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野次馬ニュース
(週刊ダウトNo.1455号記事より)
北海道警に殺人犯が他人の戸籍を乗っ取りキャリア組警察官として採用されていたことが、
衝撃をもたらした通称「赤髭のサンタクロース殺人事件」。
この事件は、明智警視自ら現場に乗り込み、北海道警と青森県警の了承を経て捜査の指揮
を取った異例の事件でもある。
事件の概要は、痴情のもつれから同棲していた男を殺害し、逃亡していた北見連子容疑者が
自殺を図った「不破鳴美」さんの戸籍を乗っ取り以降不破鳴美として、北海道警に国家公務員
試験T種合格者として採用され、殺人の動機となった麻薬のルートを探していくうちに双子の
妹の存在を知り、麻薬に関わった人間らともども殺害に至ったもの。北見容疑者は居合わせた
高校生A君をも殺害し、その友人B君の犯行であるように見せかけた。また、これらすべての犯行
を妹の仕業として、罪の意識から自殺したように偽装したもの。
B君から連絡を受けた警視庁捜査一課の警部が、このままでは間違った方向に捜査が進むと
判断し、明智警視が捜査の指揮権を握ることになった。
明智警視は、「まさか事件の犯人が捜査を指揮していたとは。あのままでは捜査は見当違い
な方向に向くどころか、事件の真相が闇に葬られていた可能性がある。自分が直接現場へ
赴いただけの価値はあったと自負している」とコメントしている。
警察庁でも「今回は異例の捜査となったが、当初犯人の自殺で幕を下ろしたと思われていた
この事件の真相はまったく別のところにあった。それを解明できただけでも越権を覚悟しての
出動命令は価値があった。今後はこのようなことも考えて、各都道府県警察と話し合って行きたい」
と発表。「職権乱用では?」という批判意見に真っ向から立ち向かう考えだ。
当編集部の調べでは、「この捜査は間違いではない」という意見が90パーセント、「越権行為だ」
という意見が10パーセントとなった。
賛成派からは「殺人事件の犯人がまさか警察内部にいるなんて誰が想像できただろうか。それに
気付いたとしてもどうにも出来ないことが多い。関係ないとは言え、こういった場合は公正な判断
として許されることだと思う」「明智警視の英断が事件の真犯人を見つけるきっかけとなった。
反対している人達はそれを考えるべき」という意見が寄せられた。反対派からは「怪しいからと、
他県の捜査に首を突っ込めるようになったら、それこそ指揮系統はメチャクチャ。特例と自覚すべき
では」「警察同士の横のつながりをしっかりして欲しい」という意見があった。
しかし事件はこれだけでは収まらず、事件から一夜明けた翌日、北見容疑者が追っていたという
麻薬ルートが発見された。末端価格50億はあり、摘発した中では最大の規模となる模様。
この捜査は北海道警の薬物対策課に引き継がれる。
警視庁ではその発見に貢献したとして、明智警視及び剣持警部に警視総監賞授与の予定。
ロスからの帰国早々華々しく事件を解決した明智警視だが、今回もそれに劣らない活躍だった
ようだ。ますますこれからの活躍が期待される。
尚、当編集部では警視庁の了承を経て、明智警視宛のご意見を募集しています。ご本人に必ず
お渡し致します。貴方のお名前とご住所を明記の上で編集部まで。お返事は無理かもしれませんが、
捜査に反映すべく頑張りたいとのことです。
この記事に関するご意見は週刊ダウト編集部気付でどうぞ。
※これら掲載の記事はすべて実際の事件・団体等に関係の無い架空の物です。
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