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警視庁メールマガジン第185号 |
==警視庁メールマガジン第185号==
発行日:2008/08/08
目次 [〜お知らせ〜警視庁広報課より] ●公開交通取締りについて [捜査一課業務報告 明智管理官の見た事件] ●不思議な話 [大阪からコンニチワ〜西の探偵服部平次や] ●海難事故急増中やで! [防犯ミニ知識] ●ATMでの携帯電話使用はご遠慮ください [ほんの一口〜読者の声] ●催涙スプレーは効果があるの? [トクトク裏ワザ〜肩の力を抜こうヨ] ●エアコンの電気代を減らせ! [内部密告コーナー] |
[〜お知らせ〜警視庁広報課より] ●公開交通取締りについて 8月の公開交通取り締まりについて、警視庁HPで公開しています。 「公開交通取締り」は、交通安全のために警視庁が特に公開して行うものであり、都内一斉に行われます。 しかしこの日だけ注意するのではなく、日頃から交通安全を心掛け、交通事故を防ぐ目的をもって運転を行って下さい。 悲惨な事故を一件でも減らすため、みんなで交通ルールを守るようにしましょう。 |
[捜査一課業務報告 明智管理官の見た事件] ●不思議な話 今回は避暑の一環として捜査一課に報告された不思議な話を紹介しましょう。 殺人事件が起きた時の流れは、ドラマなどを見たことがある方ならおわかりだと思いますが、110番によって一報が入り、それぞれの課が出動することになります。捜査本部が立つと我々が周辺に聞き込みを行います。 その聞き込みの過程で起きたものです。 ある刑事、仮にS君としておきますが、彼の担当した区域はマンションで、昼間は留守であったり生活時間がバラバラな住人が多く、頻繁に足を運ばねばなりませんでした。 その中において一人、犯人ではないが何かしらの情報を持っているのでは?とS君が気になっていた人物がいたのです。 彼女はS君が聞き込みのためにいつマンションを訪れても部屋には明かりがついており、時折ドアを開けてS君に「ごくろうさまです」と声をかけることもあったそうです。最近では在宅で仕事をする人もいますから、それだけでおかしいとも言えませんが、刑事のカンで彼は「この人にはまた日をおいて聞きにいった方がいいかも知れないな」と思っていたそうでした。 事件発生から一週間後S君は、もう一人の刑事を連れてマンションを訪れました。管理人と玄関で会ったため挨拶をして、何気なく問題の女性の話をしたそうです。 すると管理人は渋い顔をして「冗談はやめてください」と怒り始めました。 管理人曰くその部屋は一年前から空き室になっているということでした。それも、その部屋の住人は自殺をして亡くなっていたとのこと。 S君は彼女から聞いていた連絡先の電話番号にかけました。すると何事もなかったかのように相手が電話に出たため、ホッとして、管理人とともに「勝手に住んでいる人かもしれない」と言いながらその部屋に来たそうです。 しかし部屋には鍵がかかっており、チャイムを鳴らしても誰も出てくる様子はありません。 管理人さんが持っていたマスターキーで開けて中に入ると…。 何もない、がらんとした部屋の真ん中に携帯電話が転がっており、そこには間違いなくS君の番号が表示されていたそうです。まるでさっきまで誰かが使っていたかのように。 結局事件そのものとは関係がなかったために報告書としては作成されませんでしたが、その女性が何の目的を持って彼の前に現れたのか、それは最後までわからなかったようです。 |
[大阪からコンニチワ〜西の探偵服部平次や] ●海難事故急増中やで! 今年の夏もあっついなー。ホンマかなわんわ。夏は日本全国北海道になったらええのにな。 ところで、暑いからと海や川に行くのはええけども、今年も沢山の海難事故が発生しとる。 ちゃんと気をつけるポイントを復習しとこうで。 まず泳ぐときの注意事項や。十分な体操・ストレッチは必ず行うこと。面倒やと思っても、ほんの数分の柔軟体操を省略したためにおぼれることになったらつまらんもんな。 次に、時間をはかっておいて必ず休憩を定期的にとること。1時間泳いだら15分休むくらいの形が一番ええと思う。もちろん水分補給も忘れずに。 それから、遊泳禁止場所では絶対に泳がないこと。そういうところは潮の流れが複雑になっとったり、深いところがあったりして危険やから禁止になってるわけや。誰もこないからと泳いでたりすると、溺れても誰も助けに来てくれんで。 磯釣りやレジャーボートなどでは、何をおいてもまず第一にライフジャケットを身につけること。暑いからとか動きにくいからといっても、何が起きるかわからんし、もしも海中に落ちた時に何もしなくても浮くわけやから体力温存にもつながる。 転落してしまった人で、ライフジャケットをつけていた場合の生存率は約9割。つけていなかった人の生存率は約6割。かなり違うやろ? また、連絡手段も覚えておいてほしい。携帯電話を大体の人がどこに行くにも持っていくと思うけど、防水対策をして持っておけば、海中へ転落した時でもライフジャケットで浮きながら、「118番」へ通報することができる。 海難事故は118番。海へ遊びに行く時には携帯電話に登録しておくとええかも知れんな。 海の怖さを知って対策をきちんとしとれば、水遊びも楽しめるっちゅーもんやで。 |
