届いた場合は、そこに書かれている連絡先やURLではなく、直接銀行に電話をして確認するようにしましょう。
 最近では手口が巧妙化しており、似せたロゴをサイトに表示していたり、紛らわしいURLを使ってすぐに分からないようにしてあります。
 また、融資において保証金を請求したり、一旦相手にお金を預けるというようなシステムはありません。融資を受ける場合は必ず本人が足を運んで確認をしましょう。

 


[ほんの一口〜読者の声]

 
●警察学校ってどんなところ?
「警察官になろうと試験勉強をしています。試験内容は大体公務員試験と同じというのは分かっていますが、仮に合格したとして警察官になるための警察学校に入ったら何を学ぶかを知りたいです」

 広報課からお答えします。
「警察学校では主に、一般教養、法学、警察実務、術科を学びます。
 警察実務は犯罪捜査や鑑識、交通に関すること、術科は柔道か剣道、拳銃射撃訓練も行われます。また逮捕術や救急法なども学びます。非常召集訓練というのがあり、就寝中に緊急放送で起こされ出勤していく内容になっています。
 山岳地域では地域にあわせて山岳訓練なども行われ、実務にそなえた様々なことをまなぶ仕組みになっています」




[トクトク裏ワザ〜肩の力を抜こうヨ]


●フランスパンをサクサク切ろう!

 こんにちは!交通課の由美ですvv桜が満開になったのはいいけど、それを見ながらわき見運転してる人!ちゃんと前を見てくださいね。
 さて今回は、一人暮らしを始めてオシャレな朝食に挑戦してる人に。フランスパンを家庭でもお店のように綺麗に切り分けよう、というワザです。
 よく切れる包丁なら問題ありませんが、使い込んでいたり、小さなナイフだったりすると意外に切りにくいフランスパン。
 そんな時は包丁をサッと火であぶってから切ってみましょう。これで切られていない食パンも綺麗に切ることが出来ます。
 ちなみに海苔巻きを綺麗に切りたい時には、包丁をちょっとぬらしてから切ってみてください。うまくいくはずです。
 自分だけが食べるものでも切り方次第で気分も違ってくるもの。
 でも作るヒマもないほど寝過ごした場合は…?うーん、目覚ましをきちんとセットしておきましょう。




[内部密告コーナー]※警察官の日常の風景を紹介するコーナーです。

 激務でしばらくの間、子供が寝入った頃に帰宅する生活をしていたKさん。この間久しぶりに早く帰宅したら、「おじさん、いつ帰るの?」と子供に聞かれたらしい。




[あとがき]

 4月に都内で雪を観察したのは19年ぶりだそうです。まさかこの時期になって雪が降るとは思ってもみず、突然の荒れ模様に立ち往生しました。こんなこともあるものですね。本当に今年は天気に振り回されます。
 そういえば暖冬のために、ウォームビズはいまいちだったと聞きますが、今年のクールビズは…?酷暑になりそうですから沢山需要があるかも知れませんね。
 それではまた。


[警視庁メールマガジン]
総編集長: 警視庁 警視総監  白馬
編集長:   警視庁 総務部    牛黒
発行: 警視庁
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