逃走劇、あわや大惨事

　昨夜現れたＫＩＤと、追跡した警視庁の捕り物劇に、見物していた客からとんだ邪魔が入って
いたことが分かった。まさに水を差された状態で、警視庁ではこの見物人を公務執行妨害等で
逮捕した。

　事件は昨夜日付が変わった時刻、ＫＩＤが予告どおり宝石店へ盗みに入り、警視庁がその逃走を
追跡しようとした時に起きた。
　見物客の中から10発近くのロケット花火がＫＩＤに向かって発射された。ＫＩＤはこれをかわしたが、
中には火のついたままの花火が近くの民家に飛び込んだり、パトカーに落下するなど、現場は
大混乱に陥った。
　この隙にＫＩＤは逃走。一部火が燃え上がり火災が発生したことから、消防車が出動する事態に
なり、周辺は約3時間に渡り封鎖された。
　警視庁では花火を発射した男を目撃証言から特定し、その場で事情を聞いたが、男が行為を
認めたことから逮捕。男は「ＫＩＤに嫌がらせしてやろうと思った。思慮が足りず迷惑をかけてしまった。
申し訳ない」と反省しているという。
　一時は、ＫＩＤの逃走を助けるためにわざとやったのではないかという見方ももたれたが、特に
つながりがあるような様子は見られず、警視庁では男の供述通りの動機としている。

　ＫＩＤと警察の捕り物劇を見物するのは結構だが、逮捕は警察に任せるべきであろう。自分が
つかまっていては元も子もない。

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※これら掲載の記事はすべて実際の事件・団体等に関係の無い架空の物です。

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