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野次馬ニュース
週刊ダウト10月29日号(10月22日発売号)記事より
この不況の中で大手ブランドでさえも倒産に追いこまれる事態が発生していますが、皆さんは
ひっそりと歴史に幕を閉じようとしていた小さな会社が、ある出来事によって建て直したという
エピソードをご存知でしょうか。
きっかけはKIDと並んで不動の人気を誇る高遠さんが、海外の番組に出演した時のこと。
ライブカメラで場所を明かさずに出演ということで、スタジオでの生出演というわけではなかった
のですが、この映像ファンの間ではお宝映像になってるとか。
その出演の時に、カメラに映っていた高遠さん愛用の万年筆が注目を浴びたのです!
話題はマジックのことでしたが、ふと高遠さんがメモを取った時に司会者がそれに注目、
それが日本のメーカーであったことから、放送翌日から番組を見た人達の問い合わせが殺到!
ネットに映像がアップされてからは、まさに世界中からメーカーに問い合わせがあったと
いいます。
そのメーカーは万年筆を専門に生産してきた会社でしたが、パソコンなどの登場により
徐々に万年筆の売れ行きが落ち、今年の年末をもって万年筆の生産は終了、会社自体も
来年いっぱいまでと言われていました。
しかしこの注目によっていきなり会社は万年筆のフル生産に入るハメとなり、今では来年3月
まで予約がいっぱいだと言います。
社長のSさんにお話を伺ってきました。
――放送のことはご存じでしたか?
「そんな放送があったなんてまったく知りませんでした。ある日の昼間に電話がかかってきて、
たどたどしい日本語で、「ミスターユウ(高遠さんのあだ名)の万年筆はありますか」と聞かれました。
といってもこちらは何のことかわかりませんから、あれやこれやと話を聞きまして、うちの社員が
国際電話でそのテレビ局に確認をし、映像を送ってもらいました。」
――種類は特定できたんですか?
「うちはひとつひとつ手作りで仕上げてますが、忘れはしません。一目見てすぐにわかりました」
――その後どうなったんですか?
「そのお客さんにはメールアドレスを聞いていたので折り返しメールで連絡をしましたが、その間にも
電話は鳴りっぱなし、メールやFAXで注文が届いたりして大変でした。まさか、ほんの少し、
海外の映像に出ただけでこんなに注文殺到するなんて思ってもいませんでした。また、他の文具
にも興味を持っていただいて、在庫はすべてゼロの状態です」
――使っていたのが高遠遙一さんだった、ということについて抵抗はありましたか。
「それはある程度仕方がないです。ただ、一つのものを大切に使って下さることについては
とても感謝しています。もし修理などご要望があれば、お客様がどなたでも応じさせていただきます」
――注文はどれくらい来ているんでしょうか。
「現時点では…もう来年の春まで予約が埋まっている状態です。おかげさまでこれからも何とか
会社をやっていけそうです。企業として正式に提携したいというところもあり、今そちら方面も
話を進めているところです。本当に、感謝しています」
このメーカーは倒産を免れただけでなく海外から、「日本製の文具は使いやすい」という注目を受け、
12月には海外の文具メーカー主催で行われる、優秀な文具を表彰する式に招待されているそうです。
この件について残念ながら高遠さんのコメントをとることはできませんでしたが、きっと今でも大切に
万年筆を使い続けておられるのだと思います。
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※これら掲載の記事はすべて実際の事件・団体等に関係の無い架空の物です。
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