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警視庁メールマガジン第156号 |
==警視庁メールマガジン第156号==
発行日:07/06/15
目次 [〜お知らせ〜警視庁広報課より] ●振り込め詐欺の電話番号を公表しています [捜査一課業務報告 明智管理官の見た事件] ●何かが起きる「かもしれない」 [大阪からコンニチワ〜西の探偵服部平次や] ●やるでばーちゃん! [防犯ミニ知識] ●自動車運転過失致死傷罪が施行されました [ほんの一口〜読者の声] ●変なハガキが届きました [トクトク裏ワザ〜肩の力を抜こうヨ] ●食中毒を防ごう! [内部密告コーナー] |
[〜お知らせ〜警視庁広報課より] ●振り込め詐欺の電話番号を公表しています 未だ横行し続ける振り込め詐欺ですが、警察庁ではこれまでに明らかになった振り込め詐欺の電話番号をすべて公開しています。 常に最新の情報をお届けできるよう定期的に更新を行っております。もし不審な電話がかかってきた場合は、警察庁のサイトからブラウザの検索機能にて番号を検索してみて下さい。 また、掲載されている以外の番号が安全というわけではありません。おかしいなと思ったらお金を振り込む前に最寄の警察へご相談ください。 |
[捜査一課業務報告 明智管理官の見た事件] ●何かが起きる「かもしれない」 少し前担当した事件でのことです。 住宅街で連続して発生した強盗事件を担当していたのですが、ある方の協力によって事件が迅速に解決したということがありました。 その方は別に特別な力を持っているというわけでもなく、権力があるというわけでもなく、どこにでもいる普通の主婦の方です。その人が何故事件解決に役立ったか。 それは1冊のメモ帳でした。 例えば近くのお店で、駐車場があるのに入れず横付けにして停車している、空き地へ勝手に駐車して長い間停めている、一晩中路上駐車しているというような不審車両があると必ず詳細な特徴をナンバーとともに記録しておくのだそうです。 こう聞くと、まるでその方があちらこちら覗き見をしているような印象を受けるかも知れませんが、そうではなく、あくまでも日常生活の中で「不自然だな」と思ったもののみ記録されていたといいますから大したものです。 強盗事件が解決したのもある日の記録からでした。普通なら社名入りの車は書き留めておかないものだそうですが、強盗犯が下見に使ったという車がバッチリその方のメモ帳に記録されていたことからすぐに張り込みがなされ、めでたく逮捕に至ったというわけです。 成る程、社名入りの車というのはセールスを行っている可能性もありますから、長時間停車していてもあまり人は警戒しないものです。ところがこの方は「怪しい」と見抜きました。 さて強盗犯はどんな車を下見に使ったのでしょうか? 彼女の言葉を下記にそのまま再現します。 「だって…あの車、××葬儀社と書いてあったんですよ。そんな車が何度も何度も来てるなんておかしいですし、第一お葬式の後の事後処理なら、「葬儀」なんて社名を入れた車で来ないものでしょ?周囲から嫌がられますもの。だからこれは、そういう事情を知らない人が用意したものじゃないかって思ったんですよ。冠婚葬祭で近所付き合いしてますし、主婦ならこれくらいのことわかります」 ぜひとも捜査一課へお越しいただきたいものです。 |
[大阪からコンニチワ〜西の探偵服部平次や] ●やるでばーちゃん! 相変わらず振り込め詐欺がまだ流行っとんのやな。これだけ広まってもまだ騙される人て、どういう理由で騙されるのか逆に不思議なんやけどな。 さて探偵というてもホンマ下は俺みたいな学生から、上は高齢者まで沢山いるけど、中にはミス・マープルみたいな人もおるんやで。 ばーちゃんというと怒られるから、ここは名前を借りてミス・マープルとしとこか。 そのミス・マープルに電話がかかってきたことがあったんやな。 「もしもし、俺だよ俺!おばあちゃん!」てな。 世の中の情報に聡いミス・マープル、すぐにこれはオレオレ詐欺(当時の名称)だとピンと来た。そこで耳が遠いフリをして「は?おれださん?どちらのおれださん?」と尋ねたわけや。向こうも「だから俺だって!わかんねーの!?」と、どうにか孫の名前を言わせようと食い下がったらしいんやけどな。あかんで。百戦錬磨の探偵に勝てる、思てんのか。ミス・マープルはどこまでも「そんなこと言われても、この年になると人付き合いも多いからわからない。どなた?」とすっとぼけた。 そうして相手はこらダメやと思ったんやろな。「もういいです」と切ったらしい。 ところがこれには後日談がある。 どうにかして騙してやろうと思ったのか、また電話かけてきよってん、詐欺師が。 「警察のものですが、そちらのご家族の方が事故を起こされまして…。示談金が必要になります」てな。 これまたピンときたミス・マープルは、「あらあらそれは大変。私は足が悪くてそちらには行けないから、知り合いの警察官に持って行ってもらいますからね。事故現場はどちらかしら?」と返した。すると警察官であるはずの相手はひるんで「いや、口座に振り込んでもらえれば…」と言うたらしい。そこでミス・マープルは「県警の口座に振り込めばいいかしら?県警なら知ってますよ。主人が勤めてますから。本当に我侭な本部長でいつも苦労されてるでしょ」。その瞬間電話は切れて、二度とかかってこなかった、ちゅー話や。 電話かけるにしても、相手が警察の身内かそうでないかくらいは調べといた方がええで。 ちなみにミス・マープルは今でも現役バリバリの探偵や。ちょくちょく地元の事件を解決しとるらしいで。ホンマ、ああいうところは見習いたいわ。 |
