KIDと少年探偵団が異例のタッグ!?

　ゴールデンウィークを間近に控えた25日夜、何とも奇妙な追跡が繰り広げられた。

　怪盗1412号、通称KIDがこの日の夜、盗みの予告をしており、現場には沢山の人が集まって
いた。
　警察の配備網を突破したKIDが空を飛行していた時にそれは起きたという。(目撃者証言)
　赤信号を無視して直進した車が横断歩道を歩いて渡っていた親子を撥ね、そのまま逃走したのだ。
　KIDを追跡中だった少年探偵団の江戸川コナン君がこれを目撃、すぐに救急車を手配すると
ともに、同じく少年探偵団メンバーの灰原哀ちゃんに後を頼んで撥ねた車を追跡しようとした。
　この時点で車は500メートル先まで逃走していたが、降りてきたKIDがコナン君に、追跡用の
信号を車に付けたと話し、２人でこの車を追っていったという。
　警察ではコナン君から車の特徴、ナンバーとともに逃げた方向を受けてパトカーを緊急配備。
　撥ねた現場から約2km離れた地点でこの車両はパトカーに行方を阻まれた。
　車から降りた犯人は走って逃走しようとしたが、回り込んでいたKIDとコナン君に取り押さえられ、
警察に引き渡されたという。
　犯人は、「携帯でメールしながら運転していて、気づいたら撥ねていた。怖かったので逃げて
しまった。しかし追ってくるKIDの方がもっと怖かった」と捜査員に話した。
　ちなみに引き渡しを受けた捜査員は、「あまりにも堂々としていたので本物のKIDと気づかず、
コスプレだと思って協力のお礼まで言ってしまった。悔しい」と後悔してもしきれない様子。
　コナン君はなぜその場でKIDのことを警察に報告しなかったか、という本社記者の指摘を受けて
「バーロー、そんなことして捕まえてもフェアじゃねぇ。泥棒はちゃんと現行犯逮捕でなけりゃなんの
意味もな………って新一兄ちゃんがいつもいってたんだ！」と答えた。
　コナン君も少年探偵団らしく、フェアプレイでKIDと対決するらしい。
　異例のタッグとはいえ、KIDが犯罪の早期解決に協力したのは事実であり、中森警部は「ぜひ
KIDに感謝状を贈って欲しい」という市民からの声に頭を悩ませているという。
　ちなみにこの報道を受けてKIDから後日警視庁に「お気持ちだけ受け取っておきます」という
予告状(？)が届いたとのこと。
　なお撥ねられた母子は軽傷で済んだ。
　滅多にないこととはいえ、この活躍に改めてKIDに魅了された人も少なくないだろう。

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※これら掲載の記事はすべて実際の事件・団体等に関係の無い架空の物です。

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