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※これら掲載の記事はすべて実際の事件・団体等に関係の無い架空の物です。
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警視庁メールマガジン第163号

==警視庁メールマガジン第163号==
                                   発行日:07/09/21



目次
[〜お知らせ〜警視庁広報課より]
●道路交通法が改正されました
●平成19年秋の全国交通安全運動について

[捜査一課業務報告  明智管理官の見た事件]
●拳銃と取扱いの意識

[大阪からコンニチワ〜西の探偵服部平次や]
●警察はなんでも屋じゃない

[防犯ミニ知識]
●飲酒運転・飲酒事故の厳罰化

[ほんの一口〜読者の声]
●白バイ隊員の仕事

[トクトク裏ワザ〜肩の力を抜こうヨ]
●カーテンを綺麗にスソあげ!

[内部密告コーナー]




[〜お知らせ〜警視庁広報課より]


●道路交通法が改正されました

 今月19日より、飲酒運転・飲酒事故の厳罰化を目的とした、道路交通法の一部改正がありました。今号の記事にて取り上げていますのでご参照ください。
 みなさんの力で飲酒運転をなくしましょう。

●平成19年秋の全国交通安全運動について

 9月21日(金)〜9月30日(日)まで、全国交通安全運動を行います。
 <全国重点>
 1.飲酒運転の根絶
 2.夕暮れ時と夜間の歩行中・自転車乗用中の交通事故防止
 3.後部座席を含むシートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底
 <地域重点>
 二輪車の交通事故防止
 
 秋の交通安全運動は、「高齢者の交通事故防止」が基本方針です。
 交通事故を1件でも減らすため、地域で協力していきましょう。


 


[捜査一課業務報告  明智管理官の見た事件]


●拳銃と取扱いの意識

 先週愛知県で発生した立てこもりは、容疑者自らが「誰かが押しかけてくる。すぐ来てくれ」と110番通報し、駆けつけた警察の対応に鍵をかけて閉じこもったという、なんとも呆れるものでした。持っていた拳銃もモデルガンであり、外で周囲300メートルに規制がしかれ、100人体制で警戒がなされる中、警察官が踏み込んだときには酒を飲んで寝ていたといいます。
 人質もいない立てこもり事件の場合、「すぐに踏み込んで捕まえるべきだ」という意見をあちらこちらからいただきますが、現場では「本当に人質はいないのか。どこかに隠されていないか」「持っている銃は本物か偽物か」というような情報を集める必要があり、「人質がそこにはいない」とわかったからといって簡単に踏み込めるものではありません。
 そして、以前の事件を踏まえて「警察は銃で制圧すべきだ」という意見もあります。
 法律が改正されて、警察官は以前より拳銃を使いやすい状況になったとはいえ、それでもまだ発砲には多くの規制が付きまといます。
 例えば先日北海道で起きた容疑者射殺事件においては、犯人が突然3発実弾をパトカーに撃ち込んで来たのに対し(うち1発が運転席警部補の右腕を貫通)、応戦した警察官側はまず3発を威嚇射撃しています。これは取扱い規範において、凶器を所持している者が凶器を使おうとした時は威嚇射撃をすることが出来る、と定められているからなのですが、それにしても現場で考えると随分と悠長な話です。
 現にこの場において、応戦していた助手席の巡査部長に数歩のところまで迫った容疑者に対し、命の危険を感じた巡査部長が発砲、それが容疑者に命中した形になっています。(警察官に危害を加えようとした時は予告なく発砲できると定められているので、この発砲も問題ありませんが)
 ここに民間人がいた場合、犯人に狙撃されていた可能性もあり、そういった被害がなかったのは幸いです。
 けれども極端な話、「撃たれなければ発砲できない」という現状では、日々増えている銃犯罪に対応できなくなっているのも事実です。
 防弾ベストの充実、射撃訓練の充実と警察も取り組みを行ってきていますが、それでも未だ日本では「拳銃を拳銃ホルスターから出しただけ」でも大問題になるのです。