[防犯ミニ知識] ●自動車運転過失致死傷罪が施行されました 今月に入ってから何度となく報道で取り上げられた言葉、「自動車運転過失致死傷罪」。早速ネットで検索してみた方もおられるのではないでしょうか? 度重なる飲酒運転による死傷事故が相次ぎ、危険運転致死傷罪が2001年12月に施行されました。ところがこの罪は飲酒や薬物の影響で「正常な運転が困難な状態」にあったことや、その他交通のルールを意図的に無視したりしたことが立証されなければ適用されないという欠点があり、ひき逃げを行って後日出頭した場合など飲酒の事実を確認するのが難しいとされてきました。そのためはるかに罪の軽い「業務上過失致死傷罪」が適用され、いわゆる「逃げ得」になってしまう問題点が指摘されていました。 そこで今月12日から新たに施行されたのがこの「自動車運転過失致死傷罪」です。従来の「業務上過失致死傷罪」と大きく異なる点は刑罰の最高刑が引き上げられた点にあります。これまで最高5年だった懲役が7年に引き上げられます。 また、あわせて飲酒運転をより厳しく処罰する道路交通法改正案も今国会で成立する予定であり、酒酔い運転の最高刑を現在の懲役3年から5年に、酒気帯び運転を懲役1年から3年に引き上げる見込みとなっています。 例え飲酒運転でその場から逃げて後日出頭しても、これからは「逃げ得」にはなりません。 「これくらいなら酔ったうちに入らない」「自分では大丈夫だと思っていた」、事故を起こしてからこんな言い訳をしても意味がありません。 飲酒運転は被害者はもちろん、あなたの家族の人生も奪います。 |
[ほんの一口〜読者の声] ●変なハガキが届きました 「架空請求のいろいろな手口が問題になっていますが先日、「あなたに対して裁判を起こした。出頭がなければ強制執行になる。」というような文面のハガキが届きました。期日までに連絡すれば訴状を取り下げると書いてありましたが届いた時点で過ぎていました。これは本当にほっといても大丈夫でしょうか?」 広報課からお答えします。 「同じようなハガキが届いたことが、全国あちらこちらから報告されています。期日が過ぎていることによって慌てさせ、電話をかけさせる手口ですから相手にしないようにしましょう。もっともらしく、国から認可された法人であるかのようにかかれていますが、存在しない架空の団体です。 どうしても心配な場合は最寄の消費生活センターや警察署へご相談下さい。くれぐれも記載されている連絡先へ電話したりされないようにして下さい」 |
[トクトク裏ワザ〜肩の力を抜こうヨ] ●食中毒を防ごう! こんにちは!交通課の由美ですvv梅雨入りしましたねー。レインコートを買ったけど、汚れるのがもったいなくてまだ着てません! 今回はこの時期発生が増える食中毒を家庭から防ごうというもの。簡単ですのでぜひ実践して下さいね。 よく食中毒を防ぐには使い終わった調理器具を十分殺菌すること、と言われています。これももちろんウソではないのですが、少しでも食中毒菌が残っていると、時間の経過とともに爆発的に増えてしまい、結局食中毒を起こしてしまいます。 なので一番良い方法は、調理の前にグラグラ煮立てたお湯をまな板や包丁にかけ、殺菌すること。83℃以上の熱湯で簡単にかつ確実に除菌できるわけです。 様々な除菌グッズが出ていますが、高価なそれらを購入するよりも、調理前のひと手間。これだけで食中毒を防げるわけです。 ただ熱湯をかけると変形する、プラスチックのまな板などは取扱いに十分注意して下さいネ! |
[内部密告コーナー]※警察官の日常の風景を紹介するコーナーです。 子供さんに「最近はmixiというものが流行っている」と聞いてきたD係長。自分もさっそく始めようと、「ミキシってどこで売ってるんだ?」と聞いてきた。 |
[あとがき] 紫陽花が鮮やかに色をつける季節となりました。梅雨に入ったとはいうものの、今年はラニーニャ現象のために早く明ける傾向にあり、夏も猛暑になるとか。だらしない格好をしていられない立場としては、なかなかつらい季節になりそうです。警察官のクールビズスタイルというものも登場しませんかね。 それではまた。 [警視庁メールマガジン] 総編集長: 警視庁 警視総監 白馬 編集長: 警視庁 総務部 牛黒 発行: 警視庁 転載を希望する場合はご連絡下さい。 |
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