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※これら掲載の記事はすべて実際の事件・団体等に関係の無い架空の物です。
安全は正しい防犯知識を身に付けることから
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警視庁メールマガジン第202号

==警視庁メールマガジン第202号==
                                   発行日:2009/04/17



目次
[〜お知らせ〜警視庁広報課より]
●「ベランダにボールが…」窃盗の手口

[捜査一課業務報告  明智管理官の見た事件]
●止まらない薬物汚染

[大阪からコンニチワ〜西の探偵服部平次や]
●ひったくりのターゲットから外れろ

[防犯ミニ知識]
●また出た定額給付金詐欺の手口

[ほんの一口〜読者の声]
●ペットが人を噛んだら?

[トクトク裏ワザ〜肩の力を抜こうヨ]
●生ゴミの臭いを抑えたい!

[内部密告コーナー]




[〜お知らせ〜警視庁広報課より]


●「ベランダにボールが…」窃盗の手口

 買い物から帰宅して玄関に荷物を置いたとたん、「ピンポーン」と鳴り響くチャイム。
 ドアを開ければ男性が「子供がボール遊びをしていて、お宅のベランダにボールが入ってしまいました。見て来ていただけませんか」と頼むので、2階に上がって探して戻ってくると、おいていたバッグが消えていた…。
 こんな手口の窃盗が大阪市内で多発しています。いずれも、買い物から帰宅したばかりの方が声をかけられており、玄関にバッグや財布が置いてある状態を狙っているようです。
 「ボールを探してきて下さい」「ちょっと見て来て下さい」と言われたら、ドアを開け放しにせず、一旦施錠してから探しに行くようにしましょう。
 



[捜査一課業務報告  明智管理官の見た事件]


●止まらない薬物汚染

 今回は管轄外のことになってしまいますが、今問題になっている、大麻などの薬物汚染問題について話をしてみたいと思います。
 大学生が大麻の所持、吸引で逮捕される事件が相次いでいます。中にはとても「個人使用」とは言えない、本格的な栽培をしていたのが発覚したケースもあり、大学生の薬物汚染は深刻なものになってきているといえます。
 大麻に手を出す理由として「依存性もないのでアルコールやたばこより安全」「海外では合法化されているところも多い」というような、実に自分勝手な見識が目立ちます。
 安全なら何故規制されているのか、海外なら合法だからといって日本で使用していいものか、どうしてこんなことが大学生にもなってわからないのかと、理解に苦しみます。
 大麻は依存性がなく安全という主張は嘘です。吸引していると薬物使用者特有の症状が現れてきますし、違法行為への抵抗も薄れてきます。覚せい剤よりは安全というようなこともありません。一時の遊びとしては重すぎる代償といえます。
 こういった薬物に手を出す時に、「一度でやめればいい」「まだ引き返せる」という気持ちを持っている人間が多いことも問題だと思います。薬物に手を出して自分の意志でやめられた人間を、警察官としてこれまで見たことがありません。大抵は所持が見つかって逮捕されるか、心身ともに薬に侵されてどうしようもなくなっているかのどちらかです。
 もう一つ、忘れてはならないのが、こういった薬物の常用によって引き起こされる犯罪です。以前にも述べましたが、薬物欲しさに犯罪を行う、薬物の幻覚によって周囲の人を傷つけるということもあるからこそ、こういったものにかかわるべきではないのです。
 楽しいキャンパスライフを送りたいのなら、先輩や友人の薬物への誘いに簡単に応じないことです。
 「安全」「合法」、薬物汚染からは最も遠い言葉です。




[大阪からコンニチワ〜西の探偵服部平次や]


●ひったくりのターゲットから外れろ

 大阪は相変わらずひったくり被害全国一やなぁ。自転車の前かごからバッグを取られるケースも多くて、防犯用のかごネットが発案されたのも大阪なんやけど、「なんでそんなもん、金出して買わなあかんの」というのも多くて、結局売れてるのは他府県だったりするんやな。
 さて、真面目な話、このひったくりの被害者にならないためにはまず、ターゲットから外されることが重要なことや。窃盗犯かて、いかにも取りにくそうな相手よりは、確実にバッグを取れそうな相手を狙うからな。
 いつも歩いている道とか、銀行からお金をおろしてでてくる時の、自分の姿を考えてほしい。ガードレールがなく、歩道と車道が隣接している場所で、車道側にバッグなどを持って歩いていないか、お金をおろしてでてくる時にバッグへ財布をしまいながら出て来ていないかなど。こういうのはターゲットにされる可能性大やから改善した方がいい。
 バッグはできる限り歩道や塀側の手に持ったり肩にかけたりする。金融機関や店から出る時は財布などを完全にしまい、バッグの口も閉じる。また、出てきたところをひったくる犯人もいるから自分の前後に不審な人間はいないかチェックも必要や。
 こんな簡単なことをやるだけで、かなりの確率でターゲットから外れる。
 そして自転車に乗る時やな。前かごにバッグを放り込んでそのままとか、ヒモをハンドルにひっかけるというのは一番危ないで。
 買い物帰りなら、バッグの上から買い物袋を入れてしまう、行きならいらん雑誌でもストックしておいてバッグの上にかぶせる、これで少なくとも「追い越しざまにバッグを取られる」ということは無理や。まずバッグの上に乗ってるものを取らんとあかんからな。
 携帯をいじりながら自転車をこぐなんて論外や。油断しとるからターゲットにして下さい、と言っとるのと同じやで。
 対策といってもほとんど金も手間もかけずに出来ることやろ。ところがそのたったちょっとの手間を面倒がってしないからひったくりが減らない。
 ひったくりは力の弱い女性やお年寄りを狙う、卑劣な犯罪や。力でかなわんなら頭を使えばええ。
 振り込め詐欺がひったくりにシフトしてきてるという話もあるし、自分の地域では起きてないと安心せんと、早めの対策してな。




