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  ローカルニュース

11月26日(水)  18時00分

指名手配犯切手が売れ行き好調で品薄に

 記念切手といえば天然記念物、世界遺産、名所など様々な種類のものが発売されて
いるが、業者や個人でも日本郵便のサービスで自由に制作できるのをご存知だろうか。
 このサービスを利用して作られたあるオリジナルフレーム切手が、発売されるや否や
売り切れ続出の騒ぎとなり、次回入荷未定の大騒ぎになっている。

 その切手とは、「この顔見かけたら110番」と書かれている指名手配犯の写真を利用した
記念切手シートだ。
 今月11月15日に発売されるや否や、予約分はもちろん、郵便局での販売分10000シートは
あっという間に売り切れ、制作元や日本郵便に問い合わせが殺到する騒ぎになった。
 各警察機関からも、「周知のために使うので大量購入したい」と問い合わせがきているという。
 制作元のR社では「ご迷惑をおかけして申し訳ございません。順次お届けしているので、
取り寄せ申込していただければ確実にお手元に届きます。今しばらくお待ちください」と発表
している。
 発売前からネット上でもこの切手に対する注目度は高く、それはやはり、怪盗1412号(通称KID)や
高遠遙一が入っているからであろうと思われる。
 選考基準についてR社は、「より注目されていながらも、いまだ逮捕されていない犯罪者を
選びました。警視庁にも確認をとった上で行っています」とのこと。
 また裏話として、「何かされても怖いので念のため10月の新聞広告で『異存のある方は
ご連絡下さい』と、犯罪者に向けてのアピールを行いました」と明かしてくれた。
 購入者の中にはこれで切手の販売を知り、予約したという人も少なくない。

 5枚シートを購入したという鈴木園子さんは、「私もこの新聞広告で知ったクチ。最初は
ふざけてるのかと思ったけど、ネットの噂ではKID様もた…高遠さん?て人も律儀に掲載
OKの連絡してきたみたいだし、ま、ほかの犯罪者はそんなことしないでしょうけど、それで
ああ面白そうだなと思って予約したのよ。予約しといて正解。大事に飾るわ!」と興奮した
様子で語ってくれた。
 なお購入者にはKIDや高遠遙一の経歴を記した台紙もつくとのことで、指名手配犯への啓もうと
いうよりもファンサービスの面が見えなくもない。

 R社によるとこの切手の売り上げは経費を差し引いて、国内の恵まれない子供たちへ
寄付されるという。
 KKIDや高遠氏が賛同した理由はこのあたりにあるのかも知れない。



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