ツイッターのニセ情報で現場大混乱

　週末24日に発生した怪盗1412号(通称KID)の捕り物にて、KIDを逃がそうとして見物客が
ツイッターに嘘の目撃情報を流し、これを見た他の人間が拡散、偽の逃走経路が事実のように
警察へ通報されるなど、混乱が起きていたことがわかった。
　警視庁の中森警部によるとこの日、KIDは予告状で盗むと宣言していた宝石を手にハング
グライダーで空から逃走した。
　中森警部らがパトカーで追跡していたところ、「KIDが逃げていく姿を見た」という通報が
警視庁に寄せられ、それを元に追跡したがKIDを発見することができなかった。
　その後この目撃証言を寄せた人物は、ツイッターの情報を元に通報していたことが分かり、
ツイッターの書き込みをたどったところ、最初に逃走情報を書き込んだ人間が、「KIDが捕まる
のを見たくなくて、嘘の情報を書き込んでしまった。どんどん拡散していくので怖くなった」と
証言、まったくのでたらめであったことが分かった。このつぶやきを見た人間の中には、
本当の逃走情報だと思い込み、それとはまったく別の逃走情報をつぶやいて、KIDの逃走を
手助けしようとした者もおり、しばらくツイッター上では、裏付けのないKID逃走情報があふれたと
いう。
　中森警部は、「通報した人間はともかく、最初から嘘の情報を書き込んだり、それを真に受けて
さらに別の情報を書き込むなど言語道断。こういったことが新たな犯罪を生む可能性も考えて
欲しい」と憤りをあらわにした。

　なおこの事件を受けてKIDファンクラブでは、「いくらKID様が捕まって欲しくないといっても、
こういうやり方はKID様自身が好まないはず」「嘘の情報を拡散するなんて無責任」といった
ファンの書き込みが相次いだ。
　その後このファンクラブへKIDから「皆様のお気持ち、本当にありがたく思います。嘘の情報を
流した方も私のためを思ってのことと思いますが、御心配ご無用。皆様の目の前で警察から
華麗に逃げ去ってごらんに入れます」とメッセージが届いたという。
　超一流のマジシャンにはアシスタントは無用、といったところか。

　

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※これら掲載の記事はすべて実際の事件・団体等に関係の無い架空の物です。

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