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※これら掲載の記事はすべて実際の事件・団体等に関係の無い架空の物です。
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警視庁メールマガジン第153号

==警視庁メールマガジン第153号==
                                   発行日:07/05/04



目次
[〜お知らせ〜警視庁広報課より]
●捜査特別報奨金制度(公的懸賞金制度)の実施
●春の全国交通安全運動実施

[捜査一課業務報告  明智管理官の見た事件]
●アメリカ社会と銃規制

[大阪からコンニチワ〜西の探偵服部平次や]
●不在にしていた時間

[防犯ミニ知識]
●水難事故防止の対策を知ろう1

[ほんの一口〜読者の声]
●鳥のフンで困っているが…

[トクトク裏ワザ〜肩の力を抜こうヨ]
●お風呂のカビ、増やしません!

[内部密告コーナー]




[〜お知らせ〜警視庁広報課より]

●捜査特別報奨金制度(公的懸賞金制度)の実施

 今月に入ってからあちらこちらのニュースで取り上げられているため、既にご存知の方もおられるでしょう。
 今月、5月1日、捜査特別報奨金制度にともなう公告が実施されました。
 対象事件に関する被疑者の検挙又は事件の解決に結び付く情報を募集します。どんな小さな情報でも構いません。最寄の方は該当の警察までご一報ください。
 詳しくは警察庁のHPをご覧下さい。
 【第1回公告の対象事件】
 http://www.npa.go.jp/reward/index.html

●春の全国交通安全運動実施

 5月11日(金)から20日(日)まで春の全国交通安全運動を実施します。
 今期分の重点は
 ・飲酒運転の根絶
 ・自転車の安全利用の推進
 ・後部座席を含むシートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底
 となっています。
 後部座席のシートベルト着用は、未着用と比べて死亡率も低く、法改正においても着目されています。
 出かけることも多いこの時期に、1件でも多く交通事故を減らせるよう、交通安全運動にご理解とご協力をお願い致します。




[捜査一課業務報告  明智管理官の見た事件]


●アメリカ社会と銃規制

 「アメリカで起きた事件は5年後日本でも起きる」、これはある刑事の言葉ですが、最近では5年と言わず殆どタイムラグがないといってもいいでしょう。
 4月16日、バージニア州で発生した銃乱射事件は、史上最悪の事件として記録を塗り替えることになりました。ただ、大きく報道されてはいませんが、銃乱射自体は頻繁に発生しており、銃社会の弊害ともいえます。
 同じ銃社会であり、アメリカよりも高い銃所持率を誇るカナダでは、銃による殺人事件はアメリカの1/50です。もちろん単純比較するわけにはいきませんが、それでもこの数字はいかにアメリカでの銃の犠牲者が多いかが分かるでしょう。
 アメリカで銃規制を望む声が多いのも事実です。1992年に発生した日本人留学生射殺事件の後では、銃を任意提出した人に、銃とひきかえに数ドルを渡すという試みがなされたり、提出した銃で作ったオブジェが公開されたりなど様々な呼びかけが行われました。しかしそれは一部に留まっただけで、アメリカ全体としては依然「銃社会」のままです。
 これはアメリカの歴史に由来しています。皆さんが学校で学ばれたように、アメリカはもともと開拓して作られた国です。そのため「自分の身は自分で守る」という精神が深く根付いており、憲法でもこのように定められています。
「A well regulated Militia, being necessary to the security of a free State, the right of the people to keep and bear Arms, shall not be infringed.」(アメリカ憲法修正第2条)
 簡単な英語ですので分かるかと思いますが、市民が武器を持つ権利を政府が侵害してはならないというものです。
 ところが、よく誤解されがちなのですが、この条文は防衛としての武器を持つ権利であり、手放しで武器を持つ権利を保障しているわけではありません。
 この解釈の仕方としては、私個人の見解で言えば、あくまでも政府や州といったような権力の干渉から守るためではないかと思うのですが。ま、ともあれ、この憲法を盾に「銃を自由に持つ権利」というのは少し違うでしょう。
 ですから厳密にはアメリカの憲法は、一般市民の銃所持を認めていないということになるのかも知れません。
 この結論は規制派も賛成派も法廷闘争をよしとしていないので、当分出ることはないでしょうね。
 今も尚この憲法の解釈については様々な議論がなされています。この憲法が定められた当時、「Militia(民兵)」と「people(人々)」がイコールとして扱われてしまったこともあり、民兵が既に必要なくなった今、後半部分においての個人が銃を保持・携行する権利とは直接結びつかないという意見が多くなっています。
 少し難しかったかも知れませんが、「アメリカ憲法で銃所持を正式に認めている」とは単純には言えない、ということを覚えておいて下さい。