[大阪からコンニチワ〜西の探偵服部平次や]


●警察はなんでも屋じゃない
 
 今月は三連休が2回もあってお得な気分やな。このシーズンにあちらこちら遠出する人もいると思うけど、交通事故やひったくり、スリなどには気をつけんとあかんで。観光地やと気がゆるんでついつい警戒心もおろそかになるからな。
 ほんで今回は警察側からはなかなか言いにくい、とんでもない「警察の使われ方」について俺が話をするで。俺探偵やし、警察と関係ないからいえるもんな。…て、親父も俺をこんなことに使うなや。
 今はテレビ番組でも秋の編成期とかで警察もの、犯罪ものを取り扱っているけども、困った110番の例はなかなか放送できんのやな。下手に流すと「こんなことでも110番していいんだ」と間違った方向に捕らえてしまう人がおるから。
 では実際にあった例をいってみよか。
 1.犬がうるさい
 夕方110番通報。警察官が現場に駆けつけてみると、通報者がある家の前で立っていた。どうしたのか聞けば、この家の犬が吠えてうるさいと。しかし、その家は全員留守。そのため警察官も中へ入ることは出来ないので、どうにもできない。

 2.水道が壊れた
 昼間通報。「蛇口が壊れて水が止まらないので何とかして欲しい」という通報。110番通報のため出動する義務はあるが、警察官は水道局の人間ではないので水を止められない。

 3.自転車が邪魔
 夜間通報。コンビニに出かけようとしたら家の前に誰かがおいたらしい自転車がある。邪魔なのでどかして欲しい。
 …自分でどかせや。
 ま、ともかく、盗まれたチャリの可能性もあるから、これはムダではない出動やけども。

 4.迷惑な車両がある
 通報を受けて現場に急行すれば、該当車両も通報者の姿もなし。携帯電話からであったため後日話を聞くと、「暑くてその場にいるのが面倒だったから立ち去った」。無責任やなぁ。

 110番通報した方は、通報すればそれで終わりと思てるかも知れんけど、警察官の方は出動したらその記録を作成する義務があるんや。
 で、それをまとめたものを翌日署長に提出して決裁を受ける。大変なんやで。
 救急車の要請でも、タクシー代わりに使うアホとかおるけども、自分がいま軽い気持ちで要請したそのパトカー・救急車を決死の思いで待っている人がいるかも知れない、ということを絶対忘れんとき。
 大地震の時もそうやった。「指先を切った」「この近くの病院はどこか」「家族と連絡がつかない」という通報で救急車や警察がパンクした。その一方で、「家屋に押しつぶされた」、「倒れた塀に当たった人が意識を失ってぐったりしている」、そういう人の通報がなかなかつながらなかった。
 本当に必要な人のところに間に合わない、ということがあってはいかんのや。




[防犯ミニ知識]


