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警視庁メールマガジン第186号 |
==警視庁メールマガジン第186号==
発行日:2008/09/05
目次 [〜お知らせ〜警視庁広報課より] ●9月11日は「警察相談の日」 [捜査一課業務報告 明智管理官の見た事件] ●暴行罪と傷害罪の違い [大阪からコンニチワ〜西の探偵服部平次や] ●災害時、携帯を使いこなす [防犯ミニ知識] ●秋到来!気をつける防犯ポイントとは? [ほんの一口〜読者の声] ●信号無視した歩行者と接触してしまった! [トクトク裏ワザ〜肩の力を抜こうヨ] ●ポテトチップを作ってみよう! [内部密告コーナー] |
[〜お知らせ〜警視庁広報課より] ●9月11日は「警察相談の日」 警視庁では、生活安全相談、交通相談、悪質商法相談、少年相談など、様々な相談を受け付けています。警視庁総合相談センターは、土・日・祝日を除く月曜日から金曜日、午前8時30から午後5時15分までの間に電話でご相談をお受けしています。(通常の通話料金が掛かります。) 緊急を要さない警察へのご相談・ご意見は、「#9110」(プッシュホン回線やPHS、携帯電話を利用の場合)、「03-3501-0110」(アナログ回線電話を利用の場合)をご利用ください。 |
[捜査一課業務報告 明智管理官の見た事件] ●暴行罪と傷害罪の違い 刑法上では、人に暴力をふるうと暴行罪となります。その暴行によって相手がけがをすると傷害罪という罪になります。もちろんこちらの方が刑罰も重くなっています。このように刑法上では非常にわかりやすい違いですが、現実の事件においては、区別が非常に難しいこともあります。 例えば、嫌な相手にお清めとして塩を振りかけた、というような事例はどうでしょうか。 この場合ケガをさせてはいませんので暴行罪ということになります。 次に、嫌がらせ電話を続けて相手をノイローゼにさせたというのはどちらだと思いますか。 これは傷害罪です。 では、嫌な相手が引っ越してきたので騒音を出した結果、相手が不眠症になったという場合。 このケースだと暴行罪に思えますが実際は傷害罪が適用されました。 刑法上では明確に区別されている罪であっても、現実の状況がややこしい場合であることが多く、専門家の中でも暴行罪と傷害罪の定義については意見が分かれます。 ちなみに私が上で出した例は判例によるもので、おそらく同じような状況の事件が発生すれば、それぞれ振り分けられるかと思います。 つまり、ケガなどをさせなくても精神的に参るようなことをさせたりすれば傷害罪とみなされるわけですね。 殴っても相手がケガをしなかったから暴行罪で済む、というようなことにはならないようです。 もちろん暴力をもって問題の解決にあたろうとするのはいかがなものかと思いますが…。 ただし傷害罪においては、故意でなく過失であっても成立します(過失傷害罪・親告罪ではありません)から、くれぐれも日々の行動には注意して下さい。 |
[大阪からコンニチワ〜西の探偵服部平次や] ●災害時、携帯を使いこなす 携帯電話を購入する時に、機能や料金プランで比較した他、便利なサービスがどれだけあるのか確認した人はおる?そして購入した後、取扱説明書を最初から最後まで読んだ人はおる? このところ地震や豪雨など災害が頻発して、改めて地震保険加入を検討したり、かけとる保険を見直したというところもあるようやな。そうやって危機意識を持つことはいいと思うし、緊急時どこに避難するか、食糧などの調達方法を調べておくことも役立つと思う。 その一方で、携帯電話の様々な機能についてまったく確認していないという人もおると思う。 携帯会社によって提供しとるサービスが違うから一概には言えんけども、有名なのは「災害用伝言ダイヤル」やな。このメルマガで以前明智さんが、「忘れてはいない(171)」と覚えるっちゅーてアドバイスしてくれたことがあるやろ。また、携帯会社自体が緊急時設置するそれぞれの伝言板サービスもある。あらかじめ指定したメールアドレスを登録しておくことで、伝言板にメッセージを残すとそれが自動配信されたり、相手の電話番号がわかっていれば、携帯会社が違っても伝言を探したりできる。 その他にも携帯には様々な機能がある。災害時に、自分がいる周辺の一番近い避難所を探しだしたり、帰宅支援マップを作成したりすることもできる。これらは事前のサービス契約やチェックが必要であるけども、対策しておけばいざという時にかなり心強いシステムや。GPS衛星との交信やから、電波圏外でも問題ないしな。 そして今年注目され始めた緊急地震速報。これも、携帯へメールで配信する仕組みが今開発されとるはずや。しかも、お正月の一斉メールの例でもわかるように、普通に配信すると「輻輳(通信が混み合うこと)」という現象が起きる可能性があるため、これを避けて発信できるようにするらしい。早く公開されて欲しいものやな。ただし、今発売されている機種は対応してなくて、システムが開発されてから発売される端末が対応予定。そういうのもちょっと困るけどな。 あとは携帯できる充電器があれば災害時でも情報収集には困らんと思う。今からでも分厚い説明書、ちょっと読んでみたらええんとちゃうか。 |
