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ニュース速報
4月16日(月) 4時18分
先ほど入った情報によると警視庁は本日4時過ぎ、13日発生した「13th
Friday」ウィルスによる
庁内ネットワーク停止事件について、「ウィルス製作者が本庁に出頭、事情聴取中である」と
発表した。
警視庁の発表によれば、容疑者は未成年であり容疑を全面的に認め、技術の提供を申し出る
代わりに、生命保護を申し出ているという。
高遠遙一の名前を騙ったことについては、「有名な犯罪者の名前を騙れば、注目されると思った。
その後で自分がやったことを発表するつもりだった」と説明。しかし、「やるべきではなかった」と
深く反省している様子だという。
出頭までに何があったのかは現在聴取中であるが、少年は話したくないと拒否している。
野次馬ニュース
週刊ダウト4月16日配信メーリングリストより
今月の13日の金曜日。警視庁が震撼した。まったく新しいタイプのコンピューターウィルスが
警視庁内のネットワークを破壊、混乱に陥れた。
実は、警視庁には二つのネットワークがある。ネットに接続しているネットワークと、庁内LAN
だけで構築されたネットワーク。後者はネットには接続されない。その為、万が一ウィルスに
感染しても後者のネットワークは無事残るようになっている。
しかし今回はネット接続の端末に届いたメールを解析するため、担当者が庁内LANの端末に
このメールをフロッピーディスクに落としたものを挿入、そこから感染したらしい。
とまぁ、コンピューターにはあまり詳しくないので憶測だけど、ネット接続していないパソコンが
感染するのは、フロッピーやCDを通して。多分似たような経路で感染したのではないかと思う。
そこまでなら、「何だ今時のサイバーテロか」ということだったのだけれど、犯人の名が高遠遙一
ときては警視庁も黙っていられない。(もちろん当編集部も)
全力をあげて分析に務める一方、声明を発表したのはご存知の通り。
だが明智警視はかなり早い段階から疑問を抱いていたようだ。事態が収束した金曜日の午後、
記者が電話でコメントを求めた所、「高遠がこんなつまらないことをするでしょうか?昨年のような
演出性に優れた犯罪ならともかく、今回はそれをなぞっているようなもの。こんなオリジナリティの
ない事件をあのプライドの高い犯罪者がすると思いますか?ま、犯人は軽い気持ちで騙ったので
しょうけどね、じきに思い知ることになるのではないですか。今回ばかりは同情する気にもなり
ませんね。身をもって事の重大さを思い知るでしょう」と、イヤミ全開(失礼)の返事が返ってきた。
ワクチンソフトの提供者について尋ねたが、「現時点では回答しかねる」とのことだった。
ここまでなら、今週木曜日発売の週刊ダウト4月26日号原稿として、あわてて書き上げるところ
なのだが、実は金曜の夜某所で意外な展開があったらしいのだ!
高遠氏が出入りしているサイトのチャットをたまたま見ていた読者からの情報提供なのだが、
そこでの会話によると、高遠氏は平然としていたようだったが名を騙られたことについてやはり、
腹に据えかねていた様子。明智警視の見事な誘導で、この事件の犯人を自分で見つけ出すと
宣言。しかも命はとらないとまで約束したのだから、高遠氏の自信もさることながら明智警視の
手腕には感心させられる。流石は警視庁きってのエリートキャリアと言われるゆえんだ。これは
記者の推理だけど、あのコメント(上記)の時点で既に高遠氏に犯人を突き止めさせることを
考えていたのでは?と思う。
そこにはあのKIDも立ち会っていたそうだが、ワクチンソフト提供の協力者は彼ではないらしい。
その読者も途中から見ていたので詳細が分からないそうだが、どうも高遠氏とともにワクチンソフト
の開発にあたり、警視庁へ提供した人物がいるようだ。
今回の犯人の腕前もそれなりではあるが、その上を悠々といった高遠氏とその協力者。
一体どこまでレベルの高さを見せ付けてくれるのだろうか。
ところで、この出頭してきた犯人は未成年者だったようだが、どんな目的があったにせよ
高遠氏の名前を騙ったのはやりすぎ。結果(推測だが)死ぬより恐ろしい目に遭ってしまったのだから。
本日犯人出頭の知らせを聞いて高遠氏に連絡を取ってみたが、メールが届いたきりだった。
どうやらいろいろと忙しいらしい。
本人の許可を得たので公開させていただこう。
「お尋ねの件については、企業秘密ということで回答は出来ません。。ただ、今後模倣犯を
牽制する意味でもこれだけは言っておきましょう。私の名をいたずらに騙ることは即ち、自分の
死刑執行書にサインすることと同じだと。 追伸 協力者はその素性が明らかにされることを
望んでいません。この警告を無視して踏み込んでくるようなことがあれば、君達も命の保証は
しませんからそのつもりで y.takato」
いやはや何とも氏らしいコメントである。
ただ、賞賛すべきは警視庁に対して高遠氏が速やかに、協力の姿勢を見せたところではない
だろうか。普通の犯罪者であればまずそんなことはしない。せいぜい濡れ衣を晴らそうとする程度。
追う者と追われる者という立場でありながら、事件解決に手を貸すという氏の態度には余裕すら
感じられる。
それは優位からくる傲慢なものではなく、犯罪芸術家を自称するプライドであるだろう。こんな
ことばかり書いているとまーた明智警視から呼び出し食らっちゃうんだけど(苦笑)。
今回の彼の行動に、殺人犯であるにもかかわらず高遠氏がKIDと並んで多くの支持を得て
いる理由を見た様な気がした。
ところで、次回の週刊ダウトは日本で活躍するマジック団体の小特集をするよ。発売をお楽しみに。
また、KIDや怪盗紳士の目撃談なども引き続き募集中。よろしくね。
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※これら掲載の記事はすべて実際の事件・団体等に関係の無い架空の物です。
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