窃盗犯に共犯？ＫＩＤ逃走の手助け

　昨夜発生した怪盗ＫＩＤによる「マリンブルー(中原宝石店所有)」盗難事件において、
ビル内でＫＩＤ逃走の手助けをした人間がいる疑いが強いことがわかった。
　警備のためビル内で指揮をとっていた警視庁捜査２課中森警部は、「ＫＩＤの逃走経路
を予測して罠を張っていたが、何故かその手前でＫＩＤが引き返し、別のルートから逃げた
形跡がある。また、警備員か警察官の変装かは明らかではないがＫＩＤをそのポイントで
追い払ったのを見たという目撃証言もある。今捜査中だ」と渋い顔。
　このアイディアを提供したという、少年探偵団の江戸川コナン君も、「新一兄ちゃんのアド
バイスだったんだよ。これなら捕まえられると思ったのに残念！」と悔しがる。

　防犯カメラの映像では、中森警部がＫＩＤを捕らえるべく罠を張っていた場所において、
ＫＩＤがドアの一歩手前で引き返していく様子が映っていた。しかし、ＫＩＤに罠の存在を
教えたと思われる人物は、カメラの死角となり映っていない。また、この共犯と見られる
人物がそこに現れる過程や、立ち去るところも映されていないことから、捜査２課では何か
カメラに細工をされた形跡がないか、道具を使って罠を回避して逃走したものとみて目撃者の
割り出し及び映像の分析を急いでいる。

　マリンブルーを盗まれた中原宝石店店長は「ビルの警備員は全員知り合いばかりだし、
あの時知らない顔がないことも確認した。ＫＩＤの共犯者が警察官に変装していたのでは？
ともあれ、警備に隙があったとしか思えない」と呆れた顔。
　ＫＩＤ逃走の謎はまだしばらく不明のままのようだ。

水死体の身元判明

　１０月３１日に米花川で発見された水死体は、２日前から捜索願の出ていたＡさんと
判明した。
　Ａさんは３１日、犯行の下見に来ていたＫＩＤが逃走途中、米花川にうつぶせになって
浮いているのを発見し、追ってきたパトカーに引き渡していた。
　Ａさんの遺族は「あのまま見つからなければ埠頭まで流れていった可能性がある。
見つけてくれたＫＩＤにはお礼を言いたいが、警察や宝石店のことを考えると複雑だ」と
コメントしている。

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※これら掲載の記事はすべて実際の事件・団体等に関係の無い架空の物です。

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