[防犯ミニ知識] ●ATMでの携帯電話使用はご遠慮ください ATMを最近利用されて、新たに増えた張り紙に気付かれた方はおられますか。もしくは、ATMで携帯電話を使いながら操作していたら店員に声をかけられたという方もおられるかもしれませんね。 振り込め詐欺の被害が増加傾向にあることに伴い、携帯電話で操作方法を教えながらお金を振り込ませる手口に注目した金融機関が協力し合って、ATMでの携帯電話使用を控えるよう消費者に呼びかけ始めました。中には既に、強制的にATM内では携帯電話が圏外になるような対策をしているところもあり、振り込め詐欺被害の防止に歯止めがかかるか注目されています。 ではなぜこういった対策が必要になってきたのでしょうか? 銀行での振り込みはその額が大きければ、大抵の行員が「振り込め詐欺ではありませんか?」と確認を行っています。そのため振り込め詐欺が未然に防がれることも多くなってきました。 そこで振り込め詐欺犯人グループは、目が行き届きにくい大型店舗やコンビニなどのATMから振り込みを指示したりするようになりました。今回はこういったところでの振り込みに対しての対策です。 また、還付金詐欺などでは電話で「返還手続き」として操作を説明しているため、これを防ぐ目的もあります。 こういった詐欺に引っ掛からないのが一番ですが、携帯電話使用を控えるよう呼びかけることで少しでも被害が減ることを祈っています。 |
[ほんの一口〜読者の声] ●催涙スプレーは効果があるの? 「防犯グッズの購入を考えていますが、何かあった時のために催涙スプレーというようなうたい文句がありますが、あれは本当に効き目があるのでしょうか?」 今回は高校生探偵・服部平次君がお答えします。 「催涙スプレーな、ドラマとかで夜道、犯人に襲われた主役とかがかっこよくシャー!とかけて撃退しとるよな。あれ見ると簡単に使えるように思えるけど、本当はそない簡単なもんやないで。 とっさの時に鞄から取り出して、吹きつける方向を確認しつつ犯人に向かって噴射、こんなことしとる暇があると思う?せやったらさっさと逃げた方が早い。 俺が知る限り、とっさに催涙スプレーで難を逃れたというよりも、いたずらとか犯人が強盗する時に使ったというような、真逆の目的で使われとることの方が多いように思う。 威力が強力な分、正しく使えなければ意味がないと思うで」 |
[トクトク裏ワザ〜肩の力を抜こうヨ] ●エアコンの電気代を減らせ! こんにちは!交通課の由美ですvvガソリン価格上昇のあおりを受けて、警視庁でもパトカーの巡回を減らし、自転車などで警らを行っています。真夏の中自転車での警らは大変ですが、物価の値上げに負けないで頑張ろう! さて今回は、少しでも出費を抑えたい人にお得な情報です。 この夏もフル回転しているエアコンですが、最近は省エネをうたったものも増えてきましたね。 しかし、「買い変える余裕もない」という人も多いのでは? 全部が全部というわけではないのですが、少しだけ電気代を安くできる方法があります。 それは室外機の状況を見ること。 一戸建てだとそうでもないのですが、アパートやマンションだと日当たりの良い場所においてあったりするもの。こうなると冷房の効率はかなり下がってしまい、その分電気代も多くかかるということに。 そこでこの室外機に傘をかざしたり、ベニヤ板で屋根を作ったりして、直射日光があたらないようにして見てください。これで結構電気代が節約できます。 中にはエアコンをつけないで頑張る!という方もおられるでしょうが、それはそれで熱中症などになりやすくなってしまうので、適温を心がけるようにしてくださいね。 |
[内部密告コーナー]※警察官の日常の風景を紹介するコーナーです。 外で昼食をとって警視庁に戻る道すがら、飲み物を買っていこうということで、一番年下のA君が代表して自販機で買ってくることになった。 数分後、A君は満面の笑顔でホットコーヒーを買って来た。 食後のコーヒーでも冷たいのが良かったな…。 |
[あとがき] いよいよ北京オリンピック開催ですね。 様々なことがあり、無事に終了できるか心配ですが、やはり日本が一つでも多くのメダルを取ってくれればと思います。 時差も一時間ですから、前のように深夜眠い目をこすりながら見る…ということもなくて安心ですね。 ガンバレ日本! それではまた。 [警視庁メールマガジン] 総編集長: 警視庁 警視総監 白馬 編集長: 警視庁 総務部 牛黒 発行: 警視庁 転載を希望する場合はご連絡下さい。 |
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