迷子のフリをしてKIDを翻弄!?少年探偵団お手柄

　予告状を送った相手から必ず盗み出す月光の貴公子、怪盗1412号こと通称KID。
　このKIDが思わぬ伏兵によって目的を果たせず、退散していたことが分かった。今までにも
さまざまな事情でKIDが盗みを中止するケースはあったが、少年探偵団などの阻止によって盗み
そのものを断念するケースはまれ。

　発端は、少年探偵団に所属する灰原哀ちゃんが、たまたま吉田歩美ちゃんと参加していた、
杯戸百貨店の子供向け化粧品コーナー。ここで哀ちゃんは頼まれてメイクのモデルをしていた。
また、ウィッグもかぶっていたため、普段とはまったく異なる外見になっており、歩美ちゃんですら
パッと見てわからなかったほどだと言う。
　その後哀ちゃんは帰宅する予定だったが、この百貨店で行われていた宝石展にKIDの予告状が
届いていたことを同じ少年探偵団メンバーの江戸川コナン君から聞かされ、百貨店に残ることに
したという。
　哀ちゃんは普段のKIDの行動から、KIDが変装して侵入する場所を予測、そこで迷子のフリを
して現れたKIDに声をかけ、犯行時刻までにKIDが現場へたどり着けないようにした。

　哀ちゃんは今、体調がすぐれないとのことで取材は出来なかったが、詳細を聞いたという
コナン君は、「大したもんだぜ。あのKIDでさえ変装に気づかなかったらしいからな。迷子
相手に困り果てるKID、俺も見てみたかっ……たなーって新一お兄ちゃんが言ってたんだよ！
哀ちゃんすごいよねぇ！僕もびっくりだぁー」と、ややわざとらしい様子で語っていた。
　ちなみにある情報筋によるとKIDは「変装は見ぬいていたが、あまりにも必死だからちょっと
つきあっただけ」と、コナン君のコメントを否定しているというが、どちらにしろ負け惜しみ感は
否めない。
　KIDファンはがっかりしたかも知れないが、この勝負、「名子役」の勝ちと言ったところか。

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※これら掲載の記事はすべて実際の事件・団体等に関係の無い架空の物です。

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