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※これら掲載の記事はすべて実際の事件・団体等に関係の無い架空の物です。
安全は正しい防犯知識を身に付けることから
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警視庁メールマガジン第152号

==警視庁メールマガジン第152号==
                                   発行日:07/04/20



目次
[〜お知らせ〜警視庁広報課より]
●行楽シーズンは危険がいっぱい

[捜査一課業務報告  明智管理官の見た事件]
●テレビに出るのは一部だけ

[大阪からコンニチワ〜西の探偵服部平次や]
●俺のメモ

[防犯ミニ知識]
●車の盗難防止、さらにもう一手間

[ほんの一口〜読者の声]
●保釈される条件は?

[トクトク裏ワザ〜肩の力を抜こうヨ]
●良いクリーニング店を選ぶには?

[内部密告コーナー]




[〜お知らせ〜警視庁広報課より]

●行楽シーズンは危険がいっぱい

 来週からはいよいよゴールデンウィークの始まり。長期休暇をとって家族旅行を立てている方、短い日程であちらこちらへ行く予定を立てている方、家でのんびり過ごす予定の方、様々でしょう。
 それと同時に、留守宅を狙った空き巣被害も多発する時期です。お出かけ前には家族としっかり戸締りを指差し確認し、楽しいゴールデンウィークを過ごしましょう。




[捜査一課業務報告  明智管理官の見た事件]


●テレビに出るのは一部だけ

 先日、あるテレビ局が昼のニュースで、捜査関係者の顔を事件の容疑者として放送してしまうというとんでもないミスをしてしまいました。夜のニュースで訂正放送を行ったということですが、それでも昼しかニュースを見ない人にとっては間違いに気がつかないままです。もしかしたらその関係者が町を歩いているだけで通報されてしまう可能性もあるわけです。
 このミスについて延々と責めるつもりはありませんが、少なくとも捜査がやりにくくなってしまうのは事実です。犯罪者は我々が思っているよりも神経質で、ニュースなどに敏感だからです。ま、現場の聞き込みをしている刑事と、テレビに映る捜査関係者は担当も違いますから致命的とまではいきませんけどね。彼の自宅周辺の人達には職業がばれてしまったことでしょう。(警察官はあまり自分から職業を言って歩くことはありません)
 警察24時などで『刑事の生活に密着』というようなコーナーがありますね。裏をばらしてしまいますと、ああいうコーナーは顔が出ても支障のない警察官が出ていることが殆どです。本物の刑事といっても捜査一課だけにいるわけではありませんからね。
 もし本当に捜査一課の刑事をテレビに出すとなると、捜査に大変な支障が出てしまいます。張り込みをしていても通行人に「あ、テレビに出ていた人だ」と見つかってしまえば捜査になりませんし、一般人を装っての情報収集も出来なくなってしまいます。通常は捜査会議の場にカメラが入ったとしても、全体にモザイクをかけて顔の判別が出来ないようになっています。
 今は随分と報道に対してフレンドリーになりましたが、それでもまだ公開できない部分は沢山あるのです。中には名簿に載っていない警察官というのも存在しています。
 警察は秘密主義ということについてよく、批判の対象になりますが、捜査のためあえて非公開とされている情報もあるということを覚えておいて下さいね。




[大阪からコンニチワ〜西の探偵服部平次や]


●俺のメモ
 
 社会人なら別やろけど、仕事以外のところで、普段から手帳持ち歩いて何かとメモしとる人はどれくらいおるかな。携帯電話のメモ帳機能とか、パソコンのカレンダー機能なら活用しているけども…という人が多かったりしてな。
 俺はいろんなサイズの手帳を活用しとる。持ち歩き用に小さいメモ帳と普通サイズの。で、家でまとめたりする時用に大判サイズの手帳。それとは別にノートもいくつか。
 持ち歩き用の小さいメモ帳は、ポケットの中で記録する時に使うものや。大体は相手の話記憶するけども、メモがあれば更に安心やろ。それで話が終わった後、普通サイズの手帳に書き写す。話を自分なりに整理しながら書いていくんや。ここで事件解決のヒントに気づいたことも沢山あんで。
 もちろん依頼人やったら目の前でメモをとることもあるけど、聞き込みに回る時は、目の前でのメモは厳禁や。相手が警戒して最低限のことしか話してくれんようになる。あくまで世間話の延長で話聞いとるようにするのが重要やで。
 このメモもな、後で分かるだろうと、単語だけ書いておいても案外わからんもんや。買い物メモやったら買う品だけでええやろけど、捜査上のメモで例えば「新聞」「証言」だけ書かれても、後で見てなんのこっちゃわからんちゅーこともあるし。かといって「Aさんが新聞を手にしていたとBさんが言っていたが、この信憑性は薄い」と文章で書くわけにもいかんやろ。こういう時は文章で説明するのは難しいけど、俺やと○にAと書いて線のばして□に新聞と書き、「B見た。あやふや」と書いておくかな。もちろんこれを書き写すときはきちんと文章にするけど。ま、言葉だけでなく図形とか記号も活用するわけや。
 家の手帳は大体事件が終わった後に日付やら天気やらと一緒にデータとして書き込むもの。ノートは新聞のスクラップ貼ったり、その時に起きとった別の事件やニュースも書き込んだり。こうしておくとな、記憶が関連づけられて、「あーあのニュースの時はこんな事件があったな」と思い出しやすくなるんや。
 今はパソコンで書いたほうが早いかもしれんけど、パソコンやと事件を並べて比較したりスクラップ記事と並べるという作業が画面の中でしかできんからな。それにデータが消えたらもうパアやし。
 探偵は情報も必要やけど、その情報も何でも抱えこめばいいというものでもあらへん。メモの習慣つけて情報の取捨選択を身につけるのもええかも知れんな。