[防犯ミニ知識]


●また出た定額給付金詐欺の手口

 「何々区役所の方からきました。定額給付金の書類について確認事項が…」
 一定以上の年代の方ならピンとくるかも知れません。「何々の方からきました」というこの手口、以前流行った「消防署の方から来ました」といって消火器を売りつける口上そのものです。
 ほとんどの自治体が発表しているように、役所の人間が一戸一戸を訪問して確認して回るということはありません。提出された書類に不備が見つかった場合でも、郵送で返送して対応し、電話で直接確認するということは行っていない自治体が多数です。
 そのため振り込み詐欺犯は今度は、役所から委託されている風を装って、「書類の申請手続きを手伝っている」「書き方を指導して回っている」と直接訪問し、手数料と称して金銭をだまし取る手口を始めています。
 書類の書き方がわからない場合、多くの自治体ではフリーダイヤルや、相談窓口を設置しており、戸別訪問対応はしていません。また、給付金申請の代理店というものも存在しません。全国でまさに「あの手この手」でだまし取ろうとする手口が出て来ており、今こうしている間にも新たな手口で被害者をだまそうとしている犯人がいるかも知れません。
 定額給付金の振り込みに対しても手数料が生じることは絶対にありません。すべて自治体が負担することになっています。和歌山では「定額給付金を受け取るのに1万円の手数料がかかります」という電話があり、不審に思った女性が「もう給付金は受け取って使いましたよ」と答えると黙って切った、という事件がありました。1万2000円の定額給付金を受け取るのに1万円手数料がかかるというのはどう見ても不自然ですね。もちろん、金額にかかわらず手数料は発生しません。
 もし不審な電話がかかってきたり、不審な訪問者があった場合は絶対に応じず、最寄りの警察署へ通報して下さい。インターフォンで対応している場合、「映像は録画されています」と答えるのも一つの手ですね。
 手口を徹底的に周知し、備えることがこれ以上の被害を防ぐ大切な手段です。




[ほんの一口〜読者の声]

 
●ペットが人を噛んだら?
「ぼくは昨日、犬をひろいました。かってもいいとお父さんに言われたのでかおうとおもいますが、よくニュースでかっている犬が人をかんだりしてもんだいになっています。かまないようにするには何に気をつけたらいいですか」

 広報課からお答えします。
「うちの犬はおとなしいからだいじょうぶ、人にほえたことがないからもんだいない、こういった自分かってな理由で、公園でリードをはずしてさんぽさせる人がいます。
 犬をさんぽさせる時に、かならずヒモやリードをつけてかってにはずさないこと、犬がとつぜん走り出してもだいじょうぶなように大人につきそってもらうこと、ドッグランのような、犬をはなして遊べるしせつを調べること、ということを守ってください。
 公園では、犬をはなしがいにすることをきんししていることも多く、「この犬はだいじょうぶだから」とかってにはなすと、かいぬしがばっせられることもあります。人をかまないはずの犬がかみついてケガをさせてしまったら、あやまってすむもんだいではありません。犬はいくらわるいことだといってもわかりませんから、かいぬしがきちんとかんりしていなかったことがもんだいになるのです。
 犬も大切なかぞくです、ルールはしっかりと守りましょう」




[トクトク裏ワザ〜肩の力を抜こうヨ]


●生ゴミの臭いを抑えたい!

 こんにちは!交通課の由美ですvv皆さんはもうETCを取り付けられました?私の友達はしっかりと取り付けた様子。ちょっとうらやましい〜!
 さて今回は、気温が上がり暖かくなってくるにつれて気になってくる、生ゴミの臭い。毎日外へ捨てられるものならともかく、ゴミを出す日までは家の中へおいておかないといけないとか、きちんと処理をしても臭いがもれてくるとか、困ったものですよね。
 まずひとつに、ある程度ためてから捨てるという場合は、ゴミ袋の底に新聞紙を敷いておくという手があります。三角コーナーからゴミ袋に移す前に、さっと新聞紙を敷いてみましょう。
 また、生ゴミ自体に酢をかけるという方法もあります。少量で構いません。
 ふた付きの生ゴミBOXなどの場合は、ふたの内面に衣料用の防臭・防虫剤をテープでとめておくといいですね。これらはもともと衣類の上に起き、下へ浸透していくようにできているので、ふたにとめておくとピッタリです。
 これらの方法で臭いを防いでゴミの日にしっかり出して下さいね。
 



[内部密告コーナー]※警察官の日常の風景を紹介するコーナーです。

 新人が入ったうちの課はこれで「鈴木」が5人になった




[あとがき]

 うちの子が小学校に入学して、毎日楽しそうに家を出ていきます。帰ってくると「何々君の家に行ってくる!」とすぐに飛び出していくとか。私より遅く帰宅して家内に怒られることもしばしばです。それでも日々元気よく、楽しく育っていってくれるのが何よりです。子供が安心して暮らせる街を我々大人が作っていかなければなりませんね。
 それではまた。


[警視庁メールマガジン]
総編集長: 警視庁 警視総監  白馬
編集長:   警視庁 総務部    牛黒
発行: 警視庁
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