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※これら掲載の記事はすべて実際の事件・団体等に関係の無い架空の物です。
安全は正しい防犯知識を身に付けることから
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警視庁メールマガジン第210号

==警視庁メールマガジン第210号==
                                   発行日:2009/08/07



目次
[〜お知らせ〜警視庁広報課より]
●警察博物館 夏休み子ども特別展のお知らせ
●メールマガジン休刊のお知らせ

[捜査一課業務報告  明智管理官の見た事件]
●知らない間に…

[大阪からコンニチワ〜西の探偵服部平次や]
●ドラッグでダイエットは無理!

[防犯ミニ知識]
●こんな勧誘に気をつけて

[ほんの一口〜読者の声]
●収集日以外にゴミを出すと違反なんですか?

[トクトク裏ワザ〜肩の力を抜こうヨ]
●前の日の残り物をうまくアレンジ!

[内部密告コーナー]




[〜お知らせ〜警視庁広報課より]


●警察博物館 夏休み子ども特別展のお知らせ

 平成21年8月7日(金)〜8月20日(木)午前10時から午後6時までの間、警察博物館 5階イベントホールにて、子ども達が安全に安心してインターネットを利用できるように、フィルタリングの普及促進を図るための特別展を開催致します。ぜひご来場ください。(8月10日(月)、8月17日(月)は休館日/8月7日(金)は午後2時から、8月20日(木)は午後1時までです)


●メールマガジン休刊のお知らせ

 8年の間配信してきたこの警視庁メールマガジンですが、今号を持って一時休刊させていただきます。ご愛読ありがとうございました。
 長期休暇や年末などには復帰を予定しておりますので楽しみにお待ちください。




[捜査一課業務報告  明智管理官の見た事件]


●知らない間に…

 メールマガジンがひとまず休刊ということで、一区切りとしてどんな話題を取り上げようかと思いましたが、ここは夏らしく少し寒くなるようなお話にしましょう。
 幽霊よりも生きている人間の方が怖い、という言葉がありますね。我々警察官ほどそれを実感する仕事はないかも知れません。幽霊は人を襲って殺しませんし、証拠を隠滅しようとすることもありません。生きている人間の方がたちが悪くやっかいです。
 ストーカーといえば皆さんはどのような事例を思い浮かべられるでしょうか。一番多いのは、好きになった相手にさんざん付きまとったあげく殺人事件に発展してしまうというものではないでしょうか。それも被害者は高い確率で女性ですね。(こんなことを言うと男性方に怒られそうですが)
 しかしこれらは事件として認知された分まだましなのであって、世間には付きまといで困っているのにストーカーとして認識してもらえない、深刻な状況だと理解してもらえない段階の人がたくさんいます。
 とある会社に勤めるFさんもそうでした。詳しい経過は省きますが、新人として入ってきたSという人間を先輩として面倒を見ているうち、SはFさんのことを自分に好意があるからこんなに親切に教えてくれるのだと勘違いしてしまったのです。
 さて皆さん。皆さんは勤め先や学校から帰宅する時、誰かがついてきていないか、不審者はいないかということを少しでも考えたことがありますか。普通はありませんね。
 Fさんもそうでした。Sがずっと尾行してFさんの家を突き止め、こまめに個人情報を収集し、休日のスケジュールなど刑事顔負けの能力で調べ上げたことをまったく気付きませんでした。
 彼女がSの不審な様子に気づいたのは、ある日会社に出勤すると、皆がSとの婚約についてびっくりしたように声をかけてきてからでした。全社員へ一斉に社内メールでSから、Fさんと婚約した旨の内容が送られていたためです。
 Fさんはまったく心当たりがないことを説明しましたが、その時すでにSはFさんの家族構成まで調べ上げており、婚約を否定するには相当の時間がかかりました。最終的にはFさんが弁護士を連れて警察に相談し、Sを家宅侵入などの容疑で逮捕することで事件は明るみに出たのです。Fさんは警察の捜査によってはじめてSが合い鍵を作って部屋に侵入していたと知り、ただちに引っ越しをしたといいます。
 SがFさんに連絡をとろうとしたり、直接的な手段に出ていたらもっと早く気づいたのでしょうが、それまでは何のそぶりもなかったためにFさんはまったく気付かずにいました。Sの部屋は大量のFさんの写真及び個人情報でしめられていたようです。
 すべての人を疑えとは言いませんが、日常において漫然と日々を過ごすのではなく、こういった危機に対するアンテナを持つように心がけていただければと思います。




[大阪からコンニチワ〜西の探偵服部平次や]


●ドラッグでダイエットは無理!