[防犯ミニ知識] ●秋到来!気をつける防犯ポイントとは? ちょっと涼しくなってきたなと思ったら残暑がぶり返したりと、気温の安定しない季節になりました。日が暮れるのも少しずつ早くなり、季節の移り変わりを実感しますね。 さて様々な値上げラッシュの中ガソリン価格が少しだけ下がりました。夏には諦めていた旅行を、この行楽シーズンに向けてまた計画し直した方もおられるのではないでしょうか。 この行楽シーズンにおいて増える犯罪を改めて確認しておくとともに、その対策も復習しておきましょう。 行楽地で一番起きやすいのが、車上狙いです。中には他県ナンバーに目をつけて集中的に狙う窃盗犯もいます。行楽地に来た気の緩みや、土地に不慣れなところに付け込む犯罪です。 駐車する際には必ず施錠を確認し、窓が空いていないか、現金や貴重品を置き去りにしていないかチェックしましょう。また、駐車する場所が、見通しの良いところであるかも見ておきたいところですね。 大型駐車場などではあちらこちらの車を覗きこむような不審者がいないか、という点も気をつけておきましょう。 また、行楽地や観光地、ホテルや駅などでの置き引きも気をつけて下さい。バッグをベンチに置いたままその場から離れたり、ホテルフロントで受付をしている間鞄から目を離したりと、一瞬の隙を作らないようにしましょう。 荷物が多い場合は先に宅配便で送ったり、コインロッカーを利用したりすると良いでしょう。 山や川などに出かける人は防災チェックも同時に行いましょう。危険な個所はないか、避難勧告が出ていないかその他、十分な情報収集を行って下さい。 その一方で留守にする家も、新聞を止めたり近所に声かけするなど、留守対策を万全にしておいて下さいね。 旅行を楽しむなら、防犯・防災対策は万全に! |
[ほんの一口〜読者の声] ●信号無視した歩行者と接触してしまった! 「交通事故で対象が歩行者と車の場合、車がほぼ100%の過失がありますが、たとえば信号無視して渡っていたような歩行者に信号を守っていた車が接触してしまったような場合でも、車のドライバーは責任を問われるんでしょうか?」 交通課からお答えします。 「結論から言いますと責任を問われます。 責任の大半は信号を無視した側にあるとされますが、過去の判例では車のドライバー側に過失30%とみなすケースが多いようです。(一般論であり基準ではありません) 状況によっても異なり、見通しの良い道路での事故であったり、後ろから信号無視の自転車がやってきて事故になったようなケースである場合で過失割合は異なるでしょう。 信号を守っていても過失責任が発生するのは、例え歩行者や自転車が信号無視をしていても、車に接触しただけで大けがを負ったり死亡する場合があるためで、より車側に厳しい安全運転義務が求められているからです。 とはいえ車側だけでなく、交通弱者となる歩行者や自転車も交通ルールは守るべきです。」 |
[トクトク裏ワザ〜肩の力を抜こうヨ] ●ポテトチップを作ってみよう! こんにちは!交通課の由美ですvv9月になってから変な天気が続きますが、みんなも体調を崩さないようしっかり健康管理をしてね。 さて今回は、値上げ値上げでお菓子も買い控えているという人のために、家庭でパリッとしたおいしいポテトチップを作ってみようという技です。 子供さんが作る時は油を使いますので必ずおうちの人と一緒に、長袖を着てやってくださいね。(半そでだとはねた油でやけどすることがあります) まずはイモを薄く切ります。この時包丁で切ってもいいですや゛、やはりスライサーなどで薄くしたほうがよりよいでしょう。 これを30分くらい冷たい水にさらしておきます。 その後、熱湯にさっと通して水気をよく切り、油で揚げてみてください。かなりパリッとしたものができます。水が残っていると油が飛び跳ねて危険ですから気をつけて下さいね。 その後はお好みで塩を振りかけたりして召し上がれ。 ただしカロリーもありますから食べすぎにはご用心! |
[内部密告コーナー]※警察官の日常の風景を紹介するコーナーです。 同僚Kさんの奥さんは大型店「F」の中でKさんとはぐれてしまい、困ってKさんの携帯電話に「今どこにいるの?」とかけた。 返ってきた答えは「Fの中」。 奥さんは「そんなことは分かってる!」とかなり怒っていたらしい。 |
[あとがき] 夏が過ぎて涼しく…と思いきや、残暑がぶり返してきたり、突然の雷雨になったりと、変な秋到来ですね。 もしも皆さんがお住まいの地域で洪水や暴風の警報などが出た場合は絶対に外へ出ず、避難勧告が出たらただちにそれに従いましょう。 最近では「大丈夫だから」と避難しない人も増えていますが、自宅ごと流されるケースもあり軽視することは危険です。きちんと避難しましょう。 それではまた。 [警視庁メールマガジン] 総編集長: 警視庁 警視総監 白馬 編集長: 警視庁 総務部 牛黒 発行: 警視庁 転載を希望する場合はご連絡下さい。 |
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