集団KIDに本物いた、杯戸町が一時騒然

　10月の週末はどこかで仮装イベント！そして31日はハロウィンパーティ！と盛り上がった
みなさん、いかがお過ごしですか？
　今日は31日に杯戸町で起きた素敵なハロウィンどっきりをお伝えします！

　「31日に杯戸町のＡビル前で集団KIDをやりませんか。ビルオーナーの許可は得ています」
　こんなメッセージを見かけられたことはありませんか？
　実はこれ、あるNPO団体が、今年日本各地で発生した災害被災者への災害見舞金を
募るために企画したもので、参加する人はKIDの扮装をする代わりに、任意の額で募金してねと
いうもの。
　撮影する人も無料で参加できる代わりに募金に協力を、ということでネット上では募集開始の
一月前から多くの注目を集めていました。
　主催であるNPO団体のリーダーFさんは、「あんまり集まらないかも知れませんが…見に来て
下さる方も大歓迎！」と初めての試みにハラハラドキドキ。
　そして31日、ふたを開けてみるとなんと、50人以上のKIDが集結！撮影する人、見に来た
人でAビル前はごった返しましたが、皆マナーを守って楽しく盛り上がっていました。

　そんな中、AビルオーナーのSさんが屋上階の窓から顔を出し、「さあKIDの皆さん、この
お宝が取れますかな！？」と模造の宝石をヒラヒラ。
　皆はワッと盛り上がりましたが、さすがにKIDの皆さんは飛べないので苦笑い。
　Sさんのちょっとイジワルな挑戦にツイッターでも「これはちょっと無理なんじゃない」
「もしかしてビルの中に入ってもいいってことかな？」と戸惑い気味のつぶやきが。
　KIDに扮した皆さんがビルの中に入ろうとした時、その中から颯爽と宙に舞いあがったKIDが！
　これには見物人からも「オオー！」という声が。
　そのKIDに扮した人は手にした銃のようなものから出たワイヤーをビルの屋上にとりつけ、
華麗に舞いあがるとあっけにとられるSさんの手から模造の宝石を取り、「この宝石、確かに
怪盗KIDがいただきました」。
　あまりの華麗さにAビル前は一時隣の人の声も聞き取れないほど大騒ぎに。
　写真を撮る人、「あのコスプレイヤーすごい」と褒める人、ツイッターにつぶやく人…。
　ところがこれで終わりではなかったのです。
　皆てっきりそのコスプレイヤーさんが降りてくるものと思っていたら、そのKIDは屋上へ飛び移り、
ハンググライダーをさっと広げ、こう言ったのです。
「やあ皆さん、本物の怪盗KIDです。今宵はお招き下さり有難うございます。
　おかげで楽しいひと時を過ごせました。
　お礼にこのイベントの目的である募金につきましてはささやかではございますが協力させて
いただきました」
　その後、KIDは皆の歓声に見送られて飛び立っていきました。
　なお翌日、Sさんのもとには模造の宝石とともに「場を盛り上げるためとはいえ、予告も
なしに持ち去り大変失礼いたしました」とお菓子の詰め合わせが届いたそうです。
　また、FさんによるとKIDの名目で100万の募金があったそうで、Fさんは「本当にびっくり
しました。おかげでイベントも大変盛り上がり、『来年もやるなら必ず来ます』という声も
たくさんいただきました。　でもKIDは来年は来てくれないだろうな…」と困り顔でコメント。
　ネットでも、実際に参加した人に対して「行けばよかった！」「KID目の前で見たかった」と
うらやむ声があふれています。

　イタズラが好きなKIDは来年もまたこの町に現れてくれるでしょうか？

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※これら掲載の記事はすべて実際の事件・団体等に関係の無い架空の物です。

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