 先日芸能人が何人か逮捕されて大騒ぎになっとる「麻薬」やけど、まさか読んでる人の中で「ばれなければ使っても問題ない」なんて思ってる人はおらんやろな。
 夏休みに増えるのは家出少年少女だとかのほかに、ドラッグで捕まる未成年なんや。冒険したい年頃っちゅーのはわかるけど、違法な行為に手を出す自分は全然かっこ良くなんかないで。
 これを飲むと痩せられる、ダイエットできるという風に言われて飲む子もおるらしいけどな、せやったらなんで堂々と売られてないかということを考えた方がええで。違法やし何より、内臓を破壊するからや。一時的にダイエットしてその見返りがその先何十年も多臓器不全で生きていくのと、まっとうにダイエットして健康に生きていくのとどっちがええかいうたら、小学生でもわかるやろ。
 それと、ダイエットと言うたけど、ドラッグを使用してまっとうなダイエットなんかありえん。重要な部分をごっそりダメにするから痩せるだけで、頬もこけて眼の下はクマだらけ、肌はガサガサ、これのどこがダイエットかという話や。
 冒険心は結構やけど、たむろしてたら親切な人が声をかけてきて何かをくれた、人づてにいいものがあると紹介された、というようなもので信用しているようでは、それが毒であっても気づかへんな。最初はタダでとくれる人間ほど怪しいもんや。
 友達同士で遊んで多少帰りが遅くなって怒られるくらいならまだ健全な方。たびたび外泊が増えたり、こそこそ様子がおかしくなってきたらいつまでも放置しとかんと、一度ゆっくり話し合わんとな、親も。ここで「あの子も大人だし」とか「子供の自由にさせとる」という言い訳をしてしまうと、取り返しのつかんことになるかもしれんで。
 買っただけで使ってない、面白そうだから買ってみただけ、という人も出てくるかも知れんけど、そもそも日本では所持も禁止されとる。使ってないからセーフ、じゃない。
 くだらないことで冒険しとらんと、もっと自分の世界を広げたり、才能を発掘したり、夏休みにできることはいっぱいあると思うで。今という時間を目いっぱい楽しんでほしいと思う。




[防犯ミニ知識]


●こんな勧誘に気をつけて

 月に1万円というと「うわ、高いな」と思われる方も多いでしょう。それでは、1日340円と言われるとどうですか。「お弁当買うよりも安い値段」「友達とコーヒーを飲んだと思えば」という風に、「これくらいなら…」と納得した方もおられると思います。
 全体の金額を言わずに分割して安いように思わせる。これは悪徳商法などでよく見られる手口で、自分にも払えると錯覚させ、高額のローンを組ませるというものです。
 私には関係ないと思ったそこの学生さん、大学生がターゲットになることも多いので注意が必要です。
 展示会だと思って気軽に入ったら、店員数人に囲まれて商品を買うよう数時間言われ続けた、懸賞が当選したということで待ち合わせ場所に行ったら高額の商品を無理やり買わされた、こんなトラブルが絶えません。
 どうして被害に遭ってしまうのでしょうか。
 展示会などでの被害例では、多くの被害者が店員に促されるままに椅子に座り、店員と一対一で話す状況になっています。最初は商品を近くで眺めるつもりで座ったはずが、気がつけば買う前提での話になっている。こうなるとなかなか逃げることが出来ません。また、「座ると買わされるかも」と警戒する客に対しては「アンケートだけでも」と頼んで店の奥のテーブルでアンケートを書かせる(座らせる)という手もとられます。
 まさに、座ってしまったら相手のペースになってしまいます。では座らなければ良いか?相手はあの手この手で座らせようとしてきます。友達数人とで来たから安心と思っていたら、そのうちの一人が座ってしまい、他の人間も座らざるを得なくなってしまったというような状況もあります。
 根本的な解決方法は「入らない」「誘いに乗らない」ということしかありません。きちんとした画廊などは強引な勧誘はしませんし、客側が声をかけるまで黙っているものです。
 懸賞の当選などにしてもそうですが、「よし試しにいってからかってやろう」などと思わないこと、実際そう意気込んで行ったはいいが帰るに帰れなくなり、結局購入契約を交わされてしまったという笑えない被害例もあります。
 契約するまで客を帰さないようにした場合、監禁罪が成立することもあります。帰ると言って脅されるような場合は110番通報してもいいでしょう。また、便宜的に契約をして外に出て、ただちに契約解除するという方法もあります。
 君子危険に近寄らず、「試しに行ってみる」などということは被害者を増やすだけですから絶対にしないでくださいね。




