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野次馬ニュース
週刊ダウト9月8日号(9月1日発売号)記事より
当編集部が秘密裏に入手した情報によると、日本各地で今、犯罪が未然に防がれる
もしくは、事件発生後犯人が速やかに逮捕される不思議な現象が起きているという。
情報元のTさんは、「ソース元は明かせないが、それらの現象が起きている場所で
決まって目撃されている少年がいる。どうも警視庁の明智警視もよく知る人物らしい」と
教えてくれた。
この情報を元に早速H記者が警視庁を訪れた。
単刀直入にこの話をぶつけてみたところ、明智警視はしばらく考え込んだあげくに、
「それは…もしかしたらとある有名な探偵の孫である彼かもしれませんね」と答えた。
その彼についてあれこれ質問してみたのだが、「素人ですし、どうせ捜査の邪魔をして
歩いているだけです。私の一存で正体を明らかにして、現地警察に更なる迷惑をかける
のはちょっと遠慮しておきたいですね」と明かしてはもらえなかった。
ところがつい先日になって突然Tさんから、「どうもあの少年には、これから犯罪が
起きる可能性がある箇所のリストが送りつけられたようだ。そこに、高遠が関わっている
らしい」という連絡が入った。
それならば直接本人に聞いた方がということで、あらゆる情報網を駆使した結果、
イギリスに滞在しているという情報をつかんだ我々は、早速現地に飛んだ。
高遠氏は指名手配もものともせず、のんびりと図書館で読書中。ここはお気に入りの
場所なのだそうで、場所を移動しての取材となった。
早速今回の騒ぎとなったリストの話を持ち出してみると、「ああ、あれですか」とあっさり
認めた。
「まあこの世界にいると、風の噂であれこれ聞こえてくるものですよ…。その中でもいくつか、
興味深い話があったのでね、彼ならきっと興味を持つだろうと思って知らせてあげたのですが、
やはり私の意図したとおりに動いてくれているようですね。結構」
その「彼」とは一体どういう人物で、どういう関係なのかについて聞いてみたところ、
「明智警視が言わないと言ったのであれば、私も教えるわけにはいかないでしょうね」と一蹴
されてしまった。
しかし少し考えこんだ後、「関係といえば、これ以上ない好敵手、といったところでしょうか。
もちろん明智警視とも実はアメリカで少しお会いしたことがあるのですが、警視とはまた
違った、大いに手ごたえのあるライバル…といえるでしょうね。彼は過去数度私の計画を
台無しにしてくれましたから」
華麗なる犯罪で警察を翻弄してきた高遠が敗れ、認めたというその存在。
週刊ダウトでは、この天才と称された人間2人が一目置く人物の存在をこれからも調査して
いく予定である。
本日のニュース
9月1日(水) 18時00分
先月25日、KIDによって盗み出されたプリンスベル宝石店の宝石(時価30億円相当)が
無事宝石店に戻ってきていたことが判明した。
調べによると宝石は、8月31日夕方頃宅配便によって届けられたという。差出人は
「KID」と書かれていた。
この伝票を元に警視庁が追跡捜査を開始したが、どの営業所もこの荷物を記録しておらず、
警視庁ではKIDが変装して直接届けにきたものではないかと見て、防犯ビデオに映って
いないか慎重に捜査をしている。
宝石には手紙が添えてあり、「どうやら私の求めるものではないようですのでお返し
いたします」と書かれていた。
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※これら掲載の記事はすべて実際の事件・団体等に関係の無い架空の物です。
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