盗撮犯人見事御用

　杯戸町、米花町などで発生していた連続小学生盗撮事件。犯人はプロクシーを通して
ネットで盗撮映像を公開するなどかなり悪質で、警視庁がかねてから捜査をしていた。
　その盗撮犯がこのたび、少年探偵団の活躍によって逮捕された。

　少年探偵団のメンバーは、ネットで公開されていた画像を阿笠博士の協力によって
解析。その角度や映りこんでいる背景から、カメラの位置や高さを割り出した。
　当然ここまでは警視庁もつかんでおり、犯人像を特定していた。
　では何が警視庁と少年探偵団を分けたのか。
　少年探偵団の江戸川コナン君は、「盗撮というと世の中のイメージって大体決まっちゃってる
でしょ？手にバッグ持ってる人とか、靴に仕込んでる人とか。でも不思議なことに皆犯人が
女性かも知れない、なんて考えてみないんだ。それに、ペットを散歩させてる女の人、だと
真っ先に除外されちゃうでしょ？」と語る。
　彼の言うとおり、逮捕されたのは犬を連れた女性であり、しかもこの付近に住居を構えては
いなかった。いかにも付近住民のように散歩を装っていたようである。またカメラも、長毛種犬
の首輪に仕込み、見えにくくするなどプロの犯行を臭わせる。

　警視庁の目暮警部は、「先入観を持たないようにして犯人像を出したつもりだったが、
経験則から「犯人は男」という思い込みがあったことは否めない。この事件は常識を覆した
という点からしても学ぶことは多い」と素直に捜査の遅れを認めた。

　尚逮捕された女性は、「誰も気がつかないのが面白くてやった。そのうち辞めるつもりだった」
と反省のそぶりも見せず、関係者を呆れさせているという。
　それにしても、様々な推測を生みつつ誰もたどり着けなかった盗撮犯を、様々な分析・検証から
割り出した少年探偵団の手際は本当に見事である。

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※これら掲載の記事はすべて実際の事件・団体等に関係の無い架空の物です。

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