[防犯ミニ知識]


●車の盗難防止、さらにもう一手間

 複製不可能と言われ、車種によっては盗難率が1/8に減ったという高い防犯効果を持つイモビライザー。
 この装置を搭載していたにも関わらず、車両を盗難されるケースが増えてきています。アメリカの大学研究チームは、2005年イモビライザーの解読に成功したと発表しておりまた、搭載車をレッカー車で持ち去り、イモビライザーごと交換されてしまうと何ら対策にならないのも事実です。
 車にも1つの防犯装置だけでなく「ワンドアツーロック」のように、二重の防犯措置を行うことが必要になってきているのかも知れません。少なくとも現段階で100%の防犯を誇る装置はなく、過信しすぎないことも大切です。
 例えば、車には防犯装置を搭載しているのに、車庫は簡単な門扉だけということがあります。人が近づいたら明かりがつくセンサーライト、動くものがあれば感知して録画するカメラなどを取り付けるという対策もあった方がいいでしょう。
 車に対しては振動を感知して警告音が鳴り響くセンサーや、シフトロックを組み合わせて設置しておくのはどうでしょうか。
 また、車両盗難というと夜中忍び込んで持ち去られる、というイメージばかりありますが、コンビニなどでエンジンをかけたまま駐車して買い物をしている間に、車を持ち去られたというケースも減っていません。子供さんを車内に残しているからという場合でも、犯人が子供に気づかず一緒に連れ去ってしまったケースもあります。
 行楽地では沢山の車が駐車されているため、常に人がウロウロしています。その中に、駐車した車を探しているフリをしながらロックされていない車、金品を乗せている車を探している車上狙いも紛れ込んでいます。
 行楽地へ出かける前にしっかり防犯対策を行いましょう。安心して楽しい時間を過ごせる方が良いですね。

 


[ほんの一口〜読者の声]

 
●保釈される条件は?
「テレビで、逮捕された人が保釈金を払って保釈されたという報道があります。全員ではなさそうですが、何かあれは条件があるのですか」

 広報課からお答えします。
「法律的には保釈請求を受けた時、裁判所は原則として被告人を保釈しなければならないとされています。しかし例外があり、いくつかの条件に当てはまる場合は、請求を退けることが出来るとされています。
 例えば、殺人や強盗のような重い犯罪の被告人である場合、重い前科がある場合、証拠隠滅や被害者への報復の可能性が大きな時、住所氏名が不明である場合となります。
 保釈請求を受けた時に裁判所は検察官から意見を聞き、こういったことがないかを慎重に確認して保釈を許可するかどうかを決定します。
 そのため被告人が「自分は大丈夫」と思っていても、裁判官が「この被告人は逃亡の恐れがある」など判断すると保釈されないケースがあります。
 また、保釈金は裁判所が決定しますが、これが払えずに保釈を認められないという場合もあります。」




[トクトク裏ワザ〜肩の力を抜こうヨ]


●良いクリーニング店を選ぶには?

 こんにちは!交通課の由美ですvv暖かくなったかと思えば急に冷え込んだりして、通勤時の服選びも結構大変。天気の気まぐれだけはどうにもできませんね!
 さて今回は急に必要になることもある礼服やスーツ、ドレス。そのクリーニングに出すお店をどうやって選ぶかというものです。
 実際に出してみなくても見分ける方法はいくつかあります。
 まずは外観。お店全体に掃除が行き届いているか、整理整頓はきちんとされているか。表の看板、ガラス窓は汚れていないかどうかなど。
 次にカウンターや出入り口などを見ます。お客から預かった服がいい加減に詰め込まれていないか、積み上げられていないかなどを確認しましょう。
 お店の人の対応も重要なポイント。対応がぞんざいだったり、1着だけ出した場合に嫌な顔を露骨にしないかどうか。そして出した服の汚れなどについてきちんと説明をしてくれるかどうかはしっかりチェックです。「やってみないとわからない」という風なあいまいな受け答えをするところはダメですし、仕上がり日時が答えられないようなところもダメ。
 トラブルを避けるため、事前に服の様子を写真で残しておき、店頭でもボタンやほつれなどについて確認しておくといいでしょう。クリーニングに出して返って来たらボタンがなくなっていた、へんなシミがついていたというトラブルは頻繁に起こっています。
 高価だけれど技術は抜群とか、安くてまあそこそこという風に、服によって店を使い分けるのもいい手です。
 なおSマーク(全国生活衛生営業指導センター所属)、LDマーク(全国クリーニング生活衛生同業組合連合会)も良いお店を見分ける基準になります。
 万が一トラブルが起きて解決出来ない場合は国民生活センターか全国の消費生活センターへご相談を。




[内部密告コーナー]※警察官の日常の風景を紹介するコーナーです。

 飲酒運転をしてはいけないからと、花見会場に徒歩で行ったTさん。
 結局お酒は飲まなかったが、徒歩で来ていたのを忘れ「俺の車がない!」と一時間周囲を巻き込んで大騒ぎしたらしい。




[あとがき]

 アメリカ、長崎と立て続けに最悪な事件のニュースが飛び込んできました。自分の勝手な主張のために殺人を犯すことは絶対にあってはならないことです。
 特に長崎の事件においては、自分の意見が聞き入れられなかったから殺すという非常に短絡的なものであり、行政弾圧として到底許せるものではありません。
 二度とこのような悲惨な事件が起きないことを、取り締まる側の人間として強く願います。
 それではまた。

[警視庁メールマガジン]
総編集長: 警視庁 警視総監  白馬
編集長:   警視庁 総務部    牛黒
発行: 警視庁
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