[ほんの一口〜読者の声]

 
●収集日以外にゴミを出すと違反なんですか?
「僕は大学生なんですけど、夏休み実家に帰省するからと思って、ゴミの日ではなかったんだけど、ゴミ捨て場にいくつかゴミを出しました。そうしたら管理人さんに「収集日以外に出さないでください。今回は大目に見ますが次からは絶対ダメですよ」と怒られました。そこらにポイ捨てしたわけではないのに、収集日って守らないとダメなんですか」

 広報課からお答えします。
「ゴミの不法投棄が問題になっていますが、ゴミ捨て場だからいつでも捨てていいだろうというのも間違いです。きちんと収集日を守って出すようにして下さい。注意されているにも関わらず収集日を守らない場合、軽犯罪法第1条27号「汚廃物投棄の罪」で罰せられることがあります。
よく「ここにゴミを投棄すると法律により罰せられることがあります」という看板を見かけるかと思いますが、これが「汚廃物投棄の罪」に当たります。
収集日を守らないゴミ出しのほかに、飼い犬の散歩でフンを始末しない場合、キャンプ場や公園などにゴミを放置した場合もこの法律が適用される可能性があります。
ゴミの始末はきちんとしましょう。」




[トクトク裏ワザ〜肩の力を抜こうヨ]


●前の日の残り物をうまくアレンジ!

 こんにちは!交通課の由美ですvvこれまで沢山裏ワザを紹介してきましたが今回で一旦休止!過去の裏ワザを振り返ってみてひとつでもお役に立っていたら幸いです!
 さてさて、このメルマガを読んでいる方の中には、前の日残ったおかずを翌日食卓に並べたら家族から、「えーっこれ昨日の残り物じゃん」という、とんでもないブーイングを受けた人もいるのでは!?いくら家事を頑張っていてもこの一言はヒドイ。
 じゃあそれを言わせないようにするには?
 例えばポテトサラダやシチューなど。溶けるタイプのチーズをタップリのせてオーブンで焼いてみましょう。ちょっとしたグラタン風味にはなります!ごはんを混ぜればドリアにも変身!
 野菜炒めなどの場合はちょっと手間ですが一度刻みなおして、卵でくるめば具だくさんのオムレツに。また、チキンカツやフライものは、夕食に卵でとじてご飯にのせ丼ものにする手も。
 こんな風にちょっとアレンジするだけで我が家の小うるさいグルメさんも納得の料理に。
 でもその前に家族は、作ってくれる人に感謝して食べることが大切ですよ!
 皆でアレンジ料理を提案したりして、楽しい家族団らんの一時を過ごして下さいネ!




[内部密告コーナー]※警察官の日常の風景を紹介するコーナーです。

 この間廊下にて、誰にも厳しくて怖いことで知られるお偉いさんが、携帯で話しながら歩いていたのだが、そのストラップがなんとキティちゃんだった。
 それをうちの上司に笑いながら報告しにいったら、机に置いてあった上司の携帯にリラックマのストラップがついていたので、無言で席についた。




[あとがき]

 210号にわたった配信してきましたこの警視庁メールマガジン、いかがでしたでしょうか。ひとまず今号をもって休止となりますが、年末年始や夏休みなど、犯罪被害が増加すると思われる時期や、新たな犯罪の手口が広まり始めた時などは一時的に復刊して配信する予定です。よろしくお願いします。
 それではまた。


[警視庁メールマガジン]
総編集長: 警視庁 警視総監  白馬
編集長:   警視庁 総務部    牛黒
発行: 警視庁
転載を希望する場合はご連絡下さい。


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