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警視庁メールマガジン第196号 |
==警視庁メールマガジン第196号==
発行日:2009/01/23
目次 [〜お知らせ〜警視庁広報課より] ●銀行員を名乗る不審者に注意 [捜査一課業務報告 明智管理官の見た事件] ●振り込め詐欺とおとり捜査 [大阪からコンニチワ〜西の探偵服部平次や] ●電話で何でも答えるな [防犯ミニ知識] ●振り込め詐欺を応用した新たな手口 [ほんの一口〜読者の声] ●違反金は何に使われているの? [トクトク裏ワザ〜肩の力を抜こうヨ] ●いい部屋選びはここを見よ! [内部密告コーナー] |
[〜お知らせ〜警視庁広報課より] ●銀行員を名乗る不審者に注意 「あなたの銀行口座が振り込め詐欺に狙われています。口座番号を変更する必要がありますのでこれから行員がお宅にうかがい、カードと暗証番号をお預かりします」 こんな電話を受けたことはありませんか。 このところ、銀行員や警察署員を名乗り、通帳・カードとともに暗証番号を聞き出し、不正に現金を引き出す手口が増えてきています。 行員らが出向いてカードなどを預かることはありませんのでご注意ください。 不審な電話や訪問があった場合は最寄りの警察署へご相談下さい。 |
[捜査一課業務報告 明智管理官の見た事件] ●振り込め詐欺とおとり捜査 お隣、神奈川県では、県警が本格的に振り込め詐欺対策へ乗り出したようです。 最近ではATMに振込せずに、直接受け渡しをしたり、郵送させる手口が増えて来ており犯人の追跡が困難になっています。それを逆手にとって、県警職員や家族、OBや防犯ボランティア団体に呼びかけ、不審な電話があればすぐに通報してもらい、お金の受け渡し場所へ捜査員が待機したり、口座を聞き出して凍結手続きをするというものです。 これはおとり捜査と言ってもいいかも知れません。おとり捜査と言うと違法のようなイメージを持たれる方もおられるかも知れませんが、犯意を持っている人間に対しての捜査ですから、法的にも問題ないでしょう。つい先日も機転を利かせた銀行員の通報により、現金受け渡し場所に現れた犯人が逮捕されました。 非常に画期的なことだと思います。なぜなら、このニュースが報道されるだけでも、振り込め詐欺犯への十分な牽制になるからです。神奈川県警がコメントしている通り、「神奈川県で振り込め詐欺をやると警察官が隠れているかもしれない」と犯人側は用心するでしょう。 もちろん、そこまでトントン拍子にいかないかも知れませんし、新たな窃盗の手口も出て来ています。しかし、従来のやり方には大きな抑止力となります。出来れば警視庁をはじめ、全国の警察でも取り入れて行きたいものです。現時点でも通報すれば警察は動きますから、「これは振り込め詐欺ではないか?」と思う不審な電話を受けたら、まず110番して下さいね。 また、皆さんのご家庭でも「警察が乗り出してくれるなら安心」と思わずに、新たな手口をニュースなどで見たら近所に話したりして、地域で情報を共有しあうという手があります。振り込め詐欺犯にとって困るのは、その手口が有名になって皆が警戒することです。今回の防犯ミニ知識コーナーにしっかりと目を通していただき、「こんな手口が最近はあるらしい」と広めてください。 今年は振り込め詐欺の被害が激減、といきたいものです。 |
[大阪からコンニチワ〜西の探偵服部平次や] ●電話で何でも答えるな よく外国人から「日本人は安全に対する意識が薄い」と言われるけど、昔から水と安全はタダなんて言われとったから、未だに相手が名乗った肩書きをそのまま信用する人が多いんやな。 と、わざとこんな始めかたをしたけども、例えば電話で「こちら●×銀行ですが」と名乗られたとして、それをどこまで信じるかという話や。「昨日おいでいただいた時に忘れ物をされてますよ」というような内容なら別にええけども、「あなたの口座が凍結されたので、解除するために暗証番号を言って下さい」と言われたらどうする。銀行からの電話やからと、あっさり言う人おるやろ。 クレジットカードの番号もやけど、相手が本当に銀行の人間かどうか確かめる手段がないのに、電話でそんな重要なことを言うたらあかん。「今わからないので折り返し銀行の方に電話します」と言って相手の番号を聞き出し、警察に通報するくらいがちょうどええ。ま、そこまでいかんでも、その場で答えないことや。 また、「△警察ですが、あなたのクレジットカードが犯罪に使われていることが判明しました」という電話がかかってきたとしたら?普通はビックリするわな。そのあと「確認のため、カード番号と名義人、暗証番号を言って下さい」と言われたらそのまま言うてしまうやろ。警察は絶対に電話でこんなこと聞かん。電話での聞き取りなんて証拠にならんからな。聞くとしたら警察署に来てもらって書類にし、署名捺印や。ま、こんなことも滅多にありえんけどな。 昔からある手口やけど、振り込め詐欺の影に隠れて最近被害が急増しとるんや。以前にも、郵政公社が民営化されるというんで、「これまでのカードが使えなくなるからこちらに送り返してほしい。新しいカードを送ります」という風に、カードを郵送させる手口もあったやろ。 カードや暗証番号に関することは原則窓口での手続きや。もしくはインターネットで専用サイトにログイン。電話や郵送で簡単にできるわけない。 単純でよくある手口やからこそ、騙されんように気をつけてな。 |
