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野次馬ニュース
(週刊ダウトNo.1495号記事より)
東の工藤と言われれば西の服部。関西圏にお住まいの方は、むしろ西の服部と言えば
東の工藤、と西を先に持ってきたがる傾向があるようだ。
まさしく、ライバルと呼ぶにふさわしい西の探偵こと服部平次。今回は彼を取り上げて
みよう。
ちなみにこちらは父親は大坂府警本部長服部平蔵その人であり、母親は昔ながらの
大和撫子という言葉がよく似合うだけでなく、武芸にもよく通じている服部静華さん。
工藤新一に負けてはいない、まさに探偵になるべくそろえられた環境というべきであろう。
それでは彼についてもっと深く知ってみよう。
――小さい頃からこういったことに興味はあったんですか?
「当たり前やろ。ちっちゃい頃からおとんの…いや親父の後について現場をうろちょろ
したり、探検に行ったりしてよー叱られたもんや。ちゅーても、『お前は見るべきところを
ちゃんと見てへん』とか『危険なところで引き返す引き際も知れ』っちゅー感じやったから、
興味を持つこと自体を怒られたわけちゃうけどな」
――本格的に探偵として活動を始められたのはどういった動機から?
「まあなんちゅーても、警察の捜査には限界がある、っちゅーことやろか。よー聞かれる
んでいつもゆーてるけどな、警察のように動ける人間が必要なんや。あ、誤解して欲しく
ないんやけど、権力を持って動く人間やない。その事件の真相を解ける人間が必要や、
っちゅーことや。俺は動けるだけの力はある、思とる。したら動かんともったいないやろ?」
――なるほど。では、調査の時などに心がけていることは?
「なんや、工藤の時とおんなじような質問やな。まーええわ。心がけているのは、
『そんなことはありえん』と頭から否定しないことや。例えば、誰かが空を飛んでいるのを
見た、という証言があったとする。それが事件現場から遠く離れていたり、関係ないと
思えば『見間違いやろ』と言われてしまうけど、ありえへんことが起きた、っちゅーことは
そこに何かが隠されてるかも知れん。簡単に「ありえへん」と捨てんことや」
――今世間を騒がせている怪盗1412号については?
「カッコばかりつけよってあかんなー、あれは。いつか俺もヒマ見つけて逮捕したろと
思てるで。ま、大坂では絶対にチリ一つ盗ませへんけどな。いつでも挑戦は受けて
立つで。俺が絶対工藤より先に逮捕するんや」
――警視庁に、ロスから帰国された明智警視が配属されたことについて一言
「ああ、鳴り物入りで研修行った人やろ?なんかすごい人なんやてなぁ!あの工藤が
ほめるくらいやから相当の切れ者やろ。いっぺん会って見たいけど…おたくらそういう
場を作る予定はないの?(この後10分ほど問答)」
――そういえば、ファンレターもかなり来ると伺っていますが?
「興味ない。相談の手紙については眼を通すけど、ファンレターもろても困るしなぁ…」
――ということは、本命はいらっしゃる?
「ア、アホ!いるかそんなもん!…遠山和葉?なんでそこでその名前が出てくるんや!
あれはタダの幼馴染や!ほれ、次の質問!」
――で、では…。えー初恋の方がいらっしゃるとお聞きしたのですが。
「そうなんや。けど、その人の名前は俺も知らんねん。昔俺が小学校3年の時にな、
ある寺の境内でな、満開の桜の中着物着て鞠をつきながら手まり唄歌てた子がいて。
ちょっと風が吹いた隙にいなくなってしもて、その後に落ちてた水晶玉を大事に
持っとるんやけど。ほらこれや。よーく写してな。いつかまた巡り合えればええと思て
るんや…」
――では、最後に一言お願いします。
「警察でもどうにもならん困りごとはこの俺が引き受けたるで!気軽に相談しいな」
ありがとうございました。
あいにくの雨模様の中訪ねていった我々を、彼はわざわざパトカーで大阪駅にて
出迎えてくれた。ちょっと公私混同の気もするが、洒落の利いた歓迎かも知れない。
インタビューについてもはきはきと答えるその姿に、傲慢ではない自信の表れを
感じた。
彼ならきっと事件を解決してくれる…という思いにさせられるのも当然のことだろう。
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