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本日のニュース

2月27日(金)  21時00分

私も刑事ですが…?

 そろそろ春も近付こうかという今日、都内で珍しい事件が発生した。

 警視庁捜査一課のエリート刑事、明智警視が部下の剣持警部とともに、ある殺人事件の
聞き込みで都内を回っていた。
 Sさんという独居老人の家を訪ねた時のことだ。
 インターホンで明智警視が名を名乗ると「警察の方なら来ておられますが…」という返答が
あった。
 不審に思った明智警視らが中に入り、そこにいた制服警察官に、所属と階級を尋ねようとした
ところ、この警察官が突然逃走した。
 とっさに剣持警部がこれを羽交い締めにし、取り押さえたため、Sさん、明智警視らともに
ケガはなかった。
 そして警視庁に照会を行ったところ、ニセ警察官であることが判明、緊急逮捕となった。

 実はこのニセ警察官、最近急増している振り込め詐欺の新たな手口として、Sさん宅を
訪れていたのであった。
 Sさん宅には数日前から、振り込め詐欺と思われる不審な電話がかかってきていた。
 Sさんが警察に届けようか迷っている時に「警視庁ですが、お宅に不審な電話はありません
でしたか」という電話がかかってきた。
 Sさんが不審な電話があった旨を告げると「実は振り込め詐欺があなたの口座を勝手に
振り込め詐欺の口座として使っていました。今から警察官が行くので通帳とキャッシュカードを
渡して下さい」と言われ、Sさんはそれを信じ、やってきたニセ警察官に渡そうとしていたと
いう。
 そこにたまたま、捜査で明智警視らが現れた格好だ。

 ニセ警察官は、「うまくいくと思っていたのに…本物の警察がやってくるなんて詐欺だ…」と
話しているという。
 警視庁では他にも余罪があるとみてこの男を調べている。

 明智警視は「一目見て雰囲気の違いでわかりました。警察官の持つ雰囲気は独特な
ものがありますからね。制服を着たところで簡単に出せるものではありません。それに
しても被害がなくて何よりです」と語った。
 Sさんも「その後何事もなかったかのように明智さんでしたか、聞きこみをされたので
こちらの方が驚きましたが、流石本職の方ですね。これからは電話で警察を名乗られても
迂闊に信用しないようにします」と話す。

 全国的に振り込め詐欺の手口は多様化しており、警視庁では注意を呼び掛けている。



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※これら掲載の記事はすべて実際の事件・団体等に関係の無い架空の物です。


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