小学校に不審者、居合わせた刑事取り押さえる

　25日午前10時ごろ、帝丹小学校(植松竜司郎校長)から「包丁を持った男が校庭に入ってきた。
居合わせた刑事が取り押さえている」と１１０番通報があった。児童や教職員にけがはなかった。

　逮捕されたのは、住所不定、無職の男。
　警視庁によると、容疑者は包丁を持って正門から侵入。校庭をウロウロしていたという。
校庭でサッカーをしていた江戸川コナン君がこれに気づき、素早く児童らを避難させるとともに、
職務で職員室を訪れていた警視庁の佐藤刑事・高木刑事らに知らせた。佐藤刑事らが駆けつけて
男を取り押さえ、校長が110番通報したという。
　男は容疑を認め、「少年探偵団のことがニュースになっていたので、知恵比べをしたかった。
断ったら無理にでも言うことを聞かせるつもりで包丁を持ってきた」と供述している。
　
　帝丹小によると事件当時、正門は閉じられていたが、こじ開けられた跡があり、警視庁では器物
損壊の容疑でも調べを進めている。
　各担任は不審者侵入の知らせを受け、ただちに児童を教室内へ入れ、部外者が入ってこないよう
教室の出入り口や窓を閉めた。

　植松校長は、「江戸川君が気づいてくれたおかげで一人のけが人も出すことなく、安全に児童を
避難させることが出来た。日ごろから不審者侵入の防犯訓練はしているが、今一度しっかりと児童に
危険性を教えて行きたい。また、児童が校庭で遊んでいる時などは、教員が危険性はないか監視
するようにしたいと思う」と話す。
　なお江戸川コナン君は少年探偵団メンバーである。

　この日、帝丹小学校では授業を中止し、同校の児童は教職員らに付き添われて下校した。明日は
臨時休校にし、保護者説明会が開かれるという。

　たまたま居合わせたという佐藤刑事、高木刑事に話を伺ってみた。
　佐藤刑事の話
「ちょっと別の事件の捜査で、少年探偵団のみんなに用事があってきていました。まさに呼び出して
もらおうとしていたところに、コナン君が飛びこんできたんです。それからすぐに急行しました。子供たちに
ケガがなくて何よりです。こういった犯罪は絶対に許せません」
　高木刑事の話
「佐藤さんは相手が刃物持ってても向かっていくから…あーいやいや、ともかく、男が暴れはしましたが
無事取り押さえることが出来てホッとしました。そういえば途中いきなりフニャッとなった感じで…なんだか
眠りの小五郎に似てるなぁ！あっはっは…いてててて！佐藤さん！つねらないでください！」

　男を発見して素早く佐藤刑事らに知らせたという江戸川コナン君は、「子供の中に大人が混じってたら
すぐわかるし、何より包丁が見えたからね。みんな遊ぶのに夢中で気が付いてなかったみたいだけど、
訓練とかよくしてるからサッと避難できてよかったと思う。それにしても理解できない目的だな…じゃなくて、
ビックリしたよーホント！」と改めてその時の恐怖を振り返った。

　少年探偵団との知恵比べはまだしも、力づくでとはとんでもない犯行である。

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※これら掲載の記事はすべて実際の事件・団体等に関係の無い架空の物です。

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