総務部だけ1日前日でした

　警視庁は本日、物質管理を担当する総務部が、何者かによって日付が操作され、13日の
状態になっていたことを発表した。
　事が発覚したのは本日の午後2時過ぎ。
　毎年恒例の、怪盗1412号こと怪盗KIDや、指名手配犯高遠遙一あてのチョコレートを保管
している保管庫に、職員が立ち入った折、中が空になっていたことから不審に思った職員が
明智警視に問い合わせ発覚したという。
　話を聞いた明智警視が鑑識に連絡、くまなく総務部を調べたところ、総務部のカレンダーや
時計、パソコン内蔵の時計などがすべて、13日の日付で表示されていたことが判明した。
　職員はまったく気づかずに職務をこなしていたという。

　最初に相談された明智警視は、「電話ではらちが明かなかったので総務部にやってきたの
ですが、ずっと違和感がありました。何か証拠が見つからないかと思って鑑識を呼んで調べて
もらっていましたが、まさか部屋ごと日付を遅らせてあるとはね。古典的ですが、実に巧妙な
やり方です。そこまでして得るものかどうか、私には理解できないですけどね」と、半分どうでも
いいような口調で述べた。
　職員は、「いつもチョコレートが盗まれるのは14日でしたので、まだ13日だと思って誰も監視
していませんでした。すっかりやられました」としょげ返っていた。
　ちなみに、捜査備品の貸し出しや書類の日付など本日手続きを行ったものはすべてやり直す必要が
あるため、総務部はしばらく訂正業務に追われることになりそうだ。

　監視カメラには堂々とチョコレートを持ち出していく二人の姿が映っていたが、中森警部は
「誰も監視していなかったのならはるかにやりやすかっただろう。せめて誰か一人でも気づいて
いれば…」と悔しそうな様子。
　しかしこれは普段から日付を気にしているような人間でもない限り、回避不可能なトラップかも知れない。

この記事に関するご意見は週刊ダウト編集部気付でどうぞ。
　

※これら掲載の記事はすべて実際の事件・団体等に関係の無い架空の物です。

多分花鳥風月→金田一、コナン的読み物ページ→ニュース速報TOP→ニュース記事