多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ警視庁メールマガジン目次→警視庁メールマガジン


※これら掲載の記事はすべて実際の事件・団体等に関係の無い架空の物です。
安全は正しい防犯知識を身に付けることから
メールマガジンに戻る][ご意見募集][トップページ

警視庁メールマガジン第161号

==警視庁メールマガジン第161号==
                                   発行日:07/08/24



目次
[〜お知らせ〜警視庁広報課より]
●少年相談所開設のお知らせ

[捜査一課業務報告  明智管理官の見た事件]
●地検の誇り

[大阪からコンニチワ〜西の探偵服部平次や]
●証言は正直に

[防犯ミニ知識]
●緊急地震速報の情報提供が開始となります

[ほんの一口〜読者の声]
●Nシステムって何ですか?

[トクトク裏ワザ〜肩の力を抜こうヨ]
●お弁当の梅干しはご飯にまぶす!

[内部密告コーナー]




[〜お知らせ〜警視庁広報課より]

●少年相談所開設のお知らせ

 警視庁では9月16日(日)から9月18日(火)までの3日間(各日とも午前10時〜午後5時)、少年相談所を開設致します。場所は東急百貨店 渋谷駅東横店 東館5階 特別サロンです。
 お子さんに関する相談全般をお受け致します。無断外泊を繰り返す、出会い系サイトを利用している、お小遣いでは買えない品物を持っているなど、何でもご相談ください。秘密厳守です。
 お問い合わせは、警視庁 少年育成課 少年相談室(03-3580-4970)まで。


 


[捜査一課業務報告  明智管理官の見た事件]


●地検の誇り

 夏休みでテレビを見る機会が増えた、という学生の方から「検察というのは、警察から送られてきた犯人を調べるだけの機関なのですか?」と質問がありました。
 確かに殺人事件や強盗、窃盗など日常の事件報道を見ていれば、「何々を書類送検した」「身柄を送検した」という風に、検察は警察からの仕事を引き継ぐというように見えますね。
 確かに検察の仕事でこういった被疑者の起訴立件を受け持つ比重は大きいのですが、もちろんそれだけではありません。
 昨年2006年1月、ライブドア事件を思い出してみて下さい。あの時に動いたのは警察ではなく検察(東京地方検察庁特別捜査部)でした。過去の大きな事件で言えば、ロッキード事件で田中角栄元総理を逮捕し、世間から喝采を浴びています。
 これを見ると、「何だ、検察も犯人を逮捕できるなら、警察と同じように捜査すればいいじゃないか」と思われるかも知れませんね。けれども検察にはすべての事件について捜査する、第一捜査権というものがないのです。
 では地検特捜部が直接動くというのはどのような事件でしょうか。
 実は検察法第6条においては、「検察官はいかなる犯罪についても捜査することが出来る」と規定されています。これを根拠とし、警察では例えば専門知識が足りなくて捜査が難しい、国税庁の手に余る大規模な脱税事件(脱税で逮捕されるというのは大抵検察によるものです)を捜査し、場合によっては逮捕を行っています。つまり、政治や経済など、特定の被害者がいるというよりも、国民全体が被害者たりうるような事件に乗り出してくるといってもいいかもしれませんね。
 また、政治や経済に大きく影響するような事件の場合、証拠の隠滅があったり、裏からの圧力がかかることも多く、これをものともしないのが、「特捜部」というわけです。(東京、大阪、名古屋の三地検だけに設置されています)
 記者会見などで検察のトップが「巨悪は眠らせない」と言っているのは、決して誇張でもなんでもなく、断固として戦うという、決意と誇りの表れなのです。




[大阪からコンニチワ〜西の探偵服部平次や]


●証言は正直に
 
 自分の知り合いが何か事件やらかして、警察が聞き込みにきたとする。そうすると、興奮してペラペラしゃべるか、それとも「あまり詳しくないから知らない」と答えるか、皆はどっちや?
 イメージとしては、前者が多いように思われるかも知れんけど、例えば起こした事件が殺人や強盗ということになると、係わり合いを恐れて殆ど答えないのが現実。かなり親しい友人などでも「最近は連絡を取っていないので知らない」と言ってきたりする。確かに警察が頻繁にやってくるのは近所にも受けがよくないしな。
 ただ、これで警察が素直に帰っていって「やれやれ良かった」と思っていると、それから一週間くらいしてまた警察が「すみませんがもう一度話を」と来ることがある。しかも今度はのらりくらりなかなか帰らん。場合によっては「ちょっと署まで」と誘ってくる。
 こんな経験をした人は少ないと思うけど、どうして一度目と二度目の態度が違うかということについて今回は話をするな。
 例えば社会人のAが殺人事件を起こしたとする。警察はまず周辺の人間関係から調べていって、その後は外に向かって聞き込みを広げていく。どう言ったらええかな、家族、会社にあらかた聞き込みしたら、今度はAがやっていた仕事の取引先とか、立ち寄る店とか。
 その中でBという、Aとは学生時代からの友人、という立場の人に聞き込みをして、Bは係わり合いを嫌がって「そんなに親しくないので知らない」と答えたと仮定する。その後警察は他の元クラスメイト等にも聞き込みをし、この時に「Bはこう言ってるけど本当ですかね」と聞く。親しくないのが本当なら肯定の答えが返って来るし、Bがその場しのぎのウソをついていたならば「いや、学校卒業してからも連絡とってるはずですよ」という証言があったりもする。そうなると警察は「何故ウソをついたか、何か庇っていることがあるのではないか」という疑いを持つわけや。
 こうなると面倒くさいことになる。あれこれ聞き出すまで警察が熱心にご訪問ということもある。
 せやから、警察を適当にあしらおうなんて思わんことやな。




