KIDの予告状、ターゲットのところへ届かず延期に

　怪盗1412号(通称KID)が盗みに入る相手へ事前に送る予告状が、「宛先に尋ね当たりません」
として郵便局に保管されていることが分かった。(差出人が記載されていなかったため)
　警視庁としてもこのようなケースは初めてだという。
　予告状を受け取った新聞社が取材のため、名指しされている宝石店に電話をかけたところ
連絡がとれず、所在を調べてすでに移転していることが分かり、郵便局に問い合わせて予告状が
保管されていることを突き止めた。

　新聞社が予告状とともにこのことを報道したところ、KIDから「いったん延期する」という通知が
届いたという。
　また、移転していた宝石店は、「数日前、居眠り運転のトラックが突っ込んできて店は営業
できなくなってしまった。急な移転だったので今日にでも移転のお知らせを出す予定だった。
まさかKIDからの予告状が届いていたとは全然知らなかった」と驚いていた。
　警視庁の中森警部は、「たまたま予告状を出したその日に交通事故が発生したと思われる。店が
ないのではKIDも困っただろう」と知らせに大笑い。
　移転した仮店舗にKIDが予告状を出す可能性について尋ねると、「奴はいけすかない
コソ泥だが、こんな警備が甘くなっているような時に付け込む人間ではない。店が直って
改めて営業開始した時に盗みにくるはずだ」と自信たっぷりに語った。
　なお、事故の報道を受けてこの店あてに「KIDとの対決が早く見たいから修繕費用を寄付
したい」という問い合わせが相次いでいるという。
　店長のAさんは「気持ちはありがたいが、トラック側の保険金で全額下りるので、そちらを
使わせてもらう。お気持ちだけいただいておく」と恐縮しきりだった。
　今仮店舗では防犯のため、ガードマンが24時間警備にあたっている。

　

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※これら掲載の記事はすべて実際の事件・団体等に関係の無い架空の物です。

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