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  ローカルニュース

4月10日(火)  18時00分

冤罪事件、偶然の解決ではなかった

 3月8日配信のニュースで、ある少年の冤罪が晴らされたのは記憶に新しい。
 その事件について、偶然に解決したわけではなかったことがわかった。

 この報道を見て先日ある女性が「事件のきっかけに関係あるかも知れない」と警視庁に
連絡してきた。
 捜査員が話を聞いたところ、銀行の金庫警報装置が誤作動する数日前、この銀行の
裏手に位置するライブハウスで結婚パーティが開かれており、女性はそこに出席しようと
していた。その際入り口にいた電気工事関係者に「今日工事の依頼を受けていたのだが、
裏口から入れない。責任者にも連絡が取れない」と声をかけられたという。結婚パーティは
仲間内だけにツィッターで回されており、ライブハウスも休日だったために、持ち主が連絡を
忘れていたようだ。そこで女性はパーティ主催者に連絡して中へ入れるよう手配した。
 工事個所はライブハウス事務所の方だったため、パーティ参加者は誰も気にしなかったという。
その後1時間ほどして工事人は女性に声をかけ、工事終了を告げて帰っていった。
 「その時に、このお礼は必ずします」と言われたのが印象に残った、と女性は語る。
 冤罪事件に関する報道があった時も、まさか自分に関係があるだろうとは思っていなかったが
後日、赤い薔薇が添えられたテディベアに「予定外のハプニングでしたが、あなたのおかげで
ライブハウスの中に入れました。どうしても細工が必要だったのでね。Tante grazie.」という
メッセージが添えられており、まさかと思い警視庁に連絡してきたという。

 連絡を受けた警視庁の捜査員がライブハウスに急行し、責任者の了解を得て捜索をすると、
電気配線が細工された形跡があり、それが銀行内の配線につなげられていたことがわかった。
簡単なタイマーのようなものもあり専門家に見せたところ、「これで一時的に警報装置が作動
するようにされた可能性がある」との回答を得た。

 明智警視は、「内容からして恐らく、工事人のフリをして中に入ったのは高遠遙一でしょう。
この少年とどういうつながりがあったのかは知りませんが、冤罪を晴らす必要があったと思われます」
とコメント。
 警視庁では高遠の手掛かりがないか、パーティ関係者に改めて話を聞く予定。

 とんだところに救世主は潜んでいたものである。
 


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※これら掲載の記事はすべて実際の事件・団体等に関係の無い架空の物です。


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