[大阪からコンニチワ〜西の探偵服部平次や]


●不在にしていた時間
 
 これは事件というほどの話でもないんやけど、ちょっとした会話から相手のウソを見抜いたという話や。こういうのは探偵の得意とするところやな。
 最近付き合っとる彼氏の様子がおかしいと、俺と同じような年代のねーちゃんが相談に来た。二人でおる時携帯の着信があって、少し離れてコソコソ会話しとるとか。届いたメールがどうも相手を間違えたっぽい内容だったとか。つまりは浮気を疑っとるっちゅーことやろ。
 ただ、正面から言うたところで認めるどころかとぼけられてしまい、やろし、本当に浮気しているのならもう愛想も尽きたから別れると息巻いとるし、やる前から結果がわかってるような依頼やったけどもな。
 例えば別の女とおるところを写真で撮るのは簡単やけども、大人と違って学生だから、帰り道一緒に帰っているからといって浮気になるとも限らんし、ましてやメール交換したら浮気というわけでもない。この辺りが難しいところやな。
 それで俺は会話でひっかける作戦に出たんや。
 計画としては単純なもので、俺が彼氏の行動を確認しておき、明らかに不在だった時間を調べて後でこの依頼者のねーちゃんが電話して、その不在の時間を話題にするっちゅーもんや。
 再現するとこうなる。
 その日彼氏は、依頼者には親に言われて家にいないといけない、と嘘をついておき、別の女の子とデートしとった。朝の10時から夕方6時までと、これは俺がしっかり尾行して確認した。
 さて帰宅したのを確認して依頼者にはわざと彼氏の自宅に電話を入れてもらう。もちろん帰宅から遡って2時間の時点から、何度か彼氏の携帯電話に電話して着信記録を残しておいた上でな。(デート中やからか彼氏は電話に出なかった)
 こっからが本番。依頼者は「2時間くらい前から電話かけてたけど出なかったね。何してたの?あ、テレビ見てて気がつかなかった?」と言う。そこで彼氏が答えたのは「いや、コンビニに行ってた」。
 これで彼氏が依頼者に本当のことを言う気はないということがハッキリわかった。で、まあ後日依頼者の方から別れを切り出した(っちゅーかたたきつけたらしい…)。
 説明すると、この会話に引っ掛けがあるんやな。まず依頼者は電話に出なかった理由として、テレビを見ていたかとわざと聞いたわけや。彼氏は家にいたことになっているからそう言えばよかったものを、「あ、テレビと答えたら何の番組見ていたか突っ込まれるな」と思い、とっさにコンビニと答えた。ところが日曜日の真昼間コンビニに意味なく2時間もおるなんて、普通はありえん。せやから「おかしい」ということになる。で、本当のことを言う気はないと判断したわけ。
 中には「コンビニに数時間いる」というつわものもおるやろけど、それは少数派だから言い訳を覆すだけの理由にはならへんのやな。それからこの彼氏の場合、携帯電話を持ってでないことはありえへんらしいから、仮にコンビニにいたとして、着信に気づかないことはないわな。
 これが、会話に仕掛けたひっかけ。
 まあこれだけうまくやるのは難しいかも知れんけど、覚えておいて使うと便利かもしれんで。




[防犯ミニ知識]


