お騒がせ狂言女を逮捕

　世界の中心で愛を叫ぶ、といえばひと昔前の映画タイトルだが、大阪では「警察の中心で
自殺を叫ぶ」女が建造物侵入容疑で逮捕された。

　事件が発生したのは本日朝8時のこと。大阪府警察本部近くの学校へ登校する生徒らから
府警へ「屋上に誰かいるようです」という一報が入った。
　府警屋上は当然一般人の立ち入りはできず、通報を受けた職員らが屋上を調べたところ、
女性がたたずんでいるのを発見、保護しようとしたところ「近寄ればここから飛び降りる」と
騒ぎ出した。
　女性は「高校生探偵の服部平次君を呼んで欲しい」と要求、連絡を受けた服部君が到着し、
説得を試みた。

　ところが、服部君の説得に対し女性は「サインが欲しい」と言ったり「写真を撮ってほしい」と
いうような発言を繰り返し、自殺しようとするそぶりはまったくなくなったという。
　上空からのマスコミヘリにも手を振ってみせるなど、余裕を感じさせる部分もあり、おかしいと
思った服部君が隙を見て女性を保護した。
　その後の取り調べで女性は、「最初から自殺するつもりなんてない。服部君と話せて
幸せ」などと発言したため、府警は悪質ないたずらと見て女性を逮捕した。

　学校を休み5時間ほど女性の説得に当たった服部君は、「こんなことせいでも、町中で
声かけてもろたら普通にサインもするし写真も撮るし…。振り回されたこっちの迷惑も考えて
欲しい」と迷惑顔。
　その上で「ただし、本当に悩んどる人がおったら話は聞くからいつでも連絡してきぃや」と
付け加えた。
　服部君は以前とあるインターネット質問相談サイト「Ａネット(仮名)」にて、完全犯罪のため
死体隠匿を相談していた相手の意図を看破、殺人を暴き逮捕したこともある。
　有名税というにはあまりにもお騒がせな一件だったが、服部君はこれが犯罪につながらなくて
ホッとした、という本音ももらした。
　ともあれ、有名人に会いたいがための狂言は全国どこの警察でもお断りであろう。

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※これら掲載の記事はすべて実際の事件・団体等に関係の無い架空の物です。

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