仕事中に明智警視が困った！それは…？

　かねてよりアンケートで「これを質問してみて欲しい」という声の多かった、「明智警視が
困ったことは？」という質問。せっかくならということで、お仕事と絡めて質問してみました。
(警視庁　捜査一課　片隅にて)
――本日はお忙しい中恐縮です。よろしくお願いします。
明智警視「いえこちらこそ、わざわざご足労いただいて恐縮です。大きな事件の捜査中な
もので、あまりお時間取れなくて申し訳ありません」

――早速ですが、当雑誌のアンケートで明智さんに聞いてほしいこと、というテーマで募集
したところ「困ったことは何ですか」というものがありまして、例えばお仕事中に困った出来事
など、差し支えない範囲で教えていただきたいのですが。
明智警視「職務中ですか…フフ(意味深にほほ笑む)、それなりに…いえ、結構ありますよ。
例えば部下が期日までに書類を仕上げてこない、というのはしょっちゅうです。ねえ、剣持君？」
剣持警部「えっはっ、いえあの、あと少しであがりますので！」

――な、なるほど…。他には？
明智警視「張り込み中のトラブルも結構ありますよ。私はこの通りよくメディアには出ている
もので、目立つでしょう？(記者、曖昧にうなずく)
車の中で対象者が出てくるのを待っていた時に、窓をコンコンとノックする人がいたので何かと
思えば、「明智さんですよね、お仕事お疲れ様です」と声をかけられまして。
声をかけて頂いたのはありがたいのですが、「何かの張り込みですか、何の事件ですか」と
聞かれても、こちらも答えるわけにいきませんし、困ってしまいますね。」

――ははぁ。
明智警視「また、張り込み中であることを知ると「手伝いますよ！」という元気な方もおられ
ますね。まったく、自称探偵君は一人で…いえ、なんでもありません」

――他にはどういったことがありましたか？
明智警視「事件の聞き込みをしている時に、「私は犯人はこういう人だと思います」という
推理を30分くらい披露されたこともありますね…もちろんそういう時は剣持君に話を聞いて
もらい、私は別の者と他へ回りますが、警察は事実の情報を求めているので、そういった
お話は出来ればテレビ局相手にしていただけると助かるのですが」

――(剣持警部に押し付け…？)なるほど。よく警察には「私は犯人を知っている」という
電話がかかってくると聞きますが、それと似たようなものですね。
明智警視「ええ。お話をお聞きしたいのはやまやまですが、こちらも回る予定があります
のでね。ただそういう方々は非常に協力的ですのでありがたい存在です」

なお編集部としてはもう少し話を聞きたかったのだが、ここで新たな事件の一報が入ったと
いうことで明智警視は現場に向かわれた。
後日機会があれば改めてお送りしたい。

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※これら掲載の記事はすべて実際の事件・団体等に関係の無い架空の物です。

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