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  ローカルニュース

2月15日(月)  ローカルワイド

またまた消えたぞチョコレート!

 もはや名物となりつつある、警視庁とKID・高遠遙一のチョコレートをめぐる戦い。
世界中がかたずをのんで見守った、今年の対決はいかに!?
 と書いたものの、すでに記事のタイトルからおわかりな方もおられるだろう。
 昨年は警視庁にまったく送られなかったチョコレートであるが、今年は2月上旬から
少しずつ送られてきている情報をキャッチ、何度か警視庁に取材を申し込んだが「14日が
すぎるまでいかなる部外者も立ち入りは禁止」ということで取材はできなかった。
 しかしまた今年も、忽然とチョコレートは消えたのである。
 ではどのようにして犯行は行われたのだろうか。
 得られた情報を元に状況を追ってみよう。

 警視庁では送られてきたチョコレートは地下1階の倉庫室に保管していたと発表している。
 この倉庫室は過去の事件に関わる重要な証拠物件を保存しているため、入口のカギは
普通のものだが、細かく区切られた収納ボックスのカギは、一部の担当部署のみが所有し、
複製は出来ないものになっている。
 そのため、チョコレートをここへ収納するにあたり、毎日入庫と出庫時刻は厳重に記録
され、鍵もそのつど確認されていた。
 また、チョコレートが最後に確認されたのは14日の午後5時。最後に届いた荷物が収納
された時刻である。
 そして登庁してきた担当者が朝倉庫を開けたところ、忽然とチョコレートは姿を消していたと
いう。

 連絡を受けて現場を確認した明智警視は、「単純なトリックですよ」と取材陣に説明して
くれた。

 「複製が不可能であれば、収納する側を細工すればいいだけのことです。恐らく、収納ボックスの
前に部屋のサイズいっぱいの薄い壁を作り、収納ボックス扉が並んでいる様子を再現したのでしょう。
鍵は、大きささえあえば開くように作られていたはずです。ここは倉庫だけあって照明も暗いですから、
距離感がわかりにくい。また、たびたび荷物を取り出しておき、奥に荷物があるように錯覚させる
精巧な絵を貼りつけておけば、きちんと収納していると思いこんでろくに確認もせずに作業を終える
でしょう。この鍵が複製できるわけがない、その思い込みが、トリックに気づかせなかったとも
言えます。ま、こんなところでしょう。カメラの映像を細工することくらい、たやすいことでしょうからね」

 そう説明すると明智警視は、「これは私の担当外ですから結果がどうなろうと興味は
ありませんが、来年は分散して収納したらどうですかね」とあきれ顔で捜査一課に戻って行った。
 
 私設ファンクラブでもチョコレートが消えた理由はずっと取りざたされていたが、トリックは
解けず、明智警視のコメントが出た直後から「さすが明智警視」「考える方も方だけど解く方も
すごい」と賞賛の声が寄せられているという。
 本人達からのコメントはまだないようだが、推測するあたり、明智警視の推理は間違って
いないのではないだろうか。



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※これら掲載の記事はすべて実際の事件・団体等に関係の無い架空の物です。


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