[防犯ミニ知識] ●振り込め詐欺を応用した新たな手口 突然自宅に「俺だけど、急にお金が必要になっちゃった。100万円振り込んでくれないかな」という電話がかかってきたら、ほとんどの方が警戒されると思います。しかし、「直接家に取りに行くよ」と言われたらどうでしょうか?家を知っているということは家族本人なんだわ、と思うのでは? しかしその「家族」は数時間後また電話をしてきて「用事が出来て家に行く時間がなくなった。途中の××駅で待ち合わせしたい。危ないからお金は持ってこなくていいよ」と告げます。あなたはどうしますか? 実はこういった手口で被害者を外出させ、その間に用意されたお金を盗みに入るという窃盗事件が出始めています。振り込め詐欺を応用した形であり、「振り込みしなくていい」「直接取りに行く」「お金は持ってこなくていい」というような言葉によって巧みに騙されてしまうのです。 犯人はあらかじめ被害者が一人暮らしであることを調べており、被害者が出かけていても誰かが家に残っているというようなところには仕掛けてきません。また、その被害者を外出させるように仕向け、「家のポストにお金を入れておいてよ。取りに行くから」と指示するケースもありました。 このような新たな手口は認知が低いこともあり、模倣犯が続出すると考えられます。 離れて暮らしている家族から携帯電話の番号が変わったと連絡があっても、それを信用せず、前の番号に電話してみましょう。1時間くらい経過してからかけてみるのが効果的です。最近では「モバイルナンバーポータビリティ」というシステムがあり、携帯を変えたり機種変更したりしても番号が変わることはほとんどありません。電話番号が変わったと言われたら、しばらくしてから元の番号にかけて確認してみることが、振り込め詐欺被害を防ぐ第一歩です。連絡直後は、詐欺犯がターゲットの携帯電話に何度も電話を入れてかからなくしていることも多いので、少し経過してからかけてみる方がいいでしょう。 また、今号の明智警視の記事も併せてご覧ください。 新たな手口の対策をしっかりと行い、被害を増やさないようにしましょう。 |
[ほんの一口〜読者の声] ●違反金は何に使われているの? 「こないだ駐車違反でレッカー移動されてしまいました。それは自分が悪いので仕方ないのですが、こういったお金は何に使われるのですか?警察の捜査費用ですか」 広報課からお答えします。 「まずレッカー移動があった場合は、その移動代の7割がレッカー委託業者に支払われます。残り3割は都道府県の一般会計に「警察費」として組み込まれます。交通安全協会を通じて支払った場合は団体の収入になります。 次に反則金や罰金などは一旦国庫に納められ、「交通安全対策特別交付金」として、市町村や都道府県に交付されます。これらは歩道やカーブミラーの設備および信号機の設置などに使われています。」 |
[トクトク裏ワザ〜肩の力を抜こうヨ] ●いい部屋選びはここを見よ! こんにちは!交通課の由美ですvv先日日本列島大荒れの天気となりましたが、ドライバーの皆さんは大丈夫でしたか?雪を甘く見ず慎重な運転をしてくださいね。 さて今回は、少し早いですが春から新生活を始める人、ひっこしを考えている人のための賃貸物件探しについてです。 いろいろな条件で物件を探していき、ある程度絞りこめてみたら、実際に現地へ足を運んで確認すると思います。その時に自転車置き場に注目してみましょう。 自転車がグチャグチャに置かれている、倒れていても誰も整備していないというようなところは、その建物の点検があまりされてない可能性があります。逆に自転車置き場がきちんと設置されている、自転車もちゃんと並べてあるというようなところは、管理の目が行き届いているといえます。 もちろん、管理人がうるさそうというイメージもあるかも知れませんが、どちらかを選ぶかはあなた次第です。 物件そのものをしっかりみることも大切ですが、ちょっとしたポイントにも気をつけてみましょう。 |
[内部密告コーナー]※警察官の日常の風景を紹介するコーナーです。 Yさんはいつも力を入れて印鑑を押す。 彼の机には書類から滲んだ印鑑のインクがあちこちについている。 |
[あとがき] オバマ大統領が誕生しアメリカは大フィーバーなのに比べて日本では、漢字クイズ、と揶揄されるようなやり取りが行われています。まるで正反対ですね。こんなことで本当に経済危機を乗り越えていけるのだろうかという気もします。 日本の春到来はいつ頃になるのでしょうか。 それではまた。 [警視庁メールマガジン] 総編集長: 警視庁 警視総監 白馬 編集長: 警視庁 総務部 牛黒 発行: 警視庁 転載を希望する場合はご連絡下さい。 |
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