[防犯ミニ知識]


●緊急地震速報の情報提供が開始となります

 10月1日から、緊急地震速報が一般へ情報提供開始となります。
 一般的な情報入手方法については、
・NHKのテレビ・ラジオによる放送
・防災行政無線による放送
・携帯電話による受信(すべての携帯電話会社が実施するわけではありません)
・施設の館内放送等
 これらで行う予定です。

 では実際に、これらの情報を見聞きした時はどうすればいいのでしょうか?
 気象庁では心得として、「周囲の状況に応じてあわてずに、まずは身の安全を確保する」と定めています。
 例えば、家の中にいる時は、頭を保護し、テーブルの下に隠れる、人の大勢いる施設では係員の指示に従い、慌てて飛び出さない。屋外では、崩れてくるブロック塀などに気をつける、車は慌ててブレーキを踏まず、ハザードをつけて静かに停止する。鉄道やバスに乗車中はしっかりと手すりやつり革につかまる、エレベータは速やかに最寄の階で降りる。
 これらはすべて、地震が発生した時に取る行動と同じです。発生する前に取るか発生してから取るかの違いですので、落ち着いて行動してください。

 気象庁で詳しい情報を得ることが出来ます。
 気象庁  http://www.jma.go.jp/jma/index.html

 また最近、「緊急地震速報」の受信装置を家庭に設置するのが義務であるかのように装い、お金を騙し取ろうとする事件が各地で発生しています。
 これらは行政では義務化しておらず、斡旋するようなこともありません。ご注意下さい。




[ほんの一口〜読者の声]

 
●Nシステムって何ですか?
「オービスというのは、速度違反の取締りだと知っていますが、あちこちで聞くNシステムというのは一体どんなシステムなのでしょうか?何か取り締まっているのでしょうか?」

 広報課からお答えします。
「Nシステムというのは、走行中の自動車のナンバーを自動的に読み取り、手配車両のナンバーと照合するものです。(NはNumberの頭文字から)
 例えば被疑者が車で逃走したというような場合、緊急配備で検問を行ったりしますが、関係ない車両も多く止められ、非効率であると同時に渋滞も発生します。
 それを解消し、効率的に逃げた車の行方を追えるのがこのシステムです。
 盗難車、犯罪に関わったとみられる車両、逃走車などのナンバーを照会センターへ登録し、チェックを行います。
 手配車両がシステムのカメラに映るとすぐに通報が入り、すぐに現場へ急行することが出来ます。
 以前殺人事件においても、犯人が被害者の遺体を捨てに行くときにこのシステムに映っていたことがわかり、行動の裏付けになったことがあります。
 速度を守って走っていても、そこを通過すれば自動的に記録されますが、もちろん、関係のない車両について情報を公開するようなことはありませんから、安心して下さい。」




[トクトク裏ワザ〜肩の力を抜こうヨ]


●お弁当の梅干しはご飯にまぶす!

 こんにちは!交通課の由美ですvvまだまだ日差しがきつくて、エアコンが欠かせませんね。けれどもむやみにかけるのではなく除湿を使ったり、設定温度を上げるなど節約しましょう。節電にご協力を!
 さて今回は、まだまだ残暑が続く中、少しでも食中毒を減らすお弁当のお話です。
 ごはんに梅干を入れておくとクエン酸の働きで長持ちする、というのは昔から知られていますが、今の時期のような、痛みが早い季節においては、梅干をポンと入れるのではなく、一旦ほぐしてごはん全体にまぜてしまいましょう。その方がクエン酸が全体にいきわたり、腐りにくくなります。梅干が食べられない、嫌いという人にはあまり仕えませんが、痛みを防ぐにはもってこいです。
 また、おにぎりの場合、竹の皮に包むと腐りにくくなります。ラップやアルミホイルは逆に蒸れてしまい、細菌が増えやすくなります。昔の人は竹の皮に包んでおにぎりなどを持ち歩いたものですが、先人の知恵もバカになりません。




[内部密告コーナー]※警察官の日常の風景を紹介するコーナーです。

 ボトルシップに興味を持ち始めたSさん。
 キットを買ってきて組み立てようと休日に挑戦したのはいいが、うっかり船をボトルの外で組み立ててしまい、結局単なる船の模型になってしまった。




[あとがき]

 長時間駐車していた車に乗り込むとき、ついエアコンを強に入れてかけてしまいがちですが、しばらくは窓を全開にして熱い空気を逃し、それからエアコンを入れたほうが経済的だそうです。なるほど、高くなるガソリンの節約にもなりますね。経済的な走り方だけでなく、エアコンのちょっとしたことにも気を遣うとよさそうです。
 それではまた。

[警視庁メールマガジン]
総編集長: 警視庁 警視総監  白馬
編集長:   警視庁 総務部    牛黒
発行: 警視庁
転載を希望する場合はご連絡下さい。


バックナンバー ご意見募集 トップページ

※これら掲載の記事はすべて実際の事件・団体等に関係の無い架空の物です。