●水難事故防止の対策を知ろう1

 少しずつ日差しが暑い季節になってきました。この頃から海や川での水遊び、レジャーも増えてきます。しかし同時に水難事故も発生します。今回は2回にわたり、川・海で注意することをお話していきたいと思います。お出かけの予定がある方はしっかり目を通してください。
 今回は川での注意事項です。
 まず大前提として、子供たちだけで絶対に遊びに行かないこと。キャンプなどで来ている場合、大人たちはおしゃべりに夢中、子供たちは川で遊んでいて、気がついたらおぼれていた…という事故がよく発生します。すぐそこで遊んでいるといっても何が起きるかわかりません。目を離さないで下さい。
 また、川で遊ぶ際には、川の特徴を知っておくことも大切です。遊泳用に整備されているような海と違い、川は水面が穏やかに見えても水中では複雑な流れがあります。川底も平らではなく、突然深くなっていたりする場所もあります。
 浅いと思って真ん中の方へ歩いていくと、突然深みに足を取られて転び、おぼれることがあるのはこのためです。安全だと確認できる場所以外では遊ばない、危険な箇所に行こうとしたら他の子供でも叱る、という風に大人が協力しあって下さい。
 次に、天候、放水にも注意が必要です。ダムの放水を知らせるサイレン、放送があったのに避難せずそこに留まった結果、増水した川の流れで中州に取り残され、救助隊が出動したケースもあります。こういうことになると大変な迷惑になってしまいます。また、雨が降ると言われているのに川の近くにテントを張り、同じように救助されたケースもありました。
 キャンプなどで川に行く場合、こまめに天候のチェックが必要です。特に植物が生えていないような場所は、よく増水していることが考えられます。そのような場所にテントを張ると大変危険です。
 さて、最後に。これは海でもいえることですが、大人でも酔っ払って泳いだ結果おぼれるという事故も増えています。守るべき子供の前で、自らがこんな危険なことをしないようにしましょう。

 


[ほんの一口〜読者の声]

 
●鳥のフンで困っているが…
「ベランダにハトがフンをよくするので困っています。罠を仕掛けて退治しようかと思ったら、友達に「それは違法になるからしてはいけない」と言われました。そうなんですか?」

 広報課からお答えします。
「ハトの捕獲は「鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律」によって禁止されています。無許可で捕まえたりすると、捕まえた人間の方が違法行為をしたことになってしまいます。フン害で困っている場合は市町村長の認可を受けたのちに、狩猟免許を持っている人に依頼し駆除してもらう必要があります。また、駆除だげなく寄せ付けないようにすることも大切ですので、そういった対策もあわせて行って下さい。」




[トクトク裏ワザ〜肩の力を抜こうヨ]


●お風呂のカビ、増やしません!

 こんにちは!交通課の由美ですvvゴールデンウィーク真っ只中です。私は友達と一緒にケーキのおいしいお店に行く予定!どれにしようか今から迷ってます。
 さてこの時期段々と増えてくるのがお風呂などのカビ。ふと気がつくと一気に増えていたりするこのカビを効率的に取り除く方法があるのです。
 それはズバリ、3日に1度の拭き掃除。
 カビは4日目から急速に成長することが知られており、逆に言えば3日目までは容易に取り除きやすいということ。
 お風呂に入った後は2時間ほど換気扇を回しておき、翌日の日中に水気が残っているところだけ丁寧に拭いておけばこれでOK。旅行から帰ってきたらお風呂がカビだらけ!なんて事態は防げます。
 ちなみにタイルの目地の中や、ゴムパッキンの奥まで浸透してしまったカビは、カビ取り剤でも除去できないとのこと。生やさない工夫が必要みたいです。




[内部密告コーナー]※警察官の日常の風景を紹介するコーナーです。

 いかつい顔とごつい顔つきで、その道の人間にも一目置かれるK刑事が、旅行に行ってきたといってひこにゃん携帯ストラップを携帯につけていた。




[あとがき]

 今年は比較的まとまった連休ということもあり、高速道路の渋滞もすごいですね。それとあわせて各地で事故のニュースも入っています。
 出かける際には交通情報を活用し、安全運転に努めて下さい。また、出来るだけ後部座席でもシートベルトを着用しましょう。家に帰りつくまでが旅行です。良い休日をお過ごしください。
 それではまた。

[警視庁メールマガジン]
総編集長: 警視庁 警視総監  白馬
編集長:   警視庁 総務部    牛黒
発行: 警視庁
転載を希望する場合はご連絡下さい。


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