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野次馬ニュース
(週刊ダウトNo.1365号記事より)
この度ロスで犯罪心理学などの研修を行っていた、明智健悟警視(28)がすべての課程を修了し
帰国した。
同警視は東京大学法学部を首席で卒業し、国家公務員試験第T種合格を経て警察庁採用。その
成績から特別に海外研修が認められていた。キャリア組でこれまでに海外研修の認可が下りた例は
過去になく、明智警視が初めての例となる。
警視はロスでもいくつかの事件を担当、速やかな解決に導くなどその業績が認められており、ロス
市警及びFBIでは、ICPOを通して犯罪学などの指導教官として渡米の依頼を警察庁へ打診して
いるという。
警察庁では、「海外へ研修に行って、逆に指導教官を依頼された例はFBIで1件あるが、それも
経験豊富な警察官の例。将来有望で頼もしい限りだ」とコメントしている。
当編集部ではこの若き優秀なキャリアに今後も密着し、事件のすべてを網羅していく予定。また、
警視庁配属が決定した警視にこれからの抱負を聞いた。
<明智警視のコメント>
「そうですね、ロスの方でも日本の犯罪事情はいろいろ興味を持って調べていました。私が学んできた
ことが十分生かせるよう、頑張りたいと思います。デスクワークだけでなく現場にも赴いて、いろいろな
手がかりを直接集めたいと思っていますしね。ま、私が帰国したからには迷宮入り事件は無くなる
でしょうね」
自信に満ちた顔で警視はそう言った。今後の活躍に期待されたし。
北海道で行われることになったある番組の撮影に、警視庁が協力することになった。番組の内容は
いわゆる「ドッキリカメラ」なのだが、そこに本物の警察官を出そうというのだ。これまでテレビ局の
要請で取材になどに応じたことはあったが、バラエティーに協力するのは初めて。
許可を出したのはロスから帰国間もない明智警視。これまで民間との関わりを極力避けてきた警察に
メスを入れた形だ。
ところが、この番組の収録中に何と殺人事件が発生、協力していた警視らは急遽本当の捜査を
することに。ただちに北海道警へ連絡が取られ警視らが捜査にあたることになった。
事件概要は既に新聞・ニュースなどで発表されているため割愛するが、犯人は予め犯行をスムーズ
にするための準備をし、下見を行うなどかなりの計画性が見られ、捜査は難航した。しかし、居合わせた
民間人の協力により事件は無事解決、犯人は逮捕された。
この時、キャリアである明智警視とその部下にあたる、ある警部との間で確執があったという証言も
あるが、警視庁ではこれを否定している。
また、どのような捜査を行ったのか明智警視に接触を試みたが「ノーコメント」の一言で断られて
しまった。
あの吹雪で閉ざされた館の中で一体何があったのか。
その捜査方法については本人の口から語られないため、永遠に不明のようだ。
また、この事件から過去にあるテレビ局が「人命救助」と称するやらせ番組を作成、その際に必要な
要救助者の救助にあたらず放置していたことが判明、北海道警と警視庁ではその捜査にも追われている。
近くそのテレビ局局長を呼び事情聴取する予定。
この事件で一度容疑者ではと疑われたアイドル、速水玲香ちゃんにもインタビューしてみたが、事務所
を通じて「今は事件のショックで思い出したくも無い。そっとしておいて欲しい」と返ってきた。ところがその
数日後、出演した番組でバレンタインチョコに関して「本命」発言をするなど、彼女の周辺も慌しくなりそうだ。
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※これら掲載の記事はすべて実際の事件・団体等に関係の無い架空の物です。
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