●飲酒運転・飲酒事故の厳罰化

 皆さんはメールマガジン第156号で取り上げた、「自動車運転過失致死傷罪施行」の記事を覚えておられるでしょうか。
 あの項目で後半取り上げていた、飲酒運転の罰則に関する道路交通法の一部が改正、19日をもって施行されました。
 では簡単に、何が変わったのかを確認していきましょう。
 まず一つには、飲酒運転がより厳罰化されることになりました。
 酒酔い運転が5年以下の懲役又は100万円以下の罰金(以前は3年以下の懲役又は50万円以下の罰金)、酒気帯び運転が3年以下の懲役又は50万円以下の罰金(以前は1年以下の懲役又は30万円以下の罰金)、そしてかねてより言われていたひき逃げは10年以下の懲役又は100万円以下の罰金(以前は5年以下の懲役又は50万円以下の罰金)となりました。
 つまり「酒を飲んでいたのがばれるとまずいから逃げよう」と逃走した場合、最高15年の懲役刑が科されることもあります。(危険運転致死傷罪となった場合は最高20年です)
 飲酒運転もひき逃げも絶対に許すことは出来ません。
 次に、運転者以外の周囲の責任に対しても道路交通法で処罰されることになりました。
 飲酒運転をするとわかっていながら、車両を提供した者・酒類を提供、販売した者、飲酒運転とわかっていながらこの車両に同乗した者が該当します。
 これまでの飲酒運転事故でも、車で来ているのが分かっていながら酒を出した店や、飲ませた友人などが罪に問われるケースがありましたが、今後はこういった人達もはっきりと処罰対象になるということです。
 また、二輪だから大丈夫といった安易な考えで運転する人も多く、二輪の飲酒運転による交通死亡事故も多発しています。
 飲酒して運転するというのは、無差別殺人を行うに等しい凶悪な犯罪です。
 あなたはそれでも飲んでハンドルを握りますか?




[ほんの一口〜読者の声]

 
●白バイ隊員の仕事
「自分はバイクが好きで、白バイを見ると「仕事で好きなだけバイクを乗り回してるのはいいなぁ」と思います。仕事と趣味を兼ねているように思うのですが、実際のところはどうなんでしょうか。」

 広報課からお答えします。
「颯爽と道路を走り、違反者を取り締まる白バイは確かに好きなように走っているように見えるかも知れません。
 しかし職務は決められた巡回コースがあり、2時間半ずっと走り続け、休憩をとった後にさらに2時間半走り通しという、非常に過酷な内容となっています。それもただ走れば良いのではなく、違反車両を追跡したり、途中で連絡を受ければ現場に急行したり、また、暴走行為をする悪質なグループに対応することもあり、危険な仕事です。
 ですから、単に「バイクに乗るのが好き」というだけでは勤まらない、ハードな任務であるといえます。」




[トクトク裏ワザ〜肩の力を抜こうヨ]


●カーテンを綺麗にスソあげ!

 こんにちは!交通課の由美ですvv道路交通法が一部改正となり、このところ取締りを強化しています。飲酒運転だけでなく他の違反も当然取り締まっていますから、「飲んでないから安心」と思わず、しっかり安全運転してくださいね。
 さて今回は、季節も変わってカーテンを変えるご家庭も多くなるこの時期、市販のカーテンを自宅の窓に合わせて綺麗にスソあげする方法です。
 カーテンって最初からサイズピッタリなものがあればいいですが、窓も多様化してきて、気に入った柄のものがピッタリ合わないなんてこともありますよね。そういう時は自宅でスソをあげてしまえばいいのですが、いざあげたらいつの間にかスソが引きずってたなんてことも。
 これを防ぐためにはまず、スソあげをしないままカーテンを取りつけ、そのまま一週間ほど置いておきます。すると、カーテン自身の重みで少し下がってきますので、この時にスソあげすると、ピッタリ寸法が合うというわけです。
 最近では遮光、防音、覗き防止などいろいろな目的のカーテンがありますね。是非このスソあげを覚えてきれいなカーテンにしましょう。




[内部密告コーナー]※警察官の日常の風景を紹介するコーナーです。

 親子の防犯教室で、不審者役を演じたSさんは、リアルに演じすぎて子供全員を泣かせた。




[あとがき]

 夏も終わって日に日に涼しく…ならない毎日ですが、皆さんはお元気でお過ごしでしょうか。いつまで残暑が続くのかと、太陽を見上げてはため息をつく日々です。
 普段なら秋物が並ぶ百貨店などでも、続けて紫外線対策グッズや夏用のパジャマなどを売っているとか。売る側も大変ですね。
 秋の味覚を楽しめるのももう少し先になりそうです。
 それではまた。


[警視庁メールマガジン]
総編集長: 警視庁 警視総監  白馬
編集長:   警視庁 総務部    牛黒
発